自撮り棒とは
スマートフォンなどで利用される自分を写真するための棒(道具)の事
自分自身がメインの被写体となる場合や、後ろの風景や建物・その他事象と同時に写りたい場合…
これまで写真という媒体の専門機器であるカメラだと、 三脚を設置しその三脚にカメラを固定するか手頃な安定した場所を見つけて置く、そのうえで「セルフタイマー機能」や「リモコン操作」などでシャッターを切る。 近くに通りかかった人にカメラの操作方法を教えてシャッターを切る方法が一般的であった。
時代は変わり2000年代以降、デジタルカメラが高性能化・一般的になりカメラ機能などが小型化したことなどにより 携帯電話やスマートフォンなどにカメラが付属するのが当たり前となった現在。
いつどこでも気軽に写真を撮ることができるようになった反面、 上記のような、「自分が被写体になる」状況では、 同じようにスマートフォン用の三脚を買って設置したり置き場所を見つけて「セルフタイマー機能」を利用して写真を撮る必要があるか 携帯電話・スマートフォンを他人に渡して写真を撮ってもらう必要がある。
しかし、この方法では、「三脚の持ち運びが面倒」「高さが足りない」「安定した置き場所が無い」といった根本的な問題や 「他人に個人情報の塊である携帯電話やスマートフォンを渡すことができない」といった個人的な問題が発生する。
これらの問題を回避して写真を撮るならば、「腕を伸ばして写真を撮る」といった行動をする事になるが、 この状態で撮影された写真は「腕の長さが足りず背景が写っていない」「自分が近すぎて間の抜けた写真になる」といった求めた写真と異なる結果になる事が多い。
さらにスマホを渡しても人によっては撮り方が分からない(高齢者や小さな子供など)、違う場所を触って撮影モードが変更されたり撮影モード自体が終了してしまいタイムロスとなる、タイミングを逃すといった欠点もあるある。スマホに慣れた若者であっても同系統の機種でなければ戸惑うこともある。
この点は指定のボタンを押すだけで良い通常のカメラに軍配が上がる。
この問題を解決するために販売されたのが「自撮り棒」で、 「腕の長さをカバーし、あたかも他人にカメラを渡したような距離」で写真が撮れるためそれなりに自分が求めた写真が撮影できる事、また後に「手元にシャッターボタンを押す機能」がついたものが販売されたことにより、セルフタイマー中に第三者が入り込んで悲劇の写真となることが回避でき、制限時間を待つ必要がなく任意のタイミングや枚数が撮影しやすくなりヒット商品となった。
自分撮り以外の用途として、手持ちとは異なる(脚立に乗ったような)高いアングル位置から撮影できる、潜望鏡のように人混みや死角・遮蔽物・崖などから突き出して撮影するといった副次的な利用方法もある。
ゲームセンターなどでは操作ボタンなどの手元を録画するなどのために設置していたり、簡易防犯カメラの利用、磁石などを先頭に付属しねじ拾いなど多目的に利用される場合もある。
上記のように「一定の距離」を撮影することが便利な反面、 鉄道などの公共交通機関において、本人が駅構内のプラットホームにいながら線路上にカメラを設置して撮影をすることで進路妨害となった事や 上に高圧電線が流れているにもかかわらずそういった棒を振り回すなど危険な行為が増えた事。
混雑したコンサート会場などで有名人をとるために棒を伸ばして撮影し、衝突などでカメラ(スマートフォン)などが落下し暴力沙汰になるなど モラルや安全面などの問題が発生することから、使用を禁止したり利用を控えるように案内する事が多くなってきている。
人混みからカメラだけ突き出し、スマホの画面や位置角度と被写体を同時に気にしながら撮影することに夢中になってしまい行事やイベント内容があまり印象に残っていない、迫力を感じられない、トラブルなく撮れたからといってあとで見返しても別にプロのように撮れておらず、結果的につまらない思い出になるといった悲しいパターンもある。
同じ日に自分よりよく撮れている動画がうpされている場合もあり、「最初からそれを見れば良かったんじゃないか?」というパターンも。
画面越しで見るのでなく、自身の目や耳、肉眼や双眼鏡で臨場感を味わってみてはいかがだろうか。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/20(土) 09:00
最終更新:2024/04/20(土) 09:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。