赤沢泉美 単語

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赤沢泉美(あかざわ いずみ)とは、小説アニメ版『Another』の登場人物である。

担当声優米澤円

概要

ここではアニメ版の活躍について説明する。

山北中学三年三組のクラスメイト。出席番号は1番。演劇部所属。

からクラスを守る対策係を務めており、三年三組のリーダー的存在。長いツインテールめており、のくっきり整った美少女リボンを付ける事が多く、制服時はいつもニーソックスを履いている。幼い頃からピアノを習っており、中々の腕前である。コーヒー好きで、望月優矢が働いている喫茶店ハワイコナエクストラファンシーがお気に入り。また、同じ綾辻行人の作品であるミステリーサスペンス小説『緋色の囁き』に登場する“女学園”が進学先の補として挙がっていた。

桜木ゆかりの後任として中盤からはクラス委員長も兼任し、名実共にクラスの中心人物となる。責任感が非常に強く、三年三組の災厄に対してよりも摯に取り組んでいるのだが、真剣すぎる余りにでも厳しく物事をはっきり言う為、高林郁夫の様に彼女のやり方に反感を持つクラスメイトもいる。

彼女が自ら危険を伴う対策係を買って出たのは、一年半前に従兄赤沢を災厄で失った事に起因する。この時、後に三年三組に転校してくる榊原恒一と出会い、それが彼女の大きな転機となる。恒一に密かに想いを寄せており、見崎鳴と同様に<いないもの>とした際は、罪悪感から先立って謝罪の言葉をかける。恒一が<いないもの>から解除されると、次第に共に協し合うようになっていく。

しかし、現によるクラスメイトの悲劇が止まらない事に対し、<いないもの>である鳴が非協的と思う様になり、合宿で謝罪を要。鳴との関係が険悪したものになってしまう。そんな中で、対策係の相棒でもある杉浦多佳子暴走とその末路をにして逆上。恒一を殺そうとした風見智彦を逆に撲殺し、鳴も惨劇の元だと思って殺そうとするが、その最中に落によって割れガラスの破片を全身に浴びてしまう。多量の出血で意識が朦朧とする中で恒一との出会いを思い出すが時既に遅く、現による記憶竄で恒一が覚えていなかった事に念の想いを残しながら、薄幸の短い生涯を閉じた。彼女の死によって、五人いた対策係全員が非業の死を遂げたのである(但し、他メディアでは風見生存している)。

彼女る上で欠かせないのは、“報われない想い”による悲劇である。先述の恒一への片想いもそうであるが、死んだ従兄の分まで現に懸命に立ち向かいながらも、その努回りする事が多く、友人達が次々に死んでいくのをの当たりにする。そんな中で何も出来ない自分に苛立ちと悔しさに苦悩し、悪循環が更なる悲劇を呼び、そして最後には赤沢さん自身が犠牲者になってしまったのだから……。現は何故そこまで彼女を苦しめたのか、思わずを呪わずにはいられない。

アンチからは“無能”と非難される事もあるが、赤沢さん程、クラスの為に必死になって戦った生徒がいない事は紛れもない事実である。視聴者の中には赤沢さんの死を悼みする人も多く、それだけ彼女ファンから如何にされているのがよく分かるだろう(二次創作ギャグネタでは無能と散々弄られているが)。

他メディア作品との対比

アニメ版で準役とも言える活躍を見せ本編を大いに盛り上げた赤沢さんだったが、原作では名前こそ時々出てくるものの、直接登場するのは上記の10話における合宿シーンくらいしかく、恒一と鳴を敵視するだけの単に嫌みな端役程度の扱いである(恒一に片想いする描写も当然い)。その結末も発狂した管理人に襲われて揉み合いになる内にベランダから転落し、首のを折って死ぬという、アニメ版の小椋由美ブリッ死に近い最期であった。

実写映画版では秋月三佳が演じた。開こそアニメ版より後だが、撮がかなりい段階から始まっていた実写映画版では更に扱いが酷くなり、災厄で自暴自棄になり、クラスメイトの和久井桜子に襲撃する等、全に悪役ポジションになってしまっている。更に鳴を殺そうと追いかける最中、ボートを止めていたピアノ線が引っかかって首が吹き飛ぶという悲惨な死に方を遂げた。この場面は予告編でも使われて衝撃を与えたが、まだ赤沢さんがアニメ版や後述の漫画版で人気が出る前だった故に、この様なキャラにされてしまったのだろう。

彼女キャラクターが大きく変わったのは清原紘の漫画版である。桜木とは友であり、勅使河原直哉からは惚れられている等、原作べて人間関係が広がった。そして従兄ではなく実)が災厄で死亡する悲劇に見舞われるといった描写があるのは漫画版が初出となっている(但し原作アニメ版と違って漫画版は小椋由美が登場しない為、赤沢さんの引きこもり設定になっている)。漫画版の赤沢さんは鳴や恒一に対して怒りや憎しみの言葉をぶつけているが、こうした背景によって単なる悪役ではなく、現による悲劇が全面的に押し出されるようになっており、人間味がかなり増すようになった。桜木の死によってどんどん精的に追い詰められていき、狂気の中で鳴を殺そうとする姿は、恐ろしさよりも痛々しさを感じさせる。
メディアとの最大の違いは、合宿で怪はしたものの事に生き残った事である。勅使河原に支えられ、も切ったラストの赤沢さんは、憎しみや怒りから解き放たれ、前向きな未来を感じさせる結末を迎えている。

アニメ版の反響

そしてアニメ本編が放送されると、漫画版以上にクローズアップされ、原作からのメインヒロインである見崎鳴と共にダブルヒロイン的存在にまで昇格した。加えて、恒一に密かに想いを寄せるが素直になれないツンデレキャラ確立し、最終話の悲劇的な結末に対し、水島努監督Twitterで謝罪するという異例の事態を起こす等、その人気原作者の綾辻行人論の事、アニメスタッフも想像していなかったまでに上昇したのである(原作漫画版では恒一と敵対関係であった為、アニメ版放送以前から『Another』の本編を知っている読者にとってはかなりの驚きだったらしい)。

こうした事もあってか、二次創作でも赤沢さんは大変人気である。特にツンデレヒロインとしての側面を強調される事が多く、ギャグ方面になると恒一や鳴に弄られる事が多い(そしてパチンコ版のガールズトークリーチでは実際に桜木杉浦綾野小椋の四人から恒一に気がある事を弄られていた)。他にも、アニメ版第8話では中学生とは思えぬ巨乳である事が判明し、色気では鳴に勝っている。アニメ本編が悲しい結末だった事もあり、恒一と結ばれたり、鳴と和解する等、ファンにとってどうしてこうならなかったと言える様な救済ルートの話もよく見られる。アニメ版の人気によっては、他の作品の様にゲーム版によるIf展開も公式で起こりうるかもしれない為、今後の動向にも注したい。

所で、こうしたファンのみならず、Another視聴者の多くから、彼女は“赤沢さん”もしくは“アカザーさん”と呼ばれる事が多く、名前で呼ばれる事は滅多にない(本編もそうなのである意味当然かもしれないが)。ファンだけでなく、何と原作者の綾辻行人も、漫画版では「(原作と展開が異なる)赤沢さんがどうなっていくのか気になる」と、“さん”付けで呼んでいる。

また、余りにも報われない悲劇のヒロインとして視聴者記憶に強く残った為か、非公式ながらもに報われない女性キャラクター人気投票では、めんま美樹さやかといった強を抑え、堂々の第1位いた(本人にとってはちっとも嬉しくないだろうが)。

余談だが、彼女を担当した米澤円は『けいおん!』の平沢憂役で知られている為、役のギャップに驚いた人も多かったという。

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