蒼天のソウラとは (ソウテンノソウラとは) [単語記事]

蒼天のソウラとは、『Vジャンプ』で連載されていた漫画である。作者は中島諭宇樹。

概要

『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族オンライン』を原作とした漫画。
『Vジャンプ』2013年 2月号より2022年 12月号にかけて連載され完結。単行本は全20巻。

世界観はDQXではあるが、漫画の主人公はDQXの主人公つまりはプレイヤーキャラではなく、この漫画のオリジナルのキャラ達が繰り広げるオリジナルストーリーとなっている。
この主人公達の冒険も、異世界アストルティアにおいては星の数ほどある不思議なクエストの1つでしかなく、彼らと同じくらい、もしくはそれ以上に不思議な冒険をしている冒険者は数多くいるのだ。

作者自身もDQXをプレイしているためか、DQX プレイヤーならばわかるネタなども盛り込まれている。
また、DQX 原作には(現時点では)登場しない過去作の魔物や、この漫画オリジナルな呪文･特技･装備なども数多く登場する。特にオリジナル装備はとても厨二的魅力的な物が多く、原作への逆輸入を望む声もチラホラとある。

登場人物

主人公パーティー

ソウラ
この漫画の主人公。ウェディ男。職業戦士。
子供の頃に両親と一緒に漁に出て大嵐に遭い、死にかけた時にドラゴンに助けられた経験があり、それ以来ドラゴンに強いあこがれを持っている。猪突猛進な性格なため、突撃魚とも呼ばれている。
うりぽ
ソウラの仲間。プクリポ女。職業旅芸人。
芸人志望のプクリポ。だがボケはあまりうけない。本人はハイセンスだと言っている。PTのムードメーカーで、語尾に「ポ」をつける。単行本の4コマでは、作者と共に漫才をしている。
ギブ
ソウラの仲間。ドワーフ男。職業盗賊。
学者志望でソウラPTのブレイン。ドルワームの下級貴族の出身らしく、ソウラにつられて家出同然に実家を抜け出てきたらしい。
アズリア
 ソウラの仲間。人間(?)女。職業魔法使い。
ソウラがベコン渓谷の地下で見つけた竜の卵から生まれた謎の少女。頭に竜の角が生えている。生まれた時からギガデインを使えるなど高い潜在能力を持つが、ソウラの名づけによって自我を確立した後は誕生当時の高度な呪文や知識は使えなくなった。しかし、状況に応じてその場で『即興で』呪文を創作するなどその潜在能力の片鱗は時折顔を出す。

マルチナパーティー

マルチナ
 ソウラの幼馴染。ウェディ女。職業魔法使い。
通称ちな。貿易商の娘であり、要するにお嬢様。ソウラに好意を抱いているが、面と向かうと素直になれないツンデレ。ヒャド系の呪文を得意としており、足元を凍らせてスケートのように滑りながら戦う特殊な戦法を持つ。
ルビビ
 マルチナの仲間。エルフ男。職業僧侶。
マルチナ、フーゴの幼馴染。非常に臆病だが真面目な性格。戦闘においては主にバフ系の特技で周りをサポートする、所謂スティック僧侶。
フーゴ
 マルチナの仲間。オーガ男。職業戦士。
マルチナ、ルビビの幼馴染。とんでもなく大柄な体格を持つ見た目どおりのパワーファイター。フゴフゴとしか喋らないが、仲間との意思疎通はできる様子。ある特殊な体質が原因で、故郷を離れることになった過去を持つ。
アレック
マルチナの仲間。プクリポ男。職業パラディン。
マルチナの父の友人であり、元メギストリス王宮の騎士。全身甲冑を身にまとった見た目どおりのメイン盾。既に老齢ではあるものの、その分実力は高い。

JBパーティー

JB
ソウラ達の先輩冒険者。ドワーフ男。職業レンジャー。
荒野の快男児の異名を持つ冒険者。もっさりではない。素手の一撃でストーンマンをあっさり倒す、戦闘中に何種類もの武器を持ち替えて戦うなどハイレベルで豪快な冒険者。冒険っぷりも豪快なせいで基本的に金欠。「ゼオルラの首」という昔の仲間の仇を追っているらしい。
かげろう
 エルフ女。職業バトルマスター。
JB一味の用心棒を務める女剣士。斬り合いに快楽を感じるほどのまさに戦闘狂。相手がまばたきをする一瞬のうちに剣の太刀筋を変える等非常に高い実力を持つ。が、実態は気に入った子に着せるためのエロ装備を常に持ち歩く等奇行に事欠かない欲望に忠実な変態淑女である。
ダン
 オーガ男。職業魔法使い。
改造した特殊な杖を銃のように構え、一度に相手に魔法を何十発と撃ち込む様から、早撃ちダンの異名を持つ。身なりといい戦い方といい、魔法使いというかガンマンのようである。ギブとは10年来の腐れ縁の仲。
トーラ
ウェディ女。職業盗賊。
二刀流の短剣を構え、何種類もの毒を扱い敵を翻弄する戦闘スタイルを持つ。職業こそ盗賊だが、その戦闘スタイルは忍者や暗殺者といったところ。実際のゲームだと踊り子に近いが……。何を考えているのかよくわからない、所謂不思議ちゃん。

ユルールパーティー

ユルール
 オーガ男。職業戦士。
原作ゲームの主人公に相当する人物。「勇者」の通り名を持つ高い功績と名声を持つ冒険者。両手剣を片手で扱うほどの実力者だが、本来の性格は名前の通りユルくておっとりとした、お人好しで楽観的な少年である。また、月刊連載であるため実際のプレイヤーよりストーリーの進行が遅いのはご愛嬌。
ヨナ
ドワーフ女。職業武闘家。
兄弟子に勝つことを目標に武者修行の旅をしている武闘家。武器は爪で、威力の高さ故にアプデで弱体化封印されることになった本来の強さのタイガークローを扱える。腹筋バッキバキ。
アマセ
エルフ男。職業魔法使い。
古代呪文に精通した自称薬売りの少年。イオ系呪文をシャボン玉のように飛ばして戦う。スケベな性格故に仲間の女性陣からは度々散々な扱いを受けているが、それ故にソウラとは意気投合した。
ディオニシア
人間女。職業僧侶。
通称シア。ホイップゴーストを連れた謎多き美女。何故かユルールに強い忠誠心を持っている。基本的には補助に徹しているが、下級の魔物ならあっさり倒せるほどのザキ系呪文の使い手でもある。

太陰の一族

イシュマリク
人間(?)男。職業魔法戦士。
通称マリク。太陰の一族の現当主であり、次代の魔王を名乗る男。それでありながら自らお忍びでアストルティアを探索することも多い。戦い方はレイピアを用いたフェンシング。
ゴオウ
ドワーフ(?)男。職業バトルマスター。
マリクに従う巨体の戦士。何よりも戦いを好む性格のようで見た目通りとても暑苦しい。戦闘では変形する剣を使うが、素手でも戦える様子。
ライセン
オーガ(?)男。職業賢者。
マリクに従う老賢者。呪文をビリヤード球のように弾いて戦う。見た目通り知識の豊富な人物だが、戦い方のイメージに反してギャンブルは弱いらしい。ゴオウとは真逆のようで不思議と息が合う仲。
シュナ
 エルフ(?)男。職業スーパースター。
マリクの側近の少年。バキ系呪文を利用して独楽を操り戦う。年齢は見た目通り若く、本来ならば戦闘に出るような年齢ではないらしいが、一族の幹部候補の不足のためマリク達について回る。

魔博士達

エストリス
傀儡匠を名乗る魔博士。女物の着物を着用しているが男性。魔博士達のツッコミ役リーダー格。アストルティアの人間や５種族たちを下賎な種族と称して見下している。ソウラ達に目的であった竜の卵を奪われてしまったことから、ソウラ達を追いかけ回すようになる。
ゾフィーヌ
死霊博士を名乗る魔博士。青白い肌の髭面の大男。見た目に反してマイペースで能天気な性格の持ち主であり、うっかりソウラ達に作戦をバラしてしまったり、自分が復活させたゾンビたちに捕まってしまう等、魔博士たちの中でも間抜けな面が目立つ。死霊術を扱う故かズレた死生観を持っている。
プラクゥ
魔工技師を名乗る魔博士。機械化した半身を持つ小柄な男性。虚ろな目つきに加えて自身の考えを周囲に話すこともない底のしれない人物。「プククク」と笑うばかりでまともに話すことも少ない。コミカルな面が目立つ魔博士の中では真っ当な悪役とも言える。
アビー
魔境庭師を名乗る魔博士。グラマーな眼鏡をかけた美女。他の三人より遅れて登場したものの、そのヤバい思考回路で読者に絶大なインパクトを与えた。「　植　え　た　い　」アズリアの持つ強烈な生命の輝きに惹かれており、彼女のことを「マイ・スイートピー」と呼んで執着している。その上自制が効かない性格らしく、度々暴走してはトラブルを起こしている。

素麺のソーミャ

特設WEB サイトの蒼天のソウラ紹介四コママンガ……を半ば乗っ取る形でスタートした四コマ漫画。ゲーム内イベント『アストルティア・クイーン総選挙』にて最下位になってしまったソーミャの新しい個性のアピールを行おうという企画（らしい）。
ひょんなことから素麺作りの魅力に取り憑かれたソーミャがジュレットの町の流し素麺大会で優勝することを夢見て素麺作りに励むというストーリーであるらしく、蒼天のソウラはおろかドラクエXに申し訳程度に絡めた素麺ネタが大半を占めるという状態になっているが、一応単行本発売時や企画開始時等には告知を行っている。
更新頻度はVジャンプ発売に合わせて月1回。また単行本には長らく収録されていなかったが、11巻発売時に80回分まとめて収録された。