草彅琢仁とは、日本の漫画家、イラストレーター、キャラクターデザイナーである。
生年非公開。東京都生まれ。ハクビシンやウミガメなど哺乳類、爬虫類をこよなく愛し、一緒に生活する無類の生物好きで、生物学の道を志していたが、大学では映画を専攻し、学内では絵を描くことはなかった。しかし絵画制作は個人的に進めており、在学中からイラストや漫画を製作していた。
80年代後半から90年代に隆盛したTRPG雑誌のイラストレーションで名を挙げ、特に挿絵を担当したソードワールドRPGリプレイ「スチャラカ冒険隊」シリーズのヒットが、広く知られるきっかけになった。本作やのちに描いた漫画「上海丐人賊(しゃんはいかいじんぞく)」では、内容に合わせてコミカルな絵柄だが、本領はリアルで重厚な画風であり、特に昆虫や水棲生物を模したファンタジーイラストは、単なる挿絵にとどまらぬアートの領域にある。そうした実力から、OVA「ロードス島戦記」のエンシェントドラゴンの一体のデザインを任され、以降アニメやテレビゲームにも関わるようになった。
草彅は自身の露出を拒むクリエイターのひとりである。この手の職業にはよくある傾向だが、草彅は特に徹底しており、出版社による製作過程の取材を受けても、指先一本見せないほどだった。こうした性格や動物に対する強い愛情から「怪人」「孤高の趣味人」などと呼ばれることもある。胃弱または神経が繊細なのか、仕事を通して胃に穴があいたと語ったことがある。
草彅が主に使用する画材はリキテックスで、リターンディングメディウム(乾燥遅延剤)を混ぜ、乾くのを遅らせつつ、丹念に筆を重ねてグラデーションを生み出す手法を用いている。その結果、中世のテンペラ画や油彩の宗教画のような趣になるのだという(本人もそれを意識して製作している)。時には、卵の殻が割れる雰囲気出すため、逆に乾燥剤を足して絵をひび割れさせることもある。
取材でイラスト制作のアドバイスを求められた際には、多くのクリエイターが「こうしたらいいよ」などと、コツを教えるのに対し「どんな画材で描くか、どうやって描くか、そんなHOW TOよりも、まず何が描きたいかを自らに問うべきでしょう。自分には何があって、何が無いのか、それらを知ることが必要なのではないでしょうか。すべてはそこから始まるのだと思います。そしてゆめゆめ『助言』など求めないことです。アドバイスは時として有害でさえあるのです」とやや厳しい言葉を返している。
といってユーモアが無いわけではなく、「スチャラカ冒険隊」における「ケッチャのおでんイヤリング」「ケインのピエロ風衣装」などは、彼独自のセンスでデザインしたものである。
掲示板
8 ななしのよっしん
2018/01/17(水) 04:09:05 ID: XtYEXPeG76
>草彅は自身の露出を拒むクリエイターのひとりである。
俺の記憶ではコミッカーズで思いっきり顔出しでインタビューに答えていたけど。(間違いだったらごめん)
「クリエーターを目指す人は机の上の作業だけではダメですね。リアルで他人と喧嘩するほうが大事ですよ」って言ってたなぁ。
繊細ってのはそうだと思う。じゃないと、あーゆー絵描けないよ。
9 ななしのよっしん
2018/02/23(金) 11:18:25 ID: +E+HSpNszo
顔出ししなくてもいいからもっと仕事してくれ
優秀だけど寡作なクリエーターが多すぎるわ
10 ななしのよっしん
2020/07/27(月) 18:14:54 ID: pnB/IMk+wH
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最終更新:2025/12/10(水) 05:00
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