行方不明とは (ユクエフメイとは) [単語記事]

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行方不明とは、人間が何処にいるのか分からない状況になること。連絡が付かなくなること。安否不明。

比喩的に重要な探し物の対象に使われることもある。（書類が行方不明）

概要

『行方不明』とは、今までは存在が確認されていた人間の存在が確認できなくなる事を指す。

行方不明と呼ばれる人の多くは

現在どこにいるのか
どんな状態であるのか
- 生存しているのか／死亡しているのか
- 生存している場合、健康状態・身の安全・脅威など

…という情報が分からない状態であることが多い。実際にその人が死亡していても、死亡が確認されるまでの間は「行方不明者」と呼ばれる。通信が可能でも位置情報が分からない場合も同様である。

痕跡や情報、どういった手段で消えたかも一切分からないないほどに消えた場合は「蒸発」と呼ばれることもある。古くは「神隠し」とも呼ばれていた。

類義語として『失踪』と呼ばれる場合もある。
連絡しても繋がらない、応答がないものは『音信不通』とも呼ばれる。

行方不明の使われ方

行方不明という単語は主に以下の場合に使われる。
意図せず行方不明になるもの、自ら姿をくらまし行方不明になるパターンがある。

事件・事故・災害・戦闘に巻き込まれて行方が分からなくなる場合。
何らかの事件に関与しており、自分で行方をくらませる場合。
国や法執行機関・施設からの逃亡・脱獄によって行方をくらませる場合。
事情不明のまま外出し、そのまま行方が分からなくなる場合。
行き先を伝えて外出したが、そのまま行方が分からなくなる場合。
- 行き先や帰り道で行方不明になるパターンと、行き先自体が偽装であった場合も含める。
監督者や本人の不注意や油断で集団からはぐれ、そのまま行方が分からなくなる場合。
インターネットにて、アカウントを消して行方が分からなくなる(行方をくらませる)場合。
インターネットにて、アカウント自体は存在するが、一切の更新や活動の痕跡が長期間見当たらない場合。
その他
- 一切の連絡が途絶し、応答・痕跡情報もない場合。
- 自宅や近所・学校・職場・活動地点などで目撃情報がない場合。

…など。他にも使われ方があるのだが、ここでは割愛する。

事件、事故については警察の捜査が必要だが、災害の場合は消防・地元住民や消防団等の捜索協力が必要である。ただし生存が絶望的となった日数経過で捜索が打ち切られる場合が多い。死亡が確定している状況でも安否が分からない場合『行方不明者』として扱う場合がある。

子供などが短期の間に連絡がつかなくなることは「迷子」「はぐれ」などと呼ばれるが、長期間連絡が付かなくなると同様に「行方不明者」として扱われる。

意図的に失踪した場合、連絡がついても戻る気がなかったり、家族への不満や要求がある場合もある。

自然環境における行方不明

山林や海洋といった自然界においては生きていても「遭難」を危惧されるが、生存可能な期間は水無しで３日、水だけでは1週間程度といった制約がつくため早期の救助が望めなければ本人の気力とサバイバル能力に大きく依存することになる。（→サバイバル）

生存は長期になるほど絶望的だが、諸事情で年単位後に本人の生存が確認される場合がある。
（終戦を知らず27年間、グアム島でサバイバル生活をしていた横井庄一さんなど）

その他

犯罪者が逃亡や脱獄によって行方を眩ませたものは
行方不明でなく指名手配とされ、非常線が張られる場合もある。

不都合な真実を知ってしまった人間が行方不明になったり不自然な自殺を遂げるのはフィクション／現実にもまれによくある。（発展途上国や海外の治安の悪い地域、独裁国家においてはあるある）

インターネットにおける行方不明

インターネットの場合はメールアドレスなどを知っている人ならば連絡が取れるが、その他の人の場合は連絡が取れなくなる。アドレスを知っていても応答がない場合も同様である。

ニコニコ動画では方向性がどこかに向かうタグとして『○○が行方不明』といったタグの使い方がある。動画シリーズが未完のまま投稿者(うｐ主)が行方不明になることは俗に『失踪』と言われる。
（→作者失踪）（→うｐ主失踪シリーズ）

ニコニコ動画サービス上で活動していないだけで、ブログやTwitter、Youtubeといった他のサービスで普通に活動している場合もあるので探してみると良いかもしれない。

フィクションにおける行方不明

漫画・アニメ・映画におけるシチュエーションでも多く扱われる。
物語の主人公やその近親者・親友が行方不明側になる場合もある。

行方不明者が謎を解く大きな手掛かりとなる場合も多い。
- 知っている情報、パスワード、身に着けているアイテムが必須となるもの。
行方不明者の捜索がひとつの事件ファイルとなっている（探偵・警察など）
行方不明者の訪れた場所、最後に通信が途絶えた場所へ出向く。
- そのまま自分も原因となった怪異や事件に巻き込まれるパターンも多い。
死んだと思われていたが実は生きていたといった叙述トリックも多い。
敵か味方か分からない人物を演じている場合もある。
姿を現したくても、安易に姿を現せないパターン。
- 敵の組織に追われている。
- 自らの特性や呪いによって、周囲の人間に危害が及ぶ。
- 意図的に行方不明となることで、裏で暗躍しやすくなるパターンもある。
- 裏切りや洗脳によって敵の支配下で活動している場合もある。
- 作中、大人数が行方不明となるものは捕食・実験台・奴隷として悲惨なパターンも多い。
- 整形や呪いによって姿形を変えている場合もある。
  - 呪いや魔法によって動植物や無生物に変化しており、意思疎通が困難な場合もある。
何の前触れもなくタイムスリップ・異世界転生すれば、理論上は元居た世界では行方不明である。
通信が未発達な時代や世界観においては、記憶喪失の状態で生存している場合もある。
行方不明側と捜索側の２つの視点で並行して描かれる場合もある。
限られた人間だけが行方不明者の存在・現在状況を知っている場合もある。