蒼穹幻想曲 単語

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ソウキュウゲンソウキョク

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蒼穹幻想曲とは、バンダイから発売されたアニメ作品「ラーゼフォン」のゲーム化作品である。

ゲームハードPS2

ジャンルアクションアドベンチャー

限定版と通常版が発売された。

限定版にはこのゲームの為だけに製作された全新作アニメーションDVD

特別設定資料集が特典として付いている。

現在は再販されておらず、入手困難な作品になっている。

しかし、フルボイスアニメに出ていた全てのキャラクターエンディングがあり、

キャラゲーとしては「キャラゲー」や「キャラゲーだが良作」と評判はかなり高い。

一色真EDは必見の価値有り!)

特にゲームオリジナルストーリーであるバーベム編はラーゼフォンファンの評価が高く、

ゲームの方が正史」というまで上がっている。

出渕氏によると、

ある意味、自分がやりたかったけど。制約があってTVじゃ出来なかった表現としての

ラーゼフォンスタイル”の一つが、フィルムとしてちゃんとした形になってくれたなぁと。」

設定資料集で述べている。

概要

2015年 人 十七歳の誕生日

新たな調を奏でんー。

本作品は主人公である人を操作し、

アドベンチャーパートロックオンポテンシャル(以下LOP)を入手し、

重要なコミュニケーションでは消費しながら、進めて行き。

アクションパートで溜めたLOPを消費することで、ロックオン攻撃(歌やなど)を使うことが出来る。

基本的にはアドベンチャーパートでLOPを溜め、

アクションパートでLOPで必殺技を使って敵を倒していくという感じである。

アクションパートは終了後、リザルト画面でEからSまで戦闘行動によって評価される。

LOPは必殺技だけでなく、ストーリーの分岐にも関わるので必殺技を使い続けるとすぐに減るので、

LOPの単位である「カトゥン」にも気を付けなければいけない。

以下、特別設定資料集「蒼穹幻想曲の世界」から引用

オリジナルストーリーについて

主人公東京ジュピターからラーゼフォンで脱出した「人」。

ゲームでは、オリジナルTVアニメと同様のシチュエーションで「世界の調」へのストーリーが楽しめるほか、

その行動によって色々な未来選択のストーリーが用意されています。

ムーリアン編

ムーリアンと共に戦うことを選んだ未来です。ムーリアンとして自覚する人は、

人類に敵対しドーレムと共にラーゼフォンで戦う事を選びます。

それもまた、平和を願う人の選択の結果です。

東京での友人、浩子や守と再会し、と共にムーリアンたちを率いていきます。

バーベム編

ラーゼフォンシステムを産み出したバーベム。そのに挑んでいきます。

バーベムに計画された未来を否定し、自らの手で新しい未来を築く人。

TV版では敵として死んでいった、浩子や守、それにや恵、八雲達と人は謀ともいえる戦いに向かいます。

五味四方田の意外な正体を知ることにもなります。

 

また、戦うことを避ける選択もあります。戦闘を起こさず、平和ニライカナイを満喫できます。

しかし、その後に得られるものははたして・・・

原作者/監督インタビュー

タイトル

ゲームユーザーを裏切らない、オリジナルラーゼフォン

出渕 裕 [いづぶち ゆたか]原作/総監督

Q:最初にゲーム化の話を聞いた時の感想を聞かせてください

出渕氏 「漠然とですが、申し出がある以前に可性としては”ありえるかな”位に思っていました。

でも実は、自身ゲームはほとんどやらない人間なんです。

だから、ラーゼフォンをどうやってゲーム化するのかあんまり想像しませんでしたし、

できませんでしたね。ロボット物だしシューティングなのかなあ、位に思ってたりして。

そしたら、アクションアドベンチャーだっていうんで、へえ、そうなんだあ、

とまあ、そんな感じでしたね(笑)

 

Q:ゲーム化にはどの様な形で関われたのでしょうか?

出渕氏 「シナリオチェックアフレコ演出をしました。

最初にあがってきたシナリオの量が膨大で。

台本の積み上げた高さが30センチくらいはあったかなあ。

で、これを全て読んで直すのかぁ、と思ったら気が遠くなりました(笑)

シナリオは、ゲームにはゲームの組み立て方があるでしょうから、そちらのライターさんに

ある程度お任せしましたが、設定や、キャラクターの扱いやニュアンスで変だった処は

全てなおしていきました。やっぱりファンの方々のためにも世界観は壊したくないですからね。

まあ分岐物ですからそのif世界を楽しんでもらえれば良いんじゃないかと思います。

自分だったらこうはしないな、っていう展開もありましたが(笑)それも含めてね。

アフレコ演出は、途中数回抜けただけで、結局2ヵほとんど土日も含めて毎日やってました。

収録している途中でもシナリオを変えることは度々ありましたね。なぜならラーゼフォンは・・・」

京田氏 「その場直しがないときがない!!(笑)

出渕氏 「・・・ということです(苦笑)。その場合当然前後の流れも見なくちゃいけないから、

シナリオは常に旅行カバンに入れて、全部持ち歩いてました。

なのでこれがまた重たいんですよね。これが一番苦労したかな。

体力はついたかもしれないけど。(笑)

京田氏 「アフレコの時は、すごく健康的な生活をしていましたよね?」

出渕氏 「そうそう!8時には起きて仕事に出かけて、10時から9時頃まで仕事

その後は、ご飯食べて帰って寝る。それまでくらいに起きる生活だったのに、

その2ヵ間だけ一変していました。やってもやっても台本が減っていかなくて(笑)

でも終わってみるとあまりできない経験だったし、楽しかったかな。

合言葉は”終わらない仕事はない!!”でした(笑)

 

Q:テレビゲームとで設定が異なるキャラクターはいますか?

出渕氏 「ゲーム三輪と九がくっつくのは意外でしたね。

実は、の中では三輪が秘かに思いを寄せていたのは功刀だ、っていう裏設定があったから。

2人はもともと陸自同級生だったと考えてて、なぜ三輪が理想国家見ているかというと、

功刀が大きかったんだろうなぁ、と。功刀が大きかったんだろうなぁ、と。

功刀の理想論を曲解して、自分がそれを実現させたいと思って、結果ああなっちゃった。

自分としては三輪が九をちょっと蔑視しているというニュアンスで演出してたつもりなので、

恋愛はありえない関係だったんです。でも、分岐物なので設定が変化することはありますよね。

その中でもあれなのは(あれってなんだよ?)やっぱりヘレナ嬢かな。

まさかあの女が、って感じで結構美味しいキャラとして立たせることが出来て面かったですね。

単純に面いという意味では、おまけイベント理役の内海さんがノリノリで、アドリブ連発でした。

あと「九」役の大塚芳忠さんの壊れた演技とか(笑)

そういう声優さん達の”芸”や”わざ”も見どころというか聞きどころじゃないかな。」

 

映像は必見です!

最高の出来栄えですね

京田 知己 [きょうだ ともき]監督

Q:京田監督は現場ではどんなことを担当されましたか?

京田氏 「あまり監督らしいことはしてないんですけど、言ってしまえばムービー絵コンテと現場の相談役ですね。

アニメーションとしては、通常以上に作画枚数も多いし、面いものになったと思います。

欲を言えば、各ムービーの長さをあと5くらい増やせたらよかったなあと。

でも、ベストに近い作品が出来たと思います。

出来上がった映像はかなり綺麗ですよ。日本アニメ界で若手ではトップクラステクニックを持つ方に

監督をお願いしましたし。」

 

Q:現場で苦労されたことはありますか?

京田氏 「テレビ映画ゲームと立て続けというのもあり、

現場がかなり疲労してきていたんです。なにしろ1年間くらい同じキャラクターを追いかけていたので、

なので、ラーゼフォン世界をはずさないことを絶対条件に、

先をちょっと変えたシーンを作ったりしながら、現場のモチベーションが下がらないように心がけました。

原画さんやファンの皆さんが「あれっ今までと違うな?でもありかな?」と思ってくれるレベルがいいなと。

恵の「しゃぼんだま」のシーンとかもそうですね。」

 

Q:間奏曲彼女彼女自身と」について、裏話などはありますか?

京田氏 「おまけDVDでは、一応、ラーゼフォン初の3DCGをつかっているんです。

その発送は実は私の好きな曲のひとつに、スローモーションでグラス割れる、

という歌詞のあるものがあって、漠然とそんな世界映像で表せたらなぁと思っていたのがきっかけですね。

そのままやると、べらぼうな枚数にがかかるので、じゃあ3Dでやってみようかと。

まあ、グラスそのままだとつまらないので、久遠にしたんだすケドね。」

出渕氏 「いいよね~あの。好きなんだよね、オレ、ああいうの。

ロンド”みたいでさー(笑)。」

京田氏 「自虐ネタ・・・(笑)テレビ3DCGを使うこともできたんですが、

あえて2DCGでどこまでできるか、っていうテーマがあったので意図的に使ってなかったんですよ。」

出渕氏 「それにしても、映像DVDをやろうって話が決まって、内容を詰めるのけっこう大変だったよね。

ギャグっぽいのにした方がいいんじゃないか、って事で皆がアイディアプロット出しあったり。」

京田氏/出渕氏 「ニャーゼフォン!!とか(笑)

出渕氏 「ま、それはさておき、そういう訳で出てきたプロットって自分も含め、

みんなギャグとかコメディーばっかりだったんです。ちゃんも最初ギャグ物で考えてたみたいだったけど。」

京田氏 「みんながみんなそればかりではマズイだろう、と(笑)

出渕氏 「それで出てきたのが、今回のおまけDVDの原、覚え書きみたいなやつだったんです。

で、それを見て”これだ!!”って(笑)

京田氏 「それで、結局、劇場版クローズアップできなかった久遠世界をちゃんと描くことになったんですよ。

劇場版久遠ライフモジュール姿を全然出せなかったから、

ファンの方ごめんなさいという気持ちも込めて。

でも、フィルムとして成立できたのは久遠役が桑島法子さんだからだと思っています。

桑島さんは、久遠のよくある台詞「らら?」だけで何通りもの感情を自然に表現できるんですね。

だから、非常に挑戦的なフィルムメイクも可なんですよ。

演出をする人間としてはこれ以上ない武器を得た感じでして、極端な話、

桑島さんの朗読に絵がついただけ、と思われてもいいや、とまで思っていました。

そのあたりにも注して楽しんで見てもらえると嬉しいですね。」

 

Q:今回のゲーム映像には、どんなこだわりがありますか?

京田氏 「今の映像ってあまりにストレートに物事を表現しすぎていて、

考える必要性のないものが多いような気がするんですよ。

毎日チョコレートを食べていたら、チョコがおいしいものだとわからなくなるのと同じで、

映像表現としてもっと多種多様な手法があってもいいんじゃないかと思うんですよ。

ただ、いきなりそれとは異なるベクトルの物を出しても、それはただの異物でしかないですし。

そういった意味では、本編内のムービーおまけDVD良い意味での両立は出来たんじゃないかと思っています。

劇場版もそうでしたが、またひとつ、違った形のラーゼフォンという世界を楽しんでいただけたらと思います。」

出渕氏 「ある意味、自分がやりたかったけど。

制約があってTVじゃできなかった表現としての”ラーゼフォンスタイル”の一つが、

フィルムとしてちゃんとした形になってくれたなぁと。

これは逆に”おまけDVD”だったから可なので、

その辺は結果として良かったなと思います。形式としては、TVシリーズのミッシングリンクに位置するものですが、

スタンダードなつくりにはしていません(というかできません)よね。

観念的に感じられる向きもあるとは思いますがちょっとした台詞が画面とリンクして

実はこの物語世界の重要な暗喩であったりするので、

その辺を逆に感じてもらえるといいですね。」

 特別設定資料集「蒼穹幻想曲の世界」より引用

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