薪とは、燃料として用意された木や木材、その廃材などである。
薪は伐採した木材を手ごろな大きさに手斧やチェーンソーなどで切断し、さらに小さくまとめた物である。
伐採直後の生木は水分を多く含んでいて燃焼の妨げとなるため、伐採後に割り、木材を乾燥させる必要がある。
着火の際には、木の小枝や同じ大きさに切られた焚き付けと呼ばれる薪を使用する。
充分に火が回った後は火持ちをさせるため、より太い薪を火にくべる必要がある。
含まれる炭素が赤く燃焼すると共に、熱により可燃性ガスが発生して炎を上げて燃える。
それに対して、木材から揮発成分を抜いた木炭は、炎が出ないかまたは少なく、じっくりと長時間燃える製品もある。
薪は、太さや樹種にもよるが、一気に強い火力で炭よりも短時間に燃え尽きる事が多い。
日本では燃料として石油(灯油・重油)、電気などが使われる事が多いため少数派だが、
現在も実用品として使われている。趣味の生活用品として憧れの対象になっている面もある。
循環式の風呂釜が安価に売られていて、チョロ火で保温できるメリットもある。
ガスまたは石油と共用できる製品もある。一般的な循環式風呂釜と同じ方式のため、
最も単純なものは五右衛門風呂だが、火の上に大量の水を配置するために丈夫な架設が必要である。
21世紀においても蒸気機関車は利用されており、一部地域では薪を燃料にしている。
窯業において、伝統的な製法の陶器・磁器・煉瓦は薪によって焼成される。
とくに樹脂を多く含み、高温が得られるアカマツの薪が最良とされている。
近年はより手間の掛からないガスや電気で焼くことが多くなった。
野外で焼きそばやカレーライスを作るときに、現地で調達できる燃料として薪を使うことがある。
また、屋内用にオーブンや竈(くど)などの設備がある。薪ストーブには、調理に対応したものもある。
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最終更新:2025/02/18(火) 12:00
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