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西ナイルウイルス(ウエストナイルウイルス)とは、危険なウイルスの一種である。
フラビウイルス科に属するRNAウイルスで、西ナイル熱(ウエストナイル熱)という病気を引き起こす。
同じグループに属するウイルスとしては日本脳炎ウイルスやデングウイルス、黄熱ウイルス、ジカウイルスなどがいる。
日本脳炎やデング熱などと同様に、主に蚊が媒介することが多い。
普段は鳥類がウイルスを持っていると考えられており、その鳥類の血を吸った蚊が人間(ヒト)を刺すことでヒトに感染すると言われている。また、ヒト以外の哺乳類やワニにも感染することがある。
基本的に人から人に直接伝染することは無いとされるが、きわめて稀に輸血や臓器移植、母子感染等で伝染したケースも報告されている。
元々はアフリカのナイル川流域の風土病だったが、1990年代以降はアフリカ全土・中東・ヨーロッパ・旧ソ連・北米(アメリカ合衆国・カナダ)など世界中の広い範囲で流行している。
基本的に東アジアや東南アジアでは発生しないとされるが、2005年にカリフォルニア州から帰国してきた日本人が発熱などの症状を訴え、血液検査をしたら西ナイルウイルスが検出されたという事例も報告されている(輸入感染症)。
感染しても無症状で済む人も多いが、発症した場合は高熱・筋肉痛・関節痛・嘔吐・下痢などインフルエンザに似たような症状があらわれる。激しい頭痛と発疹を伴う人も多い。
多くの場合、1週間程度で自然に回復することが多い予後良好な病気だが、稀に重症脳炎(麻痺・痙攣・意識障害など)や髄膜炎を合併することがある。重症例の致死率は15%程度であり危険な病気である。
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最終更新:2025/03/26(水) 00:00
最終更新:2025/03/25(火) 23:00
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