セイブゲキ
西部劇とは、19世紀後半のアメリカ合衆国の西部開拓時代を舞台にした映画や小説等のジャンルである。
1860年代後半・南北戦争後のアメリカ西部を舞台に、開拓者魂(フロンティアスピリット)を持つ白人のガンマンが無法者や先住民と対決するというものが大まかの流れ。ハリウッド創世記の頃かすでに確立していた。
1960年代後半までたくさんの作品が作られ、数多くの映画監督やスターを世に送り出した。
しかし、粗雑乱造されたことで次第に飽きられ、西部開拓時代の白人にとって都合のいい部分しか書かれていない(先住民は悪役、当時いたはずの黒人奴隷は出てこない、など)ことへの反発も強まってきたことで次第に衰退していった。
一方、西部劇が世界に与えた影響は強く、日本では黒澤明が西部劇に対して日本ならではのアクション映画とは何かと考えられたのが「七人の侍」や「用心棒」で、日本で西部劇をやったらというコンセプトが日活の小林旭による「渡り鳥シリーズ」をはじめとする無国籍映画を生み出した。
イタリアでも西部劇のパロディが古くから作られたが、「用心棒」に影響を受けて(というか盗作)「荒野の用心棒」が作られ、これが”正義感の無いアウトローが相手を派手に殺しまくる”という「マカロニウエスタン」というジャンルを生み出し、これが本家アメリカにも逆輸入されるようになり、従来敵側だったアウトローや先住民、黒人や女ガンマンによる主人公も登場した。
派生作品が現在も作られているジャンルではあるが、銃規制や人権問題を抱える上にいらぬ口出しをする人間が多くなった今のアメリカではかつてのような名作が作られなくなっているのが現状である。
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最終更新:2022/08/13(土) 06:00
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