蛮神(primals)とは、ゲーム「ファイナルファンタジーXIV」に登場する超常の存在である。
原義はエオルゼア各地に住む蛮族(人間以外の種族)が信奉し、様々な理由から召喚する神々。
歴史を辿れば約5000年前、第三星暦にエオルゼアを支配していたアラグ帝国の史料にその存在を確認できる。
「蛮神」というのはガレマール帝国による蔑称。
エオルゼアでは「荒神」、アラグ帝国では「闘神」と呼ばれたが、ゲーム中では「蛮神」の呼び方でほぼ統一されている。
召喚される理由は「他種族の排斥」「侵略への対抗手段」「勢力の拡大」「兵器としての運用」など様々。
「神降ろし」と呼ばれる祈りと、クリスタルの力を用いた儀式により召喚される。祈りが強ければ強いほど、捧げられたクリスタルの量が多ければ多いほど、蛮神の力は強力なものとなる。
蛮神は顕現し続ける限り周囲のエーテルを食らい続け、最終的には不毛の地に変えてしまう。ただし討伐さえ出来れば食らわれたエーテルは大地に還元される。
これらの事象からガレマール帝国は「蛮神殲滅」を国是としている。
蛮神の力は絶大なものであり、蛮神を倒しても再度「神降ろし」をすることで何度でも召喚することが可能。そのため、エオルゼア三国は蛮族たちが「神降ろし」をしないように常に目を光らせている。
蛮神には多くの種類があり、その大半は歴代のファイナルファンタジーシリーズで「召喚獣」として登場したものである。
神降ろしとは、神を創造する行為にほかならぬ。
弱き者が信仰にすがり、その内に見せる幻よ……。
クリスタルと祈りの力があれば、「神」ではない何かを召喚することも可能である。
これらも含めて「蛮神」と称する場合がある。
例えばモーグリ族は伝承上の王様である「善王モグル・モグXII世」を蛮神と同じ方法で召喚している。
また「事件屋ヒルディブランド」において、ギルガメッシュは大量のクリスタルの傍で「相棒への想い」をふんわりと馳せることで、相棒ことエンキドウを意図せずして召喚している。
蛮神は本来、独立した存在として召喚するものである。
しかし条件を満たせば肉体や無機物を依り代として蛮神を憑依させて、その力を行使することができるようになる。これを「憑依型蛮神」と呼ぶ。
「蒼天のイシュガルド」にて「氷の巫女」イゼル・ダングランは、かつて人と竜の融和を実現した「聖女シヴァ」への想いを我が身に降ろす事で「氷神シヴァ」を召喚し、その力を行使している。
ただし実際に顕現したのは聖女シヴァその人ではなく、イゼルが物語や伝説から想像を馳せた「架空の存在」である。
蛮神は自らを信奉するように相手を洗脳する能力を持っており、こうして洗脳された者を「テンパード」と呼ぶ。
厳密には焔神イフリートの「炎に焼かれて鍛えられし者」を意味し、他の蛮神によって洗脳された者は呼び方が変わる(例:水神リヴァイアサンの場合は「ドロウンド」(溺れし者))が、日本語公式では「テンパード」で統一されている。
基本的に蛮神のエーテル放射を浴びることでテンパード化するが、蛮神に近付くだけでもテンパードとなってしまうこともあるため、蛮神の討伐は困難を極める。さらに既にテンパードとなっているものが繰り返しエーテル放射を受けることで、肉体が変異して異形の魔物になってしまう例もある。
テンパード化を防ぐには「超える力」という異能を有するか、あるいは既に別の蛮神のテンパードになっているかしかない。
前者は得ようと思って得られるものではなく、後者に至っては本末転倒であり、多くの者にとっては実質的に防ぐ手段はないも同然である。
蛮族は人間を捕らえて生贄に捧げる事でテンパードを量産し、自分達の手の及ばない領域での尖兵に仕立て上げている。そして一度テンパードになった者を元に戻す手段は存在しない。犯罪行為に走ることも厭わず、前述のとおり「祈り」が蛮神の力になるため、捕らえられたテンパードは『処分(=処刑)』されるのが通例となっている。テンパードになった肉親をやむを得ず手にかけるなど、陰惨な話も少なくない。
しかし漆黒のヴィランズ・パッチ5.4「もうひとつの未来」にてアリゼーが第一世界で使い魔のポークシーを用いての罪喰い化治療法を応用したテンパード解除法を確立させたことで治療が可能となった。ただしこれで治療が可能なのは洗脳されて魂が変容してしまった者だけで、肉体の変異にまで及んでしまった者には効果がないとされている。
暁月のフィナーレでは竜の鱗を材料に用いたアイテムを所持することで、テンパード化を防止することも可能になった。これにより、「超える力」を持たない者でも対蛮神戦の主力として戦えるようになった。
プレイヤーはメインストーリー・サブストーリーを進めて行く上で、多くの蛮神と戦っていくことになる。それらは「【蛮神名】討伐戦」「【蛮神名】討滅戦」という名称が付いている。(蛮神以外との戦いにもこの名称が用いられる場合がある)
高難易度版になると、その名称の頭に「真」「極」「幻」の文字が付く。
蛮神戦では対処を間違えれば大ダメージ、戦闘不能、または即全滅となるギミックが登場する。
例えば最初の蛮神戦「イフリート討伐戦」では、戦闘開始からある程度経過すると戦闘マップの中央に「炎獄の楔」というオブジェが出現。一定時間内に破壊出来ない場合、次に発動する技で全滅確定の特大ダメージを食らってしまう。
同じ技でも難易度が上がれば特性が大幅に変わる為、蛮神戦では予習や実体験でこれらのギミックを理解するのが重要になってくる。
本作における召喚士は、蛮神から力を奪いその性質を変容させることで使い魔「エギ」を使役する。
習得には対応する蛮神(イフリート、タイタン、ガルーダ)の討伐が必要。
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最終更新:2024/04/19(金) 21:00
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