字は子遠。荊州南陽郡(河南省南陽市)の出身。袁紹や張邈と「奔走の友」の契りを結んでいたという。
冀州刺史の王芬と謀議して後漢の霊帝を廃立し皇族の合肥侯を皇帝に擁立しようとしたが失敗して逃亡し、袁紹に仕えた(この時、許攸の幼なじみだった曹操も謀議に誘われたが拒否している)。
官渡の戦いの時、許攸は袁紹に対して曹操の本拠地許都と兵站線を襲撃するよう献策したが受け入れられず、同じくして許攸の家族が法を犯したとして審配に逮捕される。これらのことから許攸は袁紹を見限り曹操軍に投降する。
曹操に対し許攸は、袁紹軍の兵糧基地のある烏巣の守備が手薄であり奇襲をかけるよう進言、曹操はこの策を取り上げ、かくして官渡の戦いは曹操が勝利を収めることとなった。
許攸は官渡での功績を奢り、曹操と旧知だったこともあり曹操に馴れ馴れしい態度を取っていた。204年(建安9年)、曹操が鄴を落とした時、「この男はわしがいなければこの門を出入りできなかっただろう」と自慢して、怒った許褚に殺される。
許褚に殺されたのは三国志演義の話だが、正史では元々許攸の傲慢な態度を嫌悪していた曹操にこの発言が密告され、曹操が許攸の処刑を命じている。いずれにせよ、許攸は官渡の一戦だけに輝き、そして消えたといえよう。
袁術が何顒という人物を非難した際、彼が許攸と交際していた事も理由にあげ、許攸は貪欲で淫乱、不純な人物と言っている。ただ陶丘洪という人物が「許攸は危機に赴き、我が身を振り返らない」とこれを擁護されている。
官渡の戦いの時、荀彧は「許攸は貪欲で身持ちが収まらない。(留守の)審配と逢紀は許攸の親族の犯罪を見過ごせないはずだ」と言っている。
原作には出てこないがアニメ版で登場。袁紹の迷発言「貴様の指図に違いあるまい。いやそうに決まった!」は彼に対する台詞である。
曹操を罠にかけるためにわざと曹操に投降する。しかし曹操は、逆に許攸を利用して烏巣を攻め落とすのである。
官渡の戦いまでの経緯は演義通りなのだが、なぜかその後意外な大活躍を見せる。
Ver3.5にて、暴乱持ちとして登場。
この暴乱の効果がバージョンによっていろいろ変わってはいるが、意外な伏兵となりうるかも。
江戸時代に三国志が訳された際に、許「攸」を許「収」と誤記されてしまった。この訳本を底本にした吉川英治の小説でも気づかれずにそのまま許「収」と記述されてしまい、吉川三国志を参考にした作品に…と伝播してしまっている。
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最終更新:2024/04/20(土) 11:00
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