芸能山城組(ローマ字表記:Geinoh Yamashirogumi)とは、世界各地の音楽を研究し演奏するアマチュアのパフォーマンスグループである。
子鳩合唱団がその前身で、山城祥二(やましろ・しょうじ)<本名:大橋力(おおはし・つとむ)>率いる山城組としてのデビュー作は1976年発表の「恐山/銅之剣舞」。
インドネシア・バリ島ケチャの世界初となる再現をはじめ、ガムランやジェゴグの演奏といったバリ舞踊、ブルガリア合唱、アフリカ・ピグミー族のパルス、読経などありとあらゆる音楽の発声・演奏法と歴史を研究し、それらを素材に独自の音楽を創造している。
毎年数回、新宿三井ビルで野外ライブも行っている。
1976年発表、1986年商品化。
1994年発売の20bit化高音質盤では、「恐山」が主に導入部を改変した新音源となっている。
1986年『輪廻交響楽(Ecophony Rinne)』発表。
CD収録を前提とした作品ではあるが、尺は併売されるLPレコードに準じたものとなっている。演出と録音の面で当時の最新技術が多数導入され、この三部作の基礎となった。
1988年『Symphonic Suite AKIRA』発表。
同年公開のアニメ映画「AKIRA」の音楽として制作された作品。AKIRAの原作者であり監督の大友克洋氏が「オリジナル制作が間に合わなければ輪廻をそのまま使えないだろうか」と直々に山城氏へ音楽担当を依頼したところ、自身AKIRAの愛読者であった山城氏が「既存作品の流用では恥だ」と制作を決意。納期以外はコンセプト,予算無制限でつくられ、もはや伝説となっている。
1990年『翠星交響楽(Ecophony Gaia)』発表。
同年、「花の万博」ことEXPO'90“国際花と緑の博覧会”の開催に伴い制作された作品。
先述のライヴ活動や、1978年にはクリネックスティシューのCMソングを担当。
楽曲自体の質は勿論、制作・レコーディング裏話や曲目解説のライナーノーツが非常に詳細な事も特徴的であり、是非ともMP3ダウンロードで済ませずCDを購入し、可能であればDVD-Audioや生のライヴを堪能してほしい。
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最終更新:2024/04/25(木) 12:00
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