角煮(かくに) とは、豚肉などの食材を角切りにし、甘辛く煮つけた料理である。
豚バラ肉を長時間煮込み、口の中でほどけるやわらかい食感と、煮汁に脂が溶け込んだことによる濃厚なコクを味わう。
調味料や製法は地域によって異なるが、以下はおおむね共通する。
皮付き豚バラ肉をぶつ切りにし、野菜や調味料とともに壺に入れて長時間煮込む。
正式には人数分の壺を用意し、完成したら壺のまま供するという。
現在では皿にあけて供することも多い。
味付けは醤油・みりん・日本酒など日本の一般的な煮物に準じることが多い。
変わり種として、みりん・日本酒を甘みのある炭酸飲料や発泡酒類で代用する例もあり、コーラやストロングゼロを使ったおもしろ料理もインターネット上で紹介されている。
卵を一緒に煮込んで煮汁の味をしみこませたり、薬味に生姜やからしを添えることも。
江戸時代以前から豚肉食の習慣がある九州地方に広く伝わっており、特に豚肉の飼育が盛んだった鹿児島県や、中国との貿易拠点だった長崎県のものが有名である。
居酒屋のメニューとしても定番であり、和食系・中華系の店ではだいたい食することができる。
調味料は酒が泡盛、砂糖は一般的な砂糖以外に黒砂糖が使われることも。
豚以外の角煮も存在する。
牛肉など脂肪分の多い肉が使われる場合がほとんどだが、精進料理としてコンニャクを使う例もある。
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最終更新:2024/04/19(金) 10:00
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