贄姫と獣の王とは (ニエヒメトケモノノオウとは) [単語記事]

贄姫と獣の王とは、友藤結による少女漫画ならびにそのメディアミックス作品である。

概要

漫画
贄姫と獣の王
作者	友藤結
出版社	白泉社
掲載紙	花とゆめ
レーベル	花とゆめコミックス
発表期間	2015年 11月-2020年 10月
巻数	全15巻
漫画～贄姫と獣の王スピンオフ～白兎と獣の王子
作者	友藤結
出版社	白泉社
掲載紙	花とゆめ
レーベル	花とゆめコミックス
発表期間	2022年 8月-
巻数	既刊4巻（2023年 12月時点）
アニメ
監督	今千秋
制作	J.C.STAFF
放送期間	2023年 4月-9月
話数	全24話
漫画・アニメテンプレート

『花とゆめ』2015年 17号に読み切りが掲載され、同年23号から2020年22号まで掲載されていた。

2023年 4月より9月までテレビアニメが放送された。

あらすじ

「贄姫と獣の王」とは――――

2015年から2020年まで「花とゆめ」で連載。
累計発行部数230万部を超える本作は、
友藤結が贈る、“人外×少女”異種ロマンス決定版！

大人気漫画が、ついに2023年にアニメ放送決定！

異形の眷属の王の99番目の生贄として捧げられた少女・サリフィ。
彼女は自分の運命を受け入れ、生贄の儀式へと向かう。
そこで、何者も寄せ付けない、恐れられている王・レオンハートの真実を知り、
サリフィは妃として迎えられることになる。

公式サイトより引用

登場人物

サリフィ CV：花澤香菜（ドラマCD版CV：悠木碧）: 本作のヒロイン。フルネームはサリフィ・クライノエル。人間の国ヨアナから魔族の国オズマルゴへ99人目の生贄として捧げられた少女で、青い瞳と白髪が特徴。幸薄そうな雰囲気とは裏腹に物怖じしない性格で、言いたい事ははっきりと言うタイプ。供儀の日の夜にレオンハートの秘密を知り、生贄から一転、彼の妃として迎えられることになる。
幼少期に自分が生贄として育てられている事を知り、その運命を受け入れて暮らしてきた(サリフィという名は古い言葉で「犠牲・生贄」の意味)。しかし、自身の運命を知った日、両親「だった」者達がサリフィに向けた冷たく凍った瞳は彼女の心に強烈なトラウマとして刻まれている。その時雷が鳴り響いていた事から雷が大の苦手。; 相手が人間でも魔族でも分け隔てなく接する優しさや、困難に立ち向かう健気でひたむきな姿は少しずつではあるが魔族達の心を打ち、彼らの認識を変えていく。
レオンハート CV：日野聡（少年期：内山夕実、ドラマCD版CV：津田健次郎）: オズマルゴの王で、獅子の姿をした魔族。平時は王として威厳あるように振舞っているため一見暴君のように見えるが、実際は優しい心の持ち主であり、争いや差別のない世界を作れるよう苦心している。そのため臣下や民からは畏怖されると同時に尊敬もされているが、人間に対する融和政策を推し進めているため一部の者達からは反感を抱かれており、国内には反乱分子が燻っている。; 実は魔族と人間のハーフであり、国を覆っている瘴気の晴れる「天啓の夜」には力を失い非力な人間の姿になってしまう。人間時の姿は黒い長髪に2本の角が生えた美男子。その事をサリフィに知られ自身が長年抱えてきた葛藤や劣等感を吐露するが、彼女の言葉で救われる。そしてサリフィを生贄ではなく自身の妃として迎える事を公表する。レオンハートはその際サリフィが付けた名前で、ヨアナの古い言葉で「勇敢な心」の意味。
キュク＆ロプス CV：貫井柚佳＆藤原夏海（ドラマCD版CV：小倉唯＆高橋李依）: サリフィの世話係をしている、黒い球体のような魔族。大きな一つ目の方がキュク、大きな口の方がロプス。優しくしてくれるサリフィに懐いており、彼女からは「キューちゃん」「ロプちゃん」と呼ばれて可愛がられている。特殊な能力として、離れていてもキュクの視界をロプスと共有する事が可能。
アヌビス CV：寺島拓篤（少年期：釘宮理恵、ドラマCD版CV：櫻井孝宏）: オズマルゴ宰相。アヌビス神のような姿をした魔族の男性。代々王家に仕えてきた一族の生まれで、幼少期からレオンハートに仕えているレオンハートガチ勢。サリフィを王妃と認めようとせず、彼女に対し小姑のように嫌味や試練と称した嫌がらせを行う。ヨルムンガンド曰く「王を王たらしめるためであれば例え王の意に背く事でもするだろう」との事。; アヌビスは代々の当主が継ぐ名前で本名はシリウス。先代である父親は反乱分子の襲撃から先王を庇い亡くなっている。先王の命でレオンハートに仕え始めた頃は、父親の件もあり王族に良い印象を抱いていなかったが、とある事件をきっかけに彼を主君と見定め心からの忠誠を誓うようになった。
ヨルムンガンド CV：小林親弘: 蛇のような姿をした魔族の男性で近衛隊長を務める。平民から現在の地位まで上り詰めた叩き上げで、本作屈指の人格者。レオンハートに忠誠を誓う武人であり、彼からの信頼も厚い。アヌビスとは昔からの付き合いで、「アビ」「ヨル」と呼び合う間柄。アミトからは恋心を抱かれている。
アミト CV：潘めぐみ: 爬虫属の国家ムルガの第六王女。ワニのような姿をしている。レオンハートの見合い相手(とは名ばかりで事実上の国外追放)という形でオズマルゴ王宮を訪れる。祖国が過去オズマルゴとの戦争の末に属国になった経緯から、他の姫君達から差別や嫌がらせを受けていたが、親身に接してくれたサリフィと親友になる。裁縫やお菓子作りが得意な家庭的な女性で、やや気が弱い所もあるが、サリフィの危機には身を挺して庇ったり、レオンハートに意見を述べるなど、いざという時には勇気を振り絞れる強さを持つ。幼い頃、当時まだ一近衛兵だったヨルムンガンドに優しくされた事で彼に恋心を抱いている。
ベンヌ CV：吉野裕行: サリフィが王妃になるための試練で召喚し契約した聖獣で、不死と再生の力を司る不死鳥。本来は紅と金色の羽を持つ神々しい姿をしているが、過去にその力を酷使され続けた事で召喚された時は力を失っており、小さなマスコットのような姿になっていた。その過去から性格はやさぐれており、非常に口が悪い(但し何を言っているかは契約者であるサリフィにしか分からない)。
イリヤ CV：千葉翔也(少年期：杉山里穂): 魔族狩りを生業とする青年。サリフィの幼馴染で、彼女に想いを寄せている。幼い頃故郷を魔族に襲撃され、目の前で母と妹を殺された経験から魔族を憎悪している。オズマルゴに単身で乗り込みサリフィを拉致、追いかけてきたレオンハートに一騎打ちを挑む。
ラントベルト CV：畠中祐(少年期：高倉有加): サリフィの親衛隊長に志願してきたハイエナ族の青年で、愛称はラント。オッドアイ。かつて王族をを裏切って敵国についた過去からハイエナ族は裏切り者として嫌悪・差別されており、彼もその例にもれず他種族から白い目で見られてきた。幼い頃、病に倒れた母を救うため必死に働いてお金を稼ぎ薬を手に入れるも、兵士から窃盗の疑いをかけられてしまう。必死の弁明もむなしく薬は押収されてしまい、その時周囲にいた者は兵士の言葉を信じ誰一人としてラントを助ける事は無かった。結果的に母は病死、この経験から「皆地位の高い奴の方を信じる」と悟り、出世を強く望むようになる。; サリフィに対して「あんたみたいのが一番信用できない」と不敬な態度を貫くが、それを自分を信じて欲しい心の裏返しだった。初任務となるマースヤで暗殺未遂事件が発生した際、濡れ衣を着せられ投獄されるが、疑いを晴らすためにサリフィが駆け回り真犯人を捕らえた事で彼の無実は証明される。そして自身の誇りを守ってくれたサリフィに対して心からの忠誠を誓った。