豚に真珠とは、ことわざのひとつである。
豚に真珠を与えても、豚にはその価値がわからないので、何の役にも立たない。
このように、
「価値がわからないものには、どれほど貴重なものを与えても意味がなく、むだである」
という意味のことわざである。
このことわざ、中国由来のものと考えられがちだが、
実際はキリスト教の聖書が由来で、新約聖書のマタイ伝、第七章の、
「聖なるものを犬に与えてはならない。また、真珠を豚に投げてはならない。
おそらく彼等はそれを足で踏みつけ、向き直りあなたがたに咬みついてくるだろう」
という一節からとった言葉である。
ちなみにこの一節はイエス・キリストが行った説法、いわゆる「山上の垂訓」を記録した部分にある。
似たような意味を持つ言葉としては、
「猫に小判」が有名だが、そのほかにも、
「犬に論語」「牛に対して琴を弾ず」「豚に念仏猫に経」「牛に経文」「猫に胡桃をあずける」
「兎に祭文」「牛に説法馬に銭」など、動物の名称と価値があるものを安易に組み合わせただけなのでは、
と疑われるような言葉が多くある。
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最終更新:2025/12/08(月) 06:00
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