赤い箱の誘いとは (アカイハコノサソイとは) [単語記事]

発端

今、幻想郷で流行りのＴＲＰＧがやってみたいと、ルールブックを求めるチルノ。しかし、現実は訪ねた先から、たらい回しにされていく始末。最後にたどり着いた場所は、博麗神社。チルノはそこで、偶然居合わせたルーミアとともに、忘れられた一人の女性と赤い箱に遭遇する。

簡潔だが的確な情景描写、リドルやギミックによるアクセントの数々、低レベルＤ＆Ｄならではのきわどい戦闘、ロールプレイ（役割を演じる）に重きが置かれたセッション風景など、その空気はどこか懐かしさを感じさせる。随所を飾り情景を喚起させるイラストは、うｐ主の弟君の手によるもの。

現在、part8において、一回目のセッションが終了。続きは未定である。しかし、同作者の「ダンジョンマスターのすすめ」では、ルーミアが生徒役として登場。東方卓遊偽の「兎村合戦録」では、本作の第３話回想シーンに登場したのと同じメンバーが卓を囲んでいるなど、後続作品につながりも垣間見える。

※なお、クラシックＤ＆Ｄのベーシックセット、赤箱は既に絶版となっており、現在入手は困難となっている。

グラフィックは東方旧作の魅魔さま（ただし、作中名前で呼ばれることはない）

博麗神社の境内裏で見つけた寂れた蔵で、チルノたちが出会った「魔理沙と同じ匂いがする（チルノ談）」女性。赤箱を目の前にしたチルノたちをセッションへといざない、初歩から丁寧に、厳しくも優しいマスタリングで導いていく。

チルノたちと卓を囲むのには、何か理由があるようだが･･････？

いわゆる⑨的な要素はあまり見えず、素直な子供として描写されている。そのため、ルーミアの奔放な行動に対して止め役に回ることもしばしば。一方で、感受性が豊かであり、良質なプレイヤーとしての成長に期待が持たれる。

なお、ローフルを選んだ理由は、「マスターの言った『良い子』という表現に惹かれただけ」（番外より）　

ＰＣ名：ルミア　クラス：シーフ　アライメント（性格）：カオティック

「盗賊ライフをエンジョイする」と豪語するとおり、セッションでもチルノより自由奔放な行動が目立つ。ただ、悪質かというとそうではなく、好奇心が旺盛で積極的な証と言えよう。頭の回転が速く、度胸も据わっているため、経験不足さえ補うことができれば、手ごわい卓ゲ者になることだろう。