「覇王丸」(はおうまる)とは、対戦格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズの初代主人公兼シリーズ全作に登場するプレイヤーキャラクターである。
『CAPCOM VS. SNK 2』や『ネオジオバトルコロシアム』にも外部出演している。
イメージモデルは宮本武蔵、デザインモデルは手塚治虫の漫画「どろろ」の準主人公の百鬼丸。
武蔵の国の剣士。幼き頃から剣を学び、十五の時から無敗を誇っていたが四国にて柳生十兵衛に敗れる。そして己の未熟さを知り、故郷には二度と帰らないと誓い旅に出る。実家の近所の老学者から学問と酒を学ぶなど見かけによらず博学。
飛騨の山に倒れていたところを花諷院和狆の爺に拾われ、和狆に師事する。兄弟弟子に牙神幻十郎がおり、なにやら確執があるようで、彼に命を狙われている(ヤンデレな意味で)。天草にも好みのタイプと言われたり…。
しかし彼自身にはきちんとした許嫁の「おしず」がおり『真サムライスピリッツ』で姿を見せる。風来坊然とした彼だが元は貧しいとはいえ旗本の子、いいとこの坊ちゃんだったのだ。
初代は天草四郎時貞を成敗、時代上的には続編に当たるシリーズ第3作『斬紅郎無双剣』で旅をしていた所、娘の詩織から鬼と呼ばれた「壬無月斬紅郎」の討伐を引き受けこれを討っている(但し正史では閑丸が討ったことになっている)。第4作『天草降臨』では、再び復活した天草と、彼が復活させた斬紅郎を討伐。時系列上の続きとなる第2作『真』では、紅珠魂という優れた魂を持ち羅将神ミヅキに狙われている。
第5作『侍魂』では壊帝ユガに狙われ〜と、本人に因縁は無くとも常に黒幕に狙われると言う、ある意味主人公らしいキャラクターである。
サムスピ正史上最も後の時系列となる『剣客異聞録 甦りし蒼紅の刃』では、白髪のうえに髪を切りひげを生やしていたり、四十七歳にしてもやけに老けた顔になってしまい従来のイメージと違った雰囲気を出している。同作では旧作から登場したプレイヤーキャラクターが覇王丸のみのため、シリーズ唯一のプレイアブル皆勤キャラクターとなっている。
SNKが発売したゲームの中でも特に有名な主人公キャラの一人でもあり、テリー・ボガード(餓狼伝説)、リョウ・サカザキ(龍虎の拳)、草薙京(THE kING OF FIGHTERS)とクロスオーバー作品を通じて共演もしていたのだが、世界観の違いの関係か、KOFシリーズには中々登場の機会が無かった。
だが、シリーズ最新作『XV』では2022年秋に配信される「サムライチーム」の一員としてKOF参戦が決定。これでようやくKOFで4大主人公が揃い踏みとなる。
飛び道具の「旋風裂斬」、対空技の「弧月斬」、突進技の「烈震斬」とオーソドックスな技構成だが、それ以上に覇王丸を象徴する技がある。それは遠距離立ち強斬りの「斬鉄閃」。通常技ながらその威力は大抵の超必殺技をも凌駕する。この強斬りが当たったときの爽快感は抜群であり、この快感をつかんだために覇王丸を使う人も多い。
斬鉄閃はリーチが長く威力に対して発生も早いが、無暗に狙っても相手に警戒されるため、リーチの長い立ち中斬りや対空に使える立ち弱蹴りで細かく牽制し、斬鉄閃を叩き込む隙を狙っていく。
『真サムライスピリッツ』ではしゃがみ強斬りにキャンセルがかかり高威力の連続技を狙えるが、上段避けで待たれるとと斬鉄閃が無力化するなど若干理不尽な点がある。余談だが、アースクェイクに天覇封神斬を根元から当てると即死するネタがある。
バランス崩壊の激しい『斬紅郎無双剣』ではその筆頭格であり、特に羅刹版は斬鉄閃のダメージ量はもちろんの事、旋風波が当たれば即刻永久連続技が入るという凄まじい壊れっぷりで、「旋風波→ダッシュ中斬り×n」「ダッシュ中斬り→旋風波×n」だけで永久連続技になる。そのため全キャラに有利という異様なキャラになっている。
『天草降臨』では調整により羅刹の旋風波は追撃できない削り技となり、修羅は旋風裂斬や弧月斬の強化で波動昇龍タイプの性能になった。
『サムライスピリッツ零』『サムライスピリッツ零SPECIAL』ではオーソドックスな従来の覇王丸に近い性能になり、斬鉄閃の威力も向上した。
『KOFXV』では原作の強斬りコマンドを再現した弱P強P同時押しで出る特殊技として斬鉄閃が実装されており、流石に原作よりは低威力だが単発で超必殺技に匹敵する威力を持つ。挙動は初参戦と思えないほどKOFに適応しており、ジャンプ攻撃から地上技→特殊技(下突き)→必殺技と繋ぐ基本コンボが板についている。
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最終更新:2024/04/25(木) 00:00
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