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若本規夫

若本規夫(わかもと のりお。本名:若本紀夫)とは、日本男性声優ナレーターである。シグマ・セブン所属。

概要

1945年10月18日生まれ。山口県下関市長府出身。

早稲田大学法学部で講義と部活動少林寺拳法)に中なキャンパスライフを送り、卒業から半年以上たった後に色々あって、当時頭数不足で毎採用試験をしていた警察に応募して採用された。
警察には2年間いたが、当時は学生運動が加熱の一途をたどっていた時期であり、氏も1968年際反戦デーに発生した新宿騒乱では機動隊員として学生連中相手に死闘を繰り広げている。

退官後に日本消費者連盟の創設メンバーとなるが上を殴って連盟をクビになり、アテレコ教室を経て、26歳で声優としてデビューした。

2022年には著書『若本規夫のすべらない話』を発売。

仕事に関して

声優歴50年以上のベテラン声優。紆余曲折を経て手にした職であるためか、声優業に対するこだわりは強い。
や呼吸を鍛えるためにあらゆる鍛練を貪欲に習うストイックさがあり、水泳ヨガ体操、浪曲、大芸、呼吸法、などなど声優としてレベルアップに繋がると思ったものを片っ端から習ったり勉強している。時には古神道修行場に数日間住み込んで修行に励んだりもした。
4、5時に起床して、ボイストレーニングや身体、呼吸の鍛練へ毎日2時間打ち込む生活を40代以降ずっと欠かさず続けているため、70代に達した現在でも若々しさと強さにあふれる健康的な容姿を維持している。2022年羽佐間道夫氏と対談した時(当時75歳)は「いいとこ55、6歳くらい、マスクをしたところなんぞ43歳だ」と見た若さを驚かれた。
声優と呼吸を鍛えるのが大事」と持論を持っており、歌以外にも「肥田式強健術」や「虚無僧尺八の呼吸法」などを習った事もあるため、人体の知識に関してもかなり博識。

声優扱いされるのを嫌がるベテラン勢が多い中、『声優役者とは別物』と断言している。また、「舞台を数多く踏んだが、それらの経験は声優業において、役に立つこともなければ上達に繋がることもなかった」と、ある種の挑発染みた発言も残している。

自分が得意とする役柄を自負しており、所謂二枚目役がハマり役だと自負している。(ハマリ役で手応えを感じた例としては『銀河英雄伝説』のオスカー・フォン・ロイエンタール役などを挙げている)
その為2000年代以降は高い質とハイテンション演技を含んだギャグキャラ役(『ニニンがシノブ伝』の音速丸など)が徐々に増えだした際、当人はあまりいい気分ではなかったらしく、『ワイルドアームズ4』でシリアスキャラ役を演じた際には「やっとマジメな役ができる」とまでしたという。『サザエさん』の穴子役も本人く「あの顔は自分にはできない」「ハマらない役だから最初はキツかったが修練になった」としている。

しかし、そういった役に自由自在に対応する為にモデルチェンジを図った事自体は、内心は不本意ながらも自身の論見通りの事であったとも述べており、「40代後半に一時期新規の仕事依頼がなくなった(推察するに1993年1997年頃)」事に対する危機感から行ったものだった。「得意な演技だけ出来ても飽きられてしまう。キャラクターの表だけをなぞるような演技ではなく、裏まで表現できるような深みのある声作りをしなきゃいけない。その時声優業を始めて25年が経っていたが、積み上げたものを一度捨てる決意をしたexitとも語っており、実際に50歳を過ぎて以降は、前述の通り演じるキャラの幅も広がり、演技自体にも変化が見られるようになった。
この為『ドラゴンボールZ』のセル役(特に初期形態)のように、過去演じたキャラを再び演じる際は全く違う演技アップデートしている事もしくない。

若本」とも称される、個性的なアドリブ強く迫のあるナレーションにも定評がある
これは声優業の勉強の一環として一時期、香具師の久保田尚氏に大芸を教わったり、浅草で浪曲を習った経験が下地になっている。特に前者については「大芸を声優の自分がやるとどうしてもセリフになってしまうので、その場の空気を読んだ客相手のトーク(=アドリブ)にならない」等、いくつもの気づきを得た経験から「声優ナレーターは、フリートークをした方がいい」とも語っている。

また、上述の通り過去には警察職を通して機動隊に駆り出された経験があり(所属した経歴はい)、その経験から「殴られる時のは、を殴られる時と顔を殴られる時のを使い分けている」という。

ニコニコ動画での扱い

非常にねちっこいヴォイスと、奇妙なアクセント、独創的とも個性的とも言える演技、「ぶるぁぁぁぁぁ」等に代表される独自の掛けなどから、ニコニコ動画ではカルト的な人気を誇る。多くの熱心なファンが存在し、彼が演じるキャラクターが出ると必ずと言っていいほどそれに対するコメントが付く。また、彼のを用いてMAD制作したり、真似したり、その上で歌ったりするユーザーも非常に多いが、もっぱらネタにされる傾向にある。
サンプルボイスモノマネ芸などで若本規夫のモノマネをしている声優は若手ベテラン問わず多い。モノマネ定評のあるベテラン声優山寺宏一氏にも「日本で一番、声優モノマネされている声優」と絶賛されているほど。

90年代頃までは渋く透き通った、落ち着きのある印的な演技を多く見せており、この頃の若本演技を好むファンも多い。

御大仕事を選ばない。その特徴ある口調から、バラエティ番組のナレーション仕事も増えつつある。

主な出演作品

テレビアニメ

OVA、劇場版

ゲーム

吹き替え

特撮

ナレーション

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ものまね

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