豊臣秀吉(Fate)とは、「コハエース」をはじめとする経験値作品群に登場するサーヴァントである。
なお、後述する特性によりその真名も変動するが、本項目では便宜上、一般的に広く知られた名を用いるものとする。
サーヴァントについては、サーヴァント(聖杯戦争)を参照。
野生児めいた風体に細かな傷が全身に入った少年の英霊。その素性は、戦国三英傑の一人にして織田信長亡き後の日本を統一した天下人たる豊臣秀吉。農民(足軽とも)の子として生を受け、そこから最終的には太閤の地位にまで登り詰めた、立身出世の体現者。
元々は「コハエース」作品内にて、度々魔人アーチャーことノッブもとい織田信長の口から語られるのみであったが、後にステータスが公表される。そのクラスは、中国大返しの逸話からライダー……だったはずがいつの間にかセイバーになっていたでござる。ちなみに諸々の事情からノッブと違って公認。是非もないよね!
史実同様に、稀代の人たらしと称されるほどのカリスマ性の持ち主でいて、結構なお調子者。それも、上司は無論のこと敵からすらも好かれやすい性質の愛され武将。それがどれほどのことかと言えば「なんだよ、あんなサルにいいように言い包められてんじゃねーよ」と言って殺しに行った武将が次の日にはズッ友になって帰って来るほど(史実においても、九州の雄・島津義久や奥州の覇者・伊達政宗などの心を掴んだという)。またノッブからの信頼も厚く、秀吉本心も彼女にぞっこんで「おいサル!」と呼ばれる度に嬉しくなって、つい必要以上に頑張りすぎちゃったとかなんとか。このようにその忠義は本物であるが、それが行き過ぎた結果、ノッブの草履をペロペロしたり、ノッブから草履をぶつけられて超喜んだり……うん、もう変態さんにしか見えませんね。ちなみに、後に登場した織田家関係者がカッツだったりミッチーだったりしたために、一周して森さん家の勝蔵くんがまともに見えてくる不思議現象が発生してしまうことに。是非もなし!
とはいえ、ノッブから買われるだけのことはあり、曰く「天真爛漫にして計算ずく、情にはもろいが冷酷無比。裏表が大きいがキラキラと輝く」日輪のような人間であり、「信長のいない世」ではなく「自分が治める世」を見据えられる大局観の持ち主でもある。また惚れた女には弱く、これは晩年まで変わらなかったらしい。特に側室である淀君こと茶々には頭が上がらなかったんだとか。
筋力:E~A | 耐久:E~A | 敏捷:D~A+ | 魔力:E~A | 幸運:C~EX | 宝具:C~EX |
対魔力:C~A | 魔術発動における詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 |
騎乗:C | 乗り物を乗りこなせる能力。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、野獣ランクの獣は乗りこなせない。 |
カリスマ:B~A+ | 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。稀有な才能。カリスマは稀有な才能で、一国の指揮官としてはBランクで十分と言える。秀吉は人たらしと呼ばれるほどの人心掌握の達人で、戦上手でもあったためランクは元から高めである。 |
黄金律:A | 人生においてどれほどお金が付いて回るかという宿命。一生金に困ることはなく、大富豪として生活していける。 |
中国大返し:C~A | ピンチをチャンスに変える奇跡の逃走スキル。逃げ足メッチャ早い。仕切り直しと似た効果を持つが、判定時には必ず有利な状態で戦闘を再開できる。ノッブの仇を討つために備中高松から全軍を取って返した逸話がスキルとなったもの。 |
自分固有の剣を持たないという、非常に珍しいセイバー。というのも、秀吉自身は武勇に秀でた人物というわけではなく、むしろ知略や計略に長けた武将であり、正面からの戦いよりもすばしっこく立ち回る持久戦型。その実力の程は、柴田勝家がどれだけ粘っても立てられない城を一夜で建て、水攻め、兵糧攻めで城を落とさせたら日本一。故にリアルチート武将、あるいはチート・オブ・チート。
しかし、それ以上に彼を特異たらしめているのは、日数経過によりその能力値や外見に性格、そして真名(木下藤吉郎→羽柴秀吉→豊臣秀吉)まで変動するという異能に他ならない。それは若々しい少年の姿に始まり、日輪そのものといえる大英雄の姿を経て、最終的には老害モードと言われるような残念な状態になってしまう。そのため、最高の状態で戦える期間は限られてしまっている。
秀吉の生涯そのものを象徴した宝具。そして同時に彼の異様な能力の源。召喚直後からステータスが上昇を続ける。これは一日経過ごとにステータス、スキル、宝具の性能が上昇し、7日目に最盛期(ほとんどのパラメータが最高値以上)に至る。更に4日目以降は神性のスキルを獲得、こちらも7日目には最高値のAとなる。
しかし、それ以降は7日かけて能力値が低下、14日目には消滅を迎えてしまう。これは元に戻っているわけではなく、晩年の無謀な出兵(ただし、近年では“病状の悪化さえなければおそらく勝利できていた”という考察が成されている。現に、その布陣は加藤清正や島津義弘などのまさに最強と呼ぶべき精鋭揃いで、その武功も多大である)や忠義を尽くした部下たちに言いがかりをつけて処刑したという逸話(この蛮行により豊臣家は衰退し、茶々が無辜の怪物を持つ原因となってしまった)から来るもの。一部界隈にてラスボス認定されちゃったこともあったけれど、是非もないよね!
ちなみに、日輪の子というのは自身を自称した表現である。
有名な「刀狩令」が宝具となったもの。日数経過により性能が向上する。
早い話が「騎士は徒手にて死なず」をはじめとする強奪系宝具の系統。ちなみに、秀吉自身はそれほど武具の扱いが得意ではないため、奪ったとしても本来の所有者ほどには使いこなせない。固有の武具を持たない秀吉がセイバークラスであるのは、この宝具のおかげ。
なお「刀狩令」というのは、あくまでも文字だけのもので本来は刀や脇差、槍や弓に鉄砲などの武器の所有を禁ずる令であり、このため自身のクラスがセイバー以外だろうが、相手の武装が刀剣以外だろうが、問題なく発動するものと見られる。
余談だが、刀狩令は大仏建立のために武具を釘やかすがいとして用いる、という名目の下で実施されたことで知られている。実際にその大仏は完成し、大々的にお披露目されたものの、後の大地震で敢え無く倒壊してしまった。是非もなし。
敵の攻撃を受け止める城塞を召喚する。性能は高くなく、ランクD以上の宝具であれば突破されてしまう程度。ランク毎に耐久力がやや上昇する。
6日目以降に召喚可能となる城塞宝具。固有結界ともいうべき添加日と秀吉の黄金魔術城塞。城塞中心にある黄金の魔力炉からのバックアップにより、自身はほぼ無限ともいえる魔力を行使できる。さらには豊臣恩顧の英霊を軍勢として召喚することも可能。ただし、彼らの召喚は黄金炉の魔力で賄われているため、城塞外では短時間しか戦う事ができない。
詳細不明。
以上のように、彼の能力は非常にピーキー極まりないというレベル(もっとも、後にそれ以上が登場してしまったが)。確かに、型に嵌れば天下統一を果たした大英雄にふさわしい活躍を見せてくれるかもしれない。ただ、通常の聖杯戦争であれば得意の計略を用いて有利な状況を作った上で優位に立ち回れるものの、短期決戦で勝負を決めなければならないため、ある意味で上級者向け。反対に、月の聖杯戦争だと一回戦は楽勝だがそれ以降は敗退確定という、完全なハズレサーヴァントと評されてしまっている。強力すぎる半面、その特異極まりない能力ゆえに弱点も絶望的なまでに多過ぎる。まさしくピーキー・オブ・ピーキー。
その上、なんやかんやでスタートしちゃった「帝都聖杯奇譚」への登場は果たせず、設定のみの存在となってしまった(一応その後の「コハエース」シリーズや「ちびちゅき」には出演しているが)。おまけに、主君が見事に「Grand Order」への参戦を果たしたことで、公認だ非公認だという枠組みはほとんどなあなあな状態になってしまった。翻って、自身は三度の「ぐだぐだ」イベントを経てもなお、名前は出れど一向に姿を見せる気配がない。それだけならばまだしも、自分の名が何者かによって利用されてしまうことに。おまけに、自分の側室や(サーヴァントとしては未実装だが)宿敵となったかつての同僚に先を越される有様。あと、ついでに自分の宝具と同名のスキル。
無論、可能性は全くない、というわけではない。次々と「帝都聖杯奇譚」出身のサーヴァントが「Grand Order」参戦を果たす中にあっても、毎年繰り広げられるコハエース最終回という名の終わる終わる詐欺。いつものぐだぐだした感じになるんだろうな……なんて誰もが思っていたら、何か新シリーズが発足しようとしていた(ただし現段階では嘘予告止まり)。その名も「昭和戦国絵巻」!「欧州死徒戦線」も期待して待ってますからね。ここへ来て不意打ち同然の社長絵な八華のランサーばかりに目が行くが、作中の一コマの中に彼の姿があった……。ハゲネズミ、あるいはサルと呼ばれていた彼が……。もしかすれば、これが希望をつなぐ糸となる可能性がちょっぴり浮上してきた形であろう。でも、召喚されて早々にハズレ呼ばわりされているのは是非もなし(だって召喚されたてだし)。仮に、本作への本格参戦が果たされることとなれば、他のチート同然の能力を持った大英雄たちと同様に、彼最大の特色である“日輪の子”がオミットされる可能性が高い。その場合、彼のステータスがどのような形に落とし込められるのか、それは開発スタッフ次第と言わざるを得ない。
はたして、彼の日輪の如き活躍する日が来るのだろうか。それとも、夢のまた夢で終わるのだろうか。
活躍する日が、来てしまった。
昭和戦国絵巻は結局予告詐欺で終わり、他のぐだぐだ鯖が次々参戦するFGOへの登場も果たせぬまま月日は流れ、2022年4月。
『コンプティーク』にて経験値の新連載『ぐだぐだ太閤伝ZIPANG』が連載を開始した。タイトルからも分かるように、主人公は豊臣秀吉(Fate)である。
今作ではサーヴァントとしての秀吉ではなく、戦国時代に生きる生身の人間としての秀吉が描かれている。が、今作の戦国の世は英霊召喚を使った「聖杯の乱」が行われている世界であり、第1話では桶狭間の戦いで秀吉が英霊召喚の力を使って今川義元を討ち取る場面から始まっている。
↑実装されるまでの繋ぎとして。
掲示板
13 ななしのよっしん
2023/05/04(木) 03:59:33 ID: tcw4NhvkTk
順番に不等号使ってる謎な人はリアルでもそこそこいるけど
一夜城>超絶絢爛日輪城>黄金魔境ZIPANG
は、>じゃなく→にした方が良いでしょ。
規模でも日数でも逆に<の方が正しいし、見てておかしいわ。
14 ななしのよっしん
2023/11/03(金) 18:56:39 ID: MMexGyZ1nW
15 ななしのよっしん
2023/12/06(水) 22:16:56 ID: fpzvhyoffJ
箇条書きマジックと言えばそれまでだが、ORTとの共通点があまりに多すぎる
刀狩りのルビがブレイド・テイカーなの何か理由あった?とは思ってたけど
急上昇ワード改
最終更新:2024/04/20(土) 11:00
最終更新:2024/04/20(土) 11:00
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