虹村父とは (ニジムラチチとは) [単語記事]

虹村父とは、漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の登場人物である。

本名は原作では不明だが、実写映画版では「万作」という名前が付けられている。

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ジョジョの奇妙な冒険・第4部「ダイヤモンドは砕けない」の登場人物。虹村形兆・虹村億泰の実父。
しかしその外見は全く人間には見えない化け物であり、肉体が傷ついたり切断されても元通りに再生してしまう不死身の肉体を持つ。健康だが知性は見られず、成長した息子たちが自分の息子たちとは認識できなかった。（ただ、中盤以降は名前などはいえずとも、多少は顔や声を記憶できるようになったのか、億康の声に反応し後を追うような描写がみられる。）

経緯は10年前、東京で一家と暮らしていたが、妻は病気で先立たれ、経営していた会社（アニメ版では不動産会社）がうまくいかなく膨大な借金を抱えていた。そのため性格が荒み、理由なく息子たちを殴るようになっていた。だが、DIOによってスタンドの才能があることを見つけられ、金の為にDIOの手下になり、それで生活が潤うようになったが、すでにDIOによって「肉の芽」をうめ込まれていたのだ。第3部「スターダストクルセイダース」で、空条承太郎がDIOを倒した直後、うめ込まれていた肉の芽が暴走し、DIOの不死身の細胞と一体化して不死身の化け物と化してしまった。

それから虹村形兆は、DIOやスタンドのことを全て調べ上げ、色んなことを信じると同時に父親は決して治らないという事を信じなくてはならなくなった。そして、DIOに魂を売ったことへの軽蔑の気持ちと、実の父親だからこそやり切れない気持ちから、「父親を殺してくれる」スタンドを見つける為に、入手した「弓と矢」でスタンド使いを増やしていった。

不死身の化け物になってから10年間、一日中ガラクタ箱をひっかき回しており、その事が形兆の怒りを買って暴力を振るわれてきたが、東方仗助がスタンドで箱の中の「紙切れ」をなおすと、昔の家族の写真が復元され、虹村父はその写真を見て大泣きした。今の息子たちが分からなくても、心の底には昔の思い出が残っていたのだ。