藤井猛 単語

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フジイタケシ

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藤井猛ふじい たけし)とは、将棋棋士である。1970年9月29日生まれ。群馬県沼田市出身。西村一義九段門下。棋士番号198。

いわゆる“羽生世代”のひとりに数えられる強棋士革新的な四間飛の戦法である藤井システムを始めとして、独創的な序盤構想と終盤定評がある

棋歴

1991年に20歳で四段昇段(プロデビュー)。羽生世代の中ではやや遅れての昇段であった。1996年から1997年にかけて新人棋戦で3度優勝1998年竜王戦で4組から挑戦者まで上り詰め、谷川浩司竜王を4勝0敗のストレートで破り竜王を獲得。このときの活躍の原動となったのが藤井システムであった。1999年には鈴木大介2000年には羽生善治を破り竜王戦を3連覇。1999年にはし選手権でも優勝2001年にはA級順位戦に昇級した。

2002年2005年将棋日本シリーズ優勝2010年度には10年守ったA級から陥落し、続く2011年度には3勝9敗でB級1組からも陥落するなど絶不調の泥沼にハマりこんだ……と思いきや、2012年度は交換四間飛戦法を用いて泥沼から麗に脱出。B級2組を9勝1敗でトップ通過、王位戦挑戦者決定戦では渡辺明に勝って羽生善治王位への挑戦を決めるなどファン歓喜の展開を魅せた。なお番勝負は1勝4敗で敗退。

2016年銀河戦で11年ぶりの一般棋戦優勝を果たした。決勝トーナメント1回戦放送時点で公式が番組表で既に決勝に進出している事をネタバレする、決勝放送前はTwitterにて「銀河戦史上、歴史に残る一局になるかもしれません……!」と前フリをするなど、藤井ファンの期待は大いに高まっていた。そして2016年9月27日の放送にて、広瀬章人を破り見事に優勝となった。銀河戦史上最年長の記録である。またそれまで不利と結論づけられていた後手藤井システムを多用して勝利するなど、戦法自体の復活も大いに知らしめる対局内容であった。

棋風・人物

振り飛車党。特に四間飛にこだわりがある。猛威を振るった居飛車穴熊に対する四間飛側の対抗策として、対守閣美濃向け急戦法を発展させた藤井システムを編み出し、 従来の対抗形(居飛車振り飛車)の序盤に革命を起こしたのみならず、将棋の序盤戦略に新しいを吹き込んだ。2009年頃からは交換四間飛を多用し、戦法として確立した。1998年藤井システムで、2012年交換四間飛でそれぞれ升田幸三賞を受賞している。

羽生善治へのQ&A
Q. 羽生先生の次に大好きな藤井猛先生を誉めていただけないでしょうか?
A. 創造の99%は既にあるものの組み合わせですが、藤井システムは残りの1%です。
引用将棋世界2017年2月号 P.49より)

振り飛車だけでなく、相居飛車矢倉の急戦における片矢倉の有用性を提唱し“藤井矢倉”を確立するなど、居飛車の分野においても独創的な序盤構想は発揮されている。

一方、終盤にも色々な意味で定評があり、どんなに形勢が一方に傾いていても終局までが離せない。大駒を捌いて猛に攻める様から“ガジガジ流”、手奇手手悪手が飛び出す様から“終盤のファンタジスタ”と称され、将棋ファンの間でネタにされている。また藤井本人も自虐ネタとして用いることがある。

四間飛党の自分自身を屋に例えて「こっちはしか出さない屋だから、ファミレス居飛車党)のに負ける訳にはいかない」、居飛車し始めたときの「銀座居飛車高級レストラン屋台居飛車を出したばかりだから、についてはれるけれど居飛車についてはれません」など、ユーモアのある発言が多い。解説でもとぼけたり自虐ネタを挟んだりと人気が高い。

そんなことから、ネットでは“てんてー”と呼ばれて、されている。

同じ群馬県出身の棋士三浦弘行子であり、奨励会時代はずっと将棋し続け、現在はお互いをトークネタにしあうほど仲が良い。

かつて歌番組『ザ・ベストテン』で中森明菜の“十戒”をリクエストしていたという噂があった。「群馬県沼田市ふじいたけしさん」とナレーションされており、若き日の藤井ではないかと言われていたが、近所に住んでいた同姓同名の別人だったようだ。

ポケモンカード

女流棋士山口恵梨子から、2018年12月開催の「ポケモンカード企業対抗戦」に誘われたことがきっかけで、ポケモンカードを始めることとなった。息子ポケモンカードの強とのことで、企業対抗戦参加メンバー藤井息子が加わる形でポケモンカード研究会を行なったとのこと。

企業対抗戦当日は、藤井の対戦が1試合放送されたが、セレビィ&フシギバナGXデッキでじわじわと優勢を広げて見事勝利した。最終的な結果は2勝1敗と勝ち越すことができたようだ。これには息子もニッコリ。

大会以降も趣味ポケモンカードを行なっており、息子との交流が増えたようだ。

そして2019年7月4日の「ポケモンカード ミュウツ―HR争奪戦」に参加。様々な業界から参加する8名のトーナメント戦であった。

格闘ゲームプロゲーマーである梅原大吾、前回チャンピオンライバロリ勝利して決勝に進出。決勝はプロTCGプレイヤーの原根健太と思いっきガチ勢が相手となったが、見事に勝利を収めて優勝となった。

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