西山朋佳とは (ニシヤマトモカとは) [単語記事]

西山朋佳（にしやまともか）とは、将棋の女流棋士である。1995年 6月27日生まれ。大阪府大阪狭山市出身。伊藤博文七段門下。女流棋士番号73。

棋歴

2010年に奨励会に入会し、2015年に三段に昇段した。女性奨励会員の三段昇段は里見香奈に続き史上2人目で、20歳5ヵ月での三段昇段は女性奨励会員の最年少記録。三段リーグ1期目でいきなり10勝8敗で勝ち越した。女性奨励会員が三段リーグで勝ち越したのは史上初。2018年、奨励会員でも出場できるマイナビ女子オープンで加藤桃子を破り、初タイトルの女王を獲得。

翌2019年のマイナビ女子オープンでは挑戦者の里見香奈を3勝1敗で破る。里見がタイトル戦の挑戦者となったときはそれまですべて里見勝利でタイトル奪取となっていたのだが、西山は初めて里見の挑戦を退けた。また、女流王将戦では挑戦者となり、里見女流王将から女流王将を奪取。女流王座戦でも里見女流王座から女流王座を奪取し、女性奨励会員が獲得できるタイトルをすべて獲得した。

三段リーグでの成績は波があったが、24歳となる2019年度後期の三段リーグでは好調を維持し、14勝4敗の好成績を残すも、順位差で頭ハネにあい次点（3位）となる。女性奨励会員の次点獲得は史上初。

2020年のヒューリック杯棋聖戦には女流タイトルホルダーとして出場。1次予選を4連勝して突破した。女性の2次予選進出は史上初。

2020年度いっぱいで奨励会を退会し、2021年度より女流棋士となる。

2021年、第1期白玲戦七番勝負に進出し、渡部愛に4連勝して白玲位を獲得した。一方、女流王将戦では里見香奈に敗れ失冠、女流三冠に後退した。

相振り飛車も辞さない純粋振り飛車党で、豪快な捌きと“暴れ馬”とも称される終盤の豪腕が特徴。