藤堂竜白とは、SNKの対戦格闘ゲーム「龍虎の拳」に登場するオッサンである。
龍虎の拳第1作から登場。かつては古武術道場を開いており最強と謳われていたが、最強の龍タクマ・サカザキに敗れ、打倒極限流を目指す。タクマを倒し、ついでに古武術の普及もしようと渡米しサウスタウンを訪れ、そこで自分の知らなかった強力な格闘技を取り入れ最強の武術を完成させようとしていた…。
袴姿の胴着に赤い胸当て、鉢巻きに口髭と非常に硬派な出で立ち。髪はサラサラ黒髪ロングの漢である。
龍虎の拳でのステージは料亭「かるた」。これは竜白が経営する料亭で、彼が武道家としてのみならず実業家としても成功を収めている人物であることを伺わせる。
「龍虎の拳」ではストーリーモードの最初の対戦相手として登場する。必殺技が「重ね当て」一つしかないことが後々ネタにされるが、発生が早くて判定が大きく、隙も少なく対空にもなるという屈指の高性能必殺技であり、実際これ一つで十分と言っていいほどである。また通常の立ち攻撃に中段が含まれており、初戦の相手としてはかなり強い。
藤堂竜白ステージのBGM「ART OF FIGHT」はステージ専用BGMでありながら、龍虎の拳という作品のテーマミュージックでもあり、その壮大な音楽の中で独特の掛け声を発する藤堂の姿はプレイヤーに強烈なインパクトを残した。
対戦前の掛け合いでは、ユリの居場所を尋ねるリョウ(ロバート)に対し「お前のその拳で聞くが良い」と武道家らしく切り返すものの、敗れると「女の居場所はわしにも分からん・・・・」「バイカーのジャックなら何かを知っているかもな・・・」と次の対戦相手のヒントを残してくれる。ていうかお前知ってたんじゃないのかよ。つーか宿敵の息子(と兄妹弟子)をボコる口実が欲しかったんじゃ・・・
続編となる「龍虎の拳2」では、新キャラクター2名に加えて前作のキャラクターも全員出場…するかと思われたが、そこにはなぜか藤堂竜白の姿だけが無かった。公式のストーリーにさえどこにも藤堂の文字はなく、まるでそんな人物は始めから存在しなかったかのような扱いであった。
前作では印象が強いキャラクターだっただけに、謎のリストラをされた不遇のオッサンとしてファンの間でネタにされるようになっていく。実際は容量の都合と、新キャラクターの如月影二とイメージが被る(東洋キャラで極限流のライバル)という理由で消されたようである。
三作目の「龍虎の拳外伝」が発表された時には既にSNKファンの間でリストラキャラが定着していたが、数年ぶりに発表されたシリーズ続編できっと彼は返り咲く、そう多くのファンが確信していた(多分)。
しかしそこに居たのは「重ね当て」を使う少女、竜白の娘である「藤堂香澄」だった。
香澄のストーリーによれば、「龍虎の拳」でリョウに敗れた竜白はそのまま妻子を置いて失踪し、香澄は父を探すために家を飛び出して来たのだという。妻の名前は「志津子」、娘は香澄のほかに、香澄の姉で病弱な「瑞穂」がいる。
結局、エンディングでは因縁の相手であるリョウ(リョウにとっては逆恨みでしかない)を倒した香澄だが、父は見つからないままであった。
通称「カプエス2」では久々にプレイアブルキャラクターとして登場。必殺技の多くが重ね当てのバリエーションで超必殺技は香澄の技の逆輸入であった。
カプエス2では対空技に乏しくバッタ戦法に弱いが、オリジナルの追撃可能なコマンド投げ「体崩し」と各種重ね当てを駆使した攻めが強力。また、当て身超必「心眼・蔓落とし」は元から強い香澄の「心眼・葛落とし」をさらに強くしたような超性能である。
ちなみにカプエス2はタイトル通りカプコン配給のタイトルであり、SNKの格闘ゲームでは移植作品を除くと、初代「龍虎の拳」以来一度もプレイアブルキャラクターになったことがないままである・・・初代龍虎の拳にしても対戦専用キャラなのでプレイアブルで使えるのは事実上カプエス2のみである)
失踪したとされている竜白だが、SNK作品のあちこちに登場する名背景キャラとして、極一部では大人気である。
「餓狼伝説SPECIAL」では隠しキャラクター、リョウ・サカザキのステージ背景の中央に登場。物凄い勢いで洗濯(?)している。この頃はまだ龍虎の拳2の発売前で、まさか続編でリストラされるとは誰しもが思ってはいなかった。
リストラ後は、「真サムライスピリッツ」の不知火幻庵のエンディングにそっくりさんが登場する。泣かせるのぅ。
そして「KOFシリーズ」では、初代のKOF'94以降ほとんど全ての作品で登場。龍虎2でのリストラネタに公式が悪ノリしたのか、完全に背景キャラクターとして定番化している。
娘の香澄がプレイアブルキャラクターとして出場したKOF'96では、香澄属する女性格闘家チームの背景で扇子を振り乱して応援している。香澄の目的は父親探しだった筈だが・・?KOF2000では、香澄のストライカーとして乱入しても香澄の反応はない。
SNK倒産後に出されたKOF2001にも背景として登場。SNK死すとも藤堂は死なずということか。KOF2002では日本ステージで朝は娘と茶を飲み、昼は応援、夜は寝ている。KOF2002UMでは娘のMAX2で援護攻撃する演出がある
KOFMI2ではロードローラーを落とせというミッションがありそのロードローラーに乗っている。つまり…藤堂を殺せと言う残酷なミッションを……。
他にも、「リアルバウト餓狼伝説2」の背景に登場したり、「ネオジオバトルコロシアム」では一条あかりの亥鬼・百鬼夜行で妖怪達と一緒に召喚されたり、「サムライスピリッツ零」の千両狂死郎ED、「サムライスピリッツ 天下一剣客伝」の花諷院和狆のEDにも登場している。
KOFアンソロジー作家・大賀一五の漫画ではダック・キング、ヘビィ・D!と合わせて「デラレーズ」と呼ばれていた。
なお、KOF'97ではゲーム雑誌で開催されたファン投票で選ばれた上位3名による「'97スペシャルチーム」枠があり、藤堂竜白がプレイアブルキャラクターとして登場する最大のチャンスだった。しかし蓋を開けてみれば惨敗。餓狼伝説シリーズから3名選出というあまりに無難な結果に、藤堂竜白ファン他からは出来レースだったのではないかと疑われているものの、真相は闇の中である。
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最終更新:2024/03/19(火) 21:00
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