評定衆

評定衆とは、中期鎌倉幕府の最高議決機関・訴訟機関である。

概要

元仁元年（1224年）、北条義時卒去後に伊賀氏の変などを抑えて執権に就任した北条泰時は自分をサポートする機関として副執権ともいうべき連署、そしてこの評定衆を設立した。この評定衆には政所執事、問注所執事も含まれており、執権・連署・評定衆による評定会議が鎌倉幕府の最高議決機関・訴訟機関となったのである。

とはいえ訴訟に関しては引付衆の設立によってある程度分譲されることとなり、また最高議決機関としては私的機関であった寄合衆の公的化によって形骸化し、実質幕内における寄合衆に次ぐ家格を示すものと化していったのである。

なおこの評定衆は事実上の栄誉職というところまで室町幕府に丸パクリされている。

評定衆家

北条氏

• 名越家時基系
• 常葉家
• 塩田家
• 政村流北条家政長系
• 伊具家
• 甘縄家
• 佐介家時員系
• 佐介家政氏系
• 時房流北条家時村系
• 大仏家宗泰系
• 大仏家貞房系
• 大仏家貞員系

文士

• 二階堂氏信濃流筑前家行佐系
• 二階堂氏信濃流伊勢家頼綱系
• 二階堂氏信濃流伊勢家盛綱系
• 二階堂氏信濃流伊勢家政雄系
• 二階堂氏信濃流信濃家盛忠系
• 二階堂氏隠岐流常陸家
• 二階堂氏隠岐流和泉家

外様武士

• 安達氏時盛系
• 安達氏重景系
• 大曾禰氏
• 佐々木京極氏
• 佐々木隠岐氏
• 宇都宮氏
• 後藤氏

御内人

ここに挙げたもの以外にも存在する。

• 長崎氏傍流
• 諏訪氏傍流
• 尾藤氏傍流
• 安東氏
• 工藤氏

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関連項目

• 日本史
• 鎌倉時代
• 鎌倉幕府
• 寄合衆
• 引付衆