角丸美佐(かどまる みさ)とは、「ワールドウィッチーズ」の登場人物である。
宮崎県出身。少年飛行兵を経て日中戦争参加後に航空士官学校を卒業。太平洋戦争ではフィリピン、ビルマへと転戦する。1942年12月24日夜、出撃のため離陸中に爆撃を受けて戦死。最終階級中尉、撃墜数8。
167cmの長身、首元までの焦茶色の髪、同色の瞳という容姿で、薄い色の縦セーターの上に、階級章等がついたボレロのような短いジャケットを着用している。
多くの殊勲をあげたベテランウィッチで、短刀程度のサイズの武器に魔力を通してネウロイに叩きこみ、その魔力を一挙に解放することで対象を破壊する固有魔法「金剛力」は絶大な破壊力を発揮可能。機銃から引き出した弾帯をまるごと叩きつけたり、携行するワイヤーとの合わせ技で小型ネウロイを捉え大型ネウロイに激突させる「金剛一本背負い」などの強力な技も持つ。しかし、その実戦での使用方法はネウロイへの接近を必要とする危険なもので、搭乗機キ43の非力さもあいまって被撃墜や被弾負傷の経験も数多い。
性格は温厚真面目で責任感が強い。しかしワイト島分遣隊の指揮官としては、いささか内向的かつ悲観的になりがちなところもあり、負傷療養中の身のため皆から信頼されていないのではないかと不安視し、部隊がまとまりに欠けていることに自責の念を感じてしまっている。年長者の意見を尊重するタイプのため、良き補佐官に恵まれれば優秀な指揮官になるとの評。
趣味は駐留先のブリタニアでプレイするようになったダーツ。これは近接戦闘対策として投げナイフを練習していたところ同国のウィッチに誘われ気に入ったもの。ちなみに「金剛力」の媒体は爪楊枝でもよく、遊びとして投げた爪楊枝で壁ごとダーツボードを粉砕して「魔弾の射手」の異名を受けたという。その後も、喧嘩の仲裁に投げた爪楊枝で壁を爆砕して畏怖されたりしている。
魔法力の発現直後に難関と知られる少女飛行兵に志願する。所沢陸軍飛行学校を卒業して伍長となり、終結直前の扶桑海事変に投入され2機撃墜で初陣を飾った。事変終結後は士官学校を経て少尉に任官し、飛行第50戦隊第3中隊へ配属となる。第二次ネウロイ大戦では部隊とともに欧州派遣となり、オストマルク領内バルミエラで防衛戦に参加、到着3日目には中型ネウロイ2機撃墜を記録するなどの戦果をあげた。
オストマルクなど欧州大陸が陥落した後、1943年後半にはブリタニアのシェリンガム基地を拠点とし、搭乗機をキ43Ⅱ型後期タイプに換えて防衛任務にあたる(当時中尉)。しかし同年12月24日夜、ネウロイ迎撃のために離陸する途中で基地の弾火薬庫が爆撃を受け、誘爆に巻き込まれて重傷を負った。このため翌1944年、療養をかねて温泉保養地であるブリタニア・ワイト島方面の防衛隊に転属。折からブリタニアの防空強化のため多国籍部隊としてワイト島分遣隊が設立されたことを受け、部隊長に任命される。
この転属を美佐自身は左遷と受け取り、また隊員を統率しきれず力量不足を強く感じるに至ってしまったが、ウィルマ・ビショップの参加をきっかけに部隊が協調したことで懸念が解消。優秀な前線指揮官として、試作兵器“ウォーロック”暴走時のネウロイ大量出現への迎撃を指揮した。ガリア解放による同部隊の解散後は、調子が戻ったこともあり扶桑に戻って原隊に復帰している。
欧州大陸で戦っていた当時、リバウにいた坂本美緒と面識を得ており、後にワイト島分遣隊での空母<赤城>護衛任務では501JFW戦闘隊長となった美緒と再会している。
上述の通り、ワイト島分遣隊では隊員との間隙に悩んでいたが、当人の悲観的な思考がもたらした誤解であり、実際には皆から慕われていた。特にウィルマ・ビショップは着任早々に部隊に溶け込んでしまったためより不安を感じ隊長交代の上申を考えていたほどだったが、そのウィルマのおかげで誤解が解けている。
2010年に島田フミカネがTwitterで公開したSDキャラの集合絵が初出。この時点では名前も明らかではなかったが、翌年のコミック『ストライクウィッチーズ 片翼の魔女たち』連載開始にあたって同じくTwitter上で立ち絵とともに簡単に紹介され、同作でストーリー媒体に初登場となる(フミカネ先生いわく「角丸ファンは「角丸派」と呼ばれ過激」だとかそれは「かどまる」ではなく「かくまる」では……?)。
同作以外では、2011年末にイラストコラム「ワールドウィッチーズ」でも紹介された。
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最終更新:2025/12/09(火) 16:00
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