萌え袖とは、上着などの袖部分が長過ぎて、着用者の手の甲(もしくは手全体)を覆ってしまっている状態を指す。
いわゆる萌えシチュエーションの一種である。
その人物が袖の余るような大きなサイズの衣服を身に着けている、あるいはそういったデザインの衣服を着用している、という状態。
イラストやアニメーション等では「袖口から指だけが見えている」ものや「完全に手が隠れてしまっている」ものが多い。
その他にも手の甲の半分(親指の付け根あたりまで)を覆うような長さでも萌え袖とされる場合もあるようだ。
現実では日常の作業に邪魔になる袖をあえてまくらない事で、その人物の可愛らしさや仕草を更に引き立てる効果がある。
また、「彼シャツ」や「(現在ではあまり見られないが)お下がり」の着用、成長期を考慮した母親にひとまわり大きなサイズの制服を着用させられてしまう新中学生達にも見られる現象である。
提唱者である女流作家の清少納言は、自著『枕草子』において次のような記述を残している。
いみじう白く肥えたるちごの二つばかりなるが、二藍の薄物など、
衣長にてたすき結ひたるがはひ出でたるも、またみじかきが袖がちなる着てありくもみなうつくし。
二歳くらいの子供が服の裾を引きずって部屋から出てくるのはタマラン。
袖が長すぎて指先だけちょっと出ているってのもピンポイント萌え。
「うつくしきもの」=萌えに対する日本人の嗅覚の鋭さが窺える一文である。
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最終更新:2024/04/26(金) 00:00
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