血便

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血便とは、血液が混じった大便（うんこ）のことである。

概要

主に赤い血液が付着した大便のことを指す。大腸や肛門から出血した際に出てくることが多い。

粘液も一緒に出てくることがあり、この場合は特に粘血便と呼ばれる。

また、大量に出血しており便全体が赤い（または黒い）水様便になっている場合は特に下血と呼ばれる。

血便・下血は重大な消化管の病気を示唆する症状の一つであるため、血便や下血がみられた場合は早急に病院へ行くのが望ましい。まあ、血が鮮やかな赤色で肛門付近に痛みがあったりしたら、ただの切れ痔の可能性が高いのだが。

ちなみに胃潰瘍などで胃から出血した際にも黒い血液（酸化されて黒くなる）が混じった大便が出ることがあるが、この場合はタール便として区別する。これも便全体が真っ黒である場合は至急病院に行くべきである。

血便が出る可能性がある主な病気

大腸・小腸の病気

• 痔
• 大腸ポリープ
• 大腸癌
• 潰瘍性大腸炎
• クローン病
• 腸重積症
• アレルギー性胃腸炎の重症型
• 薬剤性出血性大腸炎
• 大腸の感染症（大腸炎）
  • 腸管出血性大腸菌O157やカンピロバクター、サルモネラ菌などによる食中毒
  • クロストリジウム・ディフィシル感染症（偽膜性大腸炎）
  • 細菌性赤痢
  • アメーバ赤痢
• 小腸の感染症（小腸炎）
  • 腸炭疽症
  • 腸結核

血液の病気

• 白血病
• 血小板減少性紫斑病
• 再生不良性貧血
• 血友病
• 播種性血管内凝固症候群（DIC）
• 血液の感染症（ウイルス性出血熱）
  • エボラ出血熱
  • マールブルグ病
  • ラッサ熱
  • 南米出血熱
  • デング熱
  • 黄熱病
  • 重症熱性血小板減少症候群（SFTS）
  • クリミア・コンゴ出血熱（CCHF）
  • 腎症候性出血熱（HFRS）

血管の病気

• アレルギー性紫斑病（IgA血管炎）
• 腸管ベーチェット病
• 虚血性大腸炎
• 腸間膜動脈閉塞症

肝臓の病気

• 劇症肝炎
• 肝硬変

その他

• スティーブンス・ジョンソン症候群

関連項目

• ニコニコ大百科：医学記事一覧
• 水様便
• 出血
• 血液
• 吐血
• 喀血