蒼穹のアリアドネとは、八木教広によるファンタジー漫画作品である。
週刊少年サンデーにて2018年第2号から連載を開始し2022年42号(9月14日発売)まで掲載。同年9月24日よりコミック配信サイト「サンデーうぇぶり」に移行。2023年2月9日まで連載された。
ジャンルはジュブナイルファンタジー。同じファンタジー漫画である八木の前作CLAYMOREのような終始シリアスな展開ではなく、少年漫画を意識した展開をとっている。
ちなみにこの漫画は週刊少年ジャンプの2017年15号の読切「月光のアルカディア」を改題して少年サンデーに連載したものである。世界観は異なるが、登場人物の名前や初回の展開がほぼ一致している。
この背景がありながらもなぜジャンプでシリーズ化せずに改題してサンデーで連載することになったかは不明だが、アンケート主義と言われるジャンプで読切を載せたのを考えると読者の評価の観点から概ね察せられるだろう。
伝承上の「天空の飛行都市」に憧れる少年ラシルはある日家近くの森でレアナという少女と出会う。彼女こそ「天空の飛行都市」から降りてきた少女であり、都市国家「アリアドネ皇国」の皇女であることを話す。アリアドネ皇国は鉄と機械ばかりであり、地上の世界を見たいという願望から亡命してきた。
後にラシルはレアナと共に世界の各々を旅することを決意し冒険の旅に出ることになるが、王族の亡命ということもありアリアドネからは皇女を連れ戻すための刺客が送り込まれ、旅の途中ラシルの前に現れる。
一方、地上では本編の7年前に「バルバロス大戦」という戦争が起こっている。かの大戦が遺した影響は大きく、ラシルの旅先であらゆる形で対面していくことになる。
アリアドネ皇国の情勢、バルバロス大戦が齎した遺産は世界を旅するラシル達の冒険に大きく絡み合っていく。
13の種族
地上世界に存在する種族達の総称。ヒト族(人間)の他は十二支がモチーフとなっており、種族名は動物の名称を逆読みしたもの。(例:シウ族⇒牛)
原初の光
地上世界の初まりの光といわれるもの。それを手にしたものは世界を支配できるといわれる。結果的にラシル達が追い求めているもの。
バルバロス大戦で生み出された人間兵器。フォトンエネルギーを体に内蔵し、武器として戦う。人によっては戦い方が異なるが大半は気功法ぽく放つ。主人公ラシルもそのうちの一人である。
バルバロス大戦
本編の7年前に起こった戦争。バルバロス帝国の王バルバロスが起こした戦争であることからそう呼称される。
失われた11人
バルバロス大戦の終戦後、兵器として処分されるはずのが、処分を逃れて世界に散らばったフォトン・キャリアー。本作に登場するフォトン・キャリアーは大体これ。
空中に存在するとされる飛行都市国家。鉄と機械が多くを占めている。伝承の存在である理由、なぜ空中に存在するかは不明だが、それを知ったときには本作の本当の世界観を知ることになるかもしれない...。
アリアドネ皇国の最高戦力。7人の精鋭から成り、国家の政治を担う。それぞれには皇国の国宝である「聖具」が携えられており、武器として戦いに用いる。一部は国家の政治に反発して軍側に寝返っている。
※ネタバレあり
ラシル
主人公。バルバロス大戦で生み出されたフォトン・キャリアーだが処分から逃れ、出兵した軍人に拾われて人里離れた地で暮らす。レアナとの出会いを機に世界を旅することとなった。旅先で「知らないおっさん」に遭い、戦闘となるもワンパンされて意識を失う。実際はこの時点でラシルは死亡していたことが後に明かされる。
レアナ
ヒロイン。アリアドネ皇国の皇女。他国との同盟目的で半年後に婚約を控えていたが地上の世界を見たいという目的で亡命。以後ラシルと共に世界を旅する。作中ではワンパンされて一度死んだラシルを蘇らせたり、脅威に晒されていたラト族の住人を瞬間転移させるなど、不思議な能力を持っている。その能力を使う代償に僅かに自身の時間軸が進んでしまう(歳が老けるのと同じ)。ショート貧乳。
ルルロラ
失われた11人の一人。魑魅魍魎が蔓延る森を統べる女王となっていたがラシルとの戦闘中ラシルに抱擁され気絶。後に仲間として旅に同行。フォトンを無数の粒状にして放つ。ツインテールとビキニアーマーの貧乳。
レーヴ
アリアドネ皇国の王家直属近衛兵団の隊長。光子エネルギーを用いた剣状の武器で戦う(ほぼライトセイバー)。八木の前作CLAYMOREには明らかなそっくりさんがいるようだが...。
ディヴァ
アリアドネ皇国の王家直属近衛兵の一人。ブーツに内蔵された光子エネルギーを用いた格闘戦を主流とする。黒髪ロング巨乳
ポポル
ギサウ族(兎)の青年。同じギサウ族のダット博士と共に原初の光に関わる地質調査を行っていた。後にラシルと同行する。月光子(ルナフォトン)と呼ばれる月由来の光子エネルギーの扱いに長けた「角を持つ兎(アルミラージ)」の一人であり、その特徴である一本角が生えている。登場した当初は絵柄や言い回しの都合上、女性キャラだと読者に認識されていた。
ノイシュ
失われた11人の一人。光子エネルギーを棒状にして戦う「キャリアー・ロッド」の使い手。大戦後は処分から逃れていたが、ラト族(虎)のデオドラに拾われ、以降はラト族の戦士とドラゴン狩りを行っていた。
セブンスソードの一人。他国の侵略を推進する軍側に寝返り、皇女であるレアナの殺害目的として地上世界に降り立ちラシル達と一戦交える。使用する聖具は「戒律の鞭」。
バルバロス大戦を引き起こした張本人。世界に点在する光子エネルギーを独占しようと戦争を起こし、終戦後は行方をくらましていた。
序盤では「知らないおっさん」として突如ラシルの前に現れ、ラシルをワンパンする。後に廃都と化したバルバロス帝国でその名が明かされる。
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最終更新:2025/12/08(月) 06:00
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