芸術家とは (ゲイジュツカとは) [単語記事]

芸術家とは、芸術を行う人である。

概要

「芸術を行う」こと以外には特に定義はない。ただし、何を「芸術」の枠内に入れるか否かの判断基準は人によって様々であるため、ある人を「芸術家」と呼べるか否かについても人によって判断が異なってくる。

いわゆる「ファインアート」や「純粋芸術」などと呼ばれる、芸術的価値だけを目的に制作される分野、たとえば純粋に「芸術」として絵画や彫刻を作成している画家や彫刻家については、他に分類しづらいこともあって多くの人が「芸術家」と見なすのではないだろうか。だが、その作品に芸術性を見いだせない人は「芸術家」と呼ぶことに抵抗を感じるかもしれないが。

「芸術で生計を立てている」人を言うことが多いが、「芸術では食えず、活動資金は他の収入で補填している」人は珍しくもなく、「芸術一本で食っているのでなければ芸術家ではない」と主張されることはあまりない。現在「芸術家」と見なされているが、生前にはその作品で収入を得たことは一切無かったと推測されるような極端な人もいる（ヘンリー・ダーガーなど）。

英語ではアーティスト（artist）。ただしこの言葉には「名人」「達人」という意味も含まれ、日本語の「芸術家」とは完全に重なるわけではない。