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衛兵とは |
衛兵(えいへい)・衛士(えいし)とは、警備を行うため配置される兵士のことである。
東洋西洋を問わず古くから存在する職業であり、地域によって呼び名や役職が微妙に違う。
日本では衛士(えじ)とも呼ぶ。
日本では、防備をするための人間は村など集団生活を営むようになったあたりから既にいるものの、5世紀~6世紀のころには皇族・貴族の警護を行う「舎人(とねり)」が誕生している。ただしこのころは雑用も兼ねていたため、純粋な護衛任務のための職業ではなかった。
中国では6世紀~7世紀、隋王朝のころに禁軍という軍団がおり近衛として機能していた。上記日本の事情と合わせると日本の方が古いように見えるが、史料で確認されている範囲であり、始皇帝の時代である紀元前には中国ではすでに軍事技術や制度は整っていることから、中国では隋の時代よりも古くから警護の職はあったと思われる。
その後、六衛府・御親兵といった変遷を経て近代西洋軍隊化した1872年、『近衛兵』という役職が日本に誕生する。
またこれと平行して宮内庁に門部(1886年に皇宮警察に改名)が設立し。軍としての近衛兵・お近着としての皇宮警察という住み分けが行われた。
そして戦後、警視庁に移管され警視庁附属機関皇宮警察本部として今日まで天皇陛下および皇族の護衛や御所の警衛といった要職を担っている。(皇宮警察と言う名だが英語名ではちゃんと「ImperialGuard」=近衛 である)
西洋における衛兵としては、紀元前・古代ローマ帝国の時代すでにこの職業が存在していた。
古代ローマでは、帝政時代の初代皇帝アウグストゥス(オクタウィアヌス)が帝政を開始した頃に「プラエトリアニ(praetoriani)」という皇帝直属の近衛部隊が創設されていたことが史料により確認されている。また、この頃すでに兵士がローマの町を見回るという警察としての業務(憲兵)も兼ねていたとされている。
戦う方の兵士は「Soldier(ソルジャー)」だが、守るための兵士は「Guard(ガード)」「Guardian (ガーディアン)」と呼ばれており、日本語でも訳語として「衛兵」とされている(というより日本では城を守るのはみんな侍・武士なので衛兵という呼び方はないだろうが)。
なお、ヴァチカンでは15~16世紀ごろからスイスの志願者が衛兵として法王を警護するしきたりがあり、その歴史は500年以上になる。
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最終更新:2025/03/17(月) 14:00
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