蒼穹幻想曲とは、バンダイから発売されたアニメ作品「ラーゼフォン」のゲーム化作品である。
限定版と通常版が発売された。
限定版にはこのゲームの為だけに製作された完全新作アニメーションのDVDと
特別設定資料集が特典として付いている。
しかし、フルボイスでアニメに出ていた全てのキャラクターにエンディングがあり、
キャラゲーとしては「真のキャラゲー」や「キャラゲーだが良作」と評判はかなり高い。
特にゲームオリジナルのストーリーであるバーベム編はラーゼフォンファンの評価が高く、
出渕氏によると、
「ある意味、自分がやりたかったけど。制約があってTVじゃ出来なかった表現としての
”ラーゼフォンスタイル”の一つが、フィルムとしてちゃんとした形になってくれたなぁと。」と
設定資料集で述べている。
新たな調律を奏でんー。
アドベンチャーパートでロックオン・ポテンシャル(以下LOP)を入手し、
重要なコミュニケーションでは消費しながら、進めて行き。
アクションパートで溜めたLOPを消費することで、ロックオン攻撃(歌や弓など)を使うことが出来る。
アクションパートでLOPで必殺技を使って敵を倒していくという感じである。
アクションパートは終了後、リザルト画面でEからSまで戦闘行動によって評価される。
LOPは必殺技だけでなく、ストーリーの分岐にも関わるので必殺技を使い続けるとすぐに減るので、
LOPの単位である「カトゥン」にも気を付けなければいけない。
オリジナルストーリーについて
主人公は東京ジュピターからラーゼフォンで脱出した「神名綾人」。
ゲームでは、オリジナルTVアニメと同様のシチュエーションで「世界の調律」へのストーリーが楽しめるほか、
その行動によって色々な未来選択のストーリーが用意されています。
ムーリアンと共に戦うことを選んだ未来です。ムーリアンとして自覚する神名綾人は、
東京での友人、浩子や守と再会し、母と共にムーリアンたちを率いていきます。
バーベム編
ラーゼフォン・システムを産み出したバーベム。その謎に挑んでいきます。
バーベムに計画された未来を否定し、自らの手で新しい未来を築く綾人。
TV版では敵として死んでいった、浩子や守、それに遙や恵、八雲達と綾人は無謀ともいえる戦いに向かいます。
また、戦うことを避ける選択もあります。戦闘を起こさず、平和なニライカナイを満喫できます。
しかし、その後に得られるものははたして・・・
タイトルは
出渕氏 「漠然とですが、申し出がある以前に可能性としては”ありえるかな”位に思っていました。
だから、ラーゼフォンをどうやってゲーム化するのかあんまり想像しませんでしたし、
できませんでしたね。ロボット物だしシューティングなのかなあ、位に思ってたりして。
そしたら、アクション&アドベンチャーだっていうんで、へえ、そうなんだあ、
とまあ、そんな感じでしたね(笑)」
Q:ゲーム化にはどの様な形で関われたのでしょうか?
出渕氏 「僕は主にシナリオのチェックとアフレコ演出をしました。
最初にあがってきたシナリオの量が膨大で。
台本の積み上げた高さが30センチくらいはあったかなあ。
で、これを全て読んで直すのかぁ、と思ったら気が遠くなりました(笑)。
シナリオは、ゲームにはゲームの組み立て方があるでしょうから、そちらのライターさんに
ある程度お任せしましたが、設定や、キャラクターの扱いやニュアンスで変だった処は
全てなおしていきました。やっぱりファンの方々のためにも世界観は壊したくないですからね。
まあ分岐物ですからそのifの世界を楽しんでもらえれば良いんじゃないかと思います。
自分だったらこうはしないな、っていう展開もありましたが(笑)それも含めてね。
アフレコ演出は、途中数回抜けただけで、結局2ヵ月ほとんど土日も含めて毎日やってました。
収録している途中でもシナリオを変えることは度々ありましたね。なぜならラーゼフォンは・・・」
出渕氏 「・・・ということです(苦笑)。その場合当然前後の流れも見なくちゃいけないから、
紙なのでこれがまた重たいんですよね。これが一番苦労したかな。
京田氏 「アフレコの時は、すごく健康的な生活をしていましたよね?」
出渕氏 「そうそう!朝8時には起きて仕事に出かけて、10時から夜9時頃まで仕事。
その後は、ご飯食べて帰って寝る。それまで昼くらいに起きる生活だったのに、
その2ヵ月間だけ一変していました。やってもやっても台本が減っていかなくて(笑)
でも終わってみるとあまりできない経験だったし、楽しかったかな。
実は、僕の中では三輪が秘かに思いを寄せていたのは功刀だ、っていう裏設定があったから。
2人はもともと陸自の同級生だったと考えてて、なぜ三輪が理想国家を夢見ているかというと、
功刀の影響が大きかったんだろうなぁ、と。功刀の影響が大きかったんだろうなぁ、と。
功刀の理想論を曲解して、自分がそれを実現させたいと思って、結果ああなっちゃった。
自分としては三輪が九鬼をちょっと蔑視しているというニュアンスで演出してたつもりなので、
恋愛はありえない関係だったんです。でも、分岐物なので設定が変化することはありますよね。
その中でもあれなのは(あれってなんだよ?)やっぱりヘレナ嬢かな。
まさかあの女が、って感じで結構美味しいキャラとして立たせることが出来て面白かったですね。
単純に面白いという意味では、おまけイベントの亘理役の内海さんがノリノリで、アドリブ連発でした。
そういう声優さん達の”芸”や”わざ”も見どころというか聞きどころじゃないかな。」
映像は必見です!
最高の出来栄えですね
京田氏 「あまり監督らしいことはしてないんですけど、言ってしまえばムービーの絵コンテと現場の相談役ですね。
アニメーションとしては、通常以上に作画枚数も多いし、面白いものになったと思います。
欲を言えば、各ムービーの長さをあと5秒くらい増やせたらよかったなあと。
でも、ベストに近い作品が出来たと思います。
出来上がった映像はかなり綺麗ですよ。日本のアニメ界で若手ではトップクラスのテクニックを持つ方に
Q:現場で苦労されたことはありますか?
現場がかなり疲労してきていたんです。なにしろ1年間くらい同じキャラクターを追いかけていたので、
目先をちょっと変えたシーンを作ったりしながら、現場のモチベーションが下がらないように心がけました。
原画さんやファンの皆さんが「あれっ今までと違うな?でもありかな?」と思ってくれるレベルがいいなと。
恵の「しゃぼんだま」のシーンとかもそうですね。」
Q:間奏曲「彼女と彼女自身と」について、裏話などはありますか?
京田氏 「おまけDVDでは、一応、ラーゼフォン初の3DCGをつかっているんです。
その発送は実は私の好きな曲のひとつに、スローモーションでグラスが割れる、
という歌詞のあるものがあって、漠然とそんな世界を映像で表せたらなぁと思っていたのがきっかけですね。
そのままやると、べらぼうな枚数にがかかるので、じゃあ3Dでやってみようかと。
まあ、グラスそのままだとつまらないので、久遠の傘にしたんだすケドね。」
出渕氏 「いいよね~あの傘。好きなんだよね、オレ、ああいうの。
京田氏 「自虐ネタ・・・(笑)テレビで3DCGを使うこともできたんですが、
あえて2DCGでどこまでできるか、っていうテーマがあったので意図的に使ってなかったんですよ。」
出渕氏 「それにしても、映像DVDをやろうって話が決まって、内容を詰めるのけっこう大変だったよね。
ギャグっぽいのにした方がいいんじゃないか、って事で皆がアイディアプロット出しあったり。」
出渕氏 「ま、それはさておき、そういう訳で出てきたプロットって自分も含め、
みんなギャグとかコメディーばっかりだったんです。京ちゃんも最初ギャグ物で考えてたみたいだったけど。」
京田氏 「みんながみんなそればかりではマズイだろう、と(笑)」
出渕氏 「それで出てきたのが、今回のおまけのDVDの原型、覚え書きみたいなやつだったんです。
で、それを見て”これだ!!”って(笑)」
京田氏 「それで、結局、劇場版でクローズアップできなかった久遠の世界をちゃんと描くことになったんですよ。
でも、フィルムとして成立できたのは久遠役が桑島法子さんだからだと思っています。
桑島さんは、久遠のよくある台詞「らら?」だけで何通りもの感情を自然に表現できるんですね。
演出をする人間としてはこれ以上ない武器を得た感じでして、極端な話、
桑島さんの朗読に絵がついただけ、と思われてもいいや、とまで思っていました。
そのあたりにも注目して楽しんで見てもらえると嬉しいですね。」
京田氏 「今の映像ってあまりにストレートに物事を表現しすぎていて、
考える必要性のないものが多いような気がするんですよ。
毎日チョコレートを食べていたら、チョコがおいしいものだとわからなくなるのと同じで、
映像表現としてもっと多種多様な手法があってもいいんじゃないかと思うんですよ。
ただ、いきなりそれとは異なるベクトルの物を出しても、それはただの異物でしかないですし。
そういった意味では、本編内のムービーとおまけDVDは良い意味での両立は出来たんじゃないかと思っています。
劇場版もそうでしたが、またひとつ、違った形のラーゼフォンという世界を楽しんでいただけたらと思います。」
出渕氏 「ある意味、自分がやりたかったけど。
制約があってTVじゃできなかった表現としての”ラーゼフォンスタイル”の一つが、
フィルムとしてちゃんとした形になってくれたなぁと。
その辺は結果として良かったなと思います。形式としては、TVシリーズのミッシングリンクに位置するものですが、
スタンダードなつくりにはしていません(というかできません)よね。
観念的に感じられる向きもあるとは思いますがちょっとした台詞が画面とリンクして
その辺を逆に感じてもらえるといいですね。」
掲示板
12 ななしのよっしん
2016/02/29(月) 16:57:19 ID: PzyvqdCef8
アーカイブとかで出してほしい
13 ななしのよっしん
2016/03/25(金) 07:50:47 ID: NXxub0CewZ
>>5
人格や記憶がなくなって世界想像しなおしたらTV版とか劇場版の〆否定することになるでしょ。
このゲーム一様すべて放棄してバーベムの操り人形になってバーベムの言うがままに終わらせる〆もあるからこれ書いた人はそういう結末のがお好みなのかな?
ゲームで補完できた人間としてはイシュトリに人格が芽生える方が良いよねって話。
14 5
2016/10/04(火) 00:05:30 ID: bFKQtSy4jA
ファフナーのPSPゲームもせめてこれかロスカラぐらいのクオリティだったらねぇ…
その代わりにスパロボで優遇されたがあれはKというゴミがあったればこそか
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/25(木) 17:00
最終更新:2024/04/25(木) 17:00
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