足立透 単語

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アダチトオル

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足立透とは、PS2ゲームペルソナ4」及びアニメPersona4 The Animation」の登場人物である。

概要

主人公(以下「番長」と記載)の居候先に住む叔父堂島遼太郎と同じく、稲羽署に勤務する若い新米刑事

都会(本庁)から八十稲羽署へ転属されてきた刑事。堂相棒にして、後輩でもある存在。ところどころに見える寝癖と、いつ見ても曲がっているネクタイ等、身なりを気にしないズボラな外見が特徴。

一応、元エリートの出身なのであるが高校生(巽完二)に気迫負けしてビビッたり、「署内一の頭」を自称するお調子者な一面もあったり、やたらと口が軽く主人公達に警察の捜情報を口外してしまったりと、間の抜けたおっちょこちょいな性格も持ち合わせる。他にも、勤務時間帯にジュネスでたむろしてサボっていたり仕事定時で上がりたがる為堂からも一人前とは見なされていないようである。稲羽殺人事件が最初に発生した時は、殺人現場のおぞましさに耐え切れずゲロを吐くという刑事らしからぬ姿も見せた。

こういった様々な部分から、クマからは「ズッコケデカ」「アダッチー」等とも呼ばれたりしていた。

また、ファンからの称は上記以外にも「キャベツ(キャベツ王子)」、「3000円」等とも呼ばれている。前者の由来については、7月のある日にジュネスサボっている足立に話しかけると「安売りしていたキャベツを買いすぎてしまったので、料理に困っている」という会話が聞けることに因んでおり、足立自身をすあだ名としても定着しているようである。キャベツ料理番長料理勝負になったら、女性以上に結構いい勝負になるかもしれないな。

後者3000円の詳細については、下記のネタバレ部分に記載。

P4G

P4のアッパーバージョンペルソナ4 ザ・ゴールデン」では、新規で追加されたコミュニティの1つ、「道化師コミュを担当する(条件を満たすことで「欲望」に変化する)。PS2版ではど明かされなかった一人暮らしである彼のプライベートや堂との交流、彼自身が本来、の高い人物であることを伺わせる様子を観ることが出来るようになった。

多くのファンの間では「キャベツ」がネタとして定着しているが、今作でのコミュ活動によれば、それなりの進学校に通っていた高校生の頃は勉強ばかりで、「料理の"り"の字も知らなかった」らしく、食事も基本的にカップラーメン等で済ましており、一人暮らしの食生活はすさんでいる。

コミュを進めると足立を堂夕飯に誘うことが出来るようになり、主人公堂島菜々子との3人の交流を観られる。特に注されるのは、以下の通り。

極秘情報

ネタバレ注意 え~と、所謂ネタバレっていうんだっけ?でも機密情報なんだし、教えるわけにh…
うぅ、しょうがないなぁ…  じゃあゲームクリアした人だけ、ここから下を反転して読んでいいよ?
興味本位で読んで何が起こったとしても、はここであった事は何も知らないし、何も見てないッ!

 

 

と共に内で発生する連続殺人事件を追い続けているが、実は彼こそが事件の真犯人である。番長他「自称特別捜索隊」に情報を漏らしたりしているヘタレな一面も、後述する彼の本性を隠す為の仮面に過ぎない。

警察官になった理由も「合法的に拳銃を所持出来るから」というものにすぎず、その本性は極めて独善的・排他的で、本庁から左遷同然に稲羽署へ転属されてきたことについて人生絶望していた折に「テレビの中に干渉できる」に気づく。そのをもって、面識もない女性達(山野由美小西紀)を身勝手な理由でテレビの中に落としたり、異常事態を知って電話警察に助けをめてきた生田目を言葉巧みに唆した事で自分の手を汚す事なく犯行を進める等、どこまでも身勝手極まる性格である。

しかし番長達に事態をことごとく覆され、業を煮やした彼は番長宛に脅迫状を投したりもするが、この脅迫状や生田目逮捕等を機に段々少しずつボロを出していき、最終的には真犯人しか知らないはずの事をうっかり口外した結果追い詰められ、「こんな危険な場所にが入るか」とまで(自身の回想の中で)口にしていたテレビの中の世界へと逃げ込まざるを得ない状態になっていく。

テレビの中に入った彼は、自分の存在価値を認めない世の中を憎み「全人類がシャドウになってしまえばいい」との思想から、禍稲羽(人によっては最終ダンジョン)を生み出し、現実世界の稲羽を禍稲羽にしてしまおうとする。その後、彼を追ってきた番長達をヤバイヤバイハライタァイ」等嘲笑したり「臭い言葉を並べ立てるだけのやかましいガキ」等と罵倒・煽りの限りを尽くすものの、真実に向かおうとする意志覚めた番長達にはまるで相手にされないばかりか「くだらない犯罪者」「子供以下の単なるワガママ」等と逆に散々に切り捨てられ、全にただの悪党へと成り下がる。(もっとも、CVを担当する真殿光昭演技ぶりもあって、小悪党という一面のみならず「現実絶望した大人」としてのキャラクターが少なくない数のプレイヤーに共感を呼んでいるのも否定出来ないのだが)

そして足立との決戦ではなんと番長達と同様にペルソナマガツイザナギを発現し、主人公達に襲い掛かってくるのだが、テレビの中に入った事がい以上覚醒して間もないものと思われるので、かつての番長と同様に極限まで追い詰められて発現した、と推測される。 (もっともペルソナ召喚時のアクション等を見ると、彼自身がペルソナに支配されているようにも見えるが…?)

戦闘ではヒートライザによる全ステータス上昇に始まり、デビルスマイル→亡者の嘆きのコンボ間殺法や各種属性魔法(マハ~ダイン)等様々な攻撃を繰り出してくるものの、ここまで順調に進んできたパーティならばさほど手こずる要素もく、低レベル縛り等のルールを課しているでもい限り、良くも悪くも普通に戦えることだろう。ゲーム序盤からイザナギを使い続けているのならば、充分に鍛え上げたイザナギをぶつけてアニメ版と同様にイザナギ同士で戦うのも一か。

なお、足立戦の後に待っている黒幕・アメノサギリとの最終決戦足立戦終了時の状態を引き継いで開幕するので、足立トドメをす直前に予めHP・SPを回復しておけば、体勢を立て直す事に手間を割かれる事ボス連戦をスムーズに進められる。またここで、足立を倒すとお金3000円手に入るので、この事実も前述の「キャベツ」と併せて足立す言葉として定着した。たまたま3000円しか持ち合わせがかったのか、相を暴かれテレビの中(禍稲羽)へ混乱しながら逃げてきた為にあちこちへばら撒きまくってきた為かは判明しないが。

足立を捕まえて翌年の3月20日イベントを迎えればゲームは一応エンディングとなるが、イベントの進め方によってはさらなる真実を探する行動を起こす事で、彼や生田目が「テレビ世界に干渉する」に覚めた秘密明らかとなり、番長達は最後の大仕事へと赴く事になる。

また、Playstation Vitaソフトで、今作のアッパーバージョンである「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」(以下、P4G)では、彼が新規追加のコミュ道化師」の担い手であることを前述したが、彼とのコミュレベルを一定まで上げている場合、「共犯者エンド」と呼ばれる新たなバッドエンドを実行できるようになった。これは、事件の犯人名前仲間達に伝えるイベントで、犯人足立だと知りながら、「仲間に告げずに足立をかばう」選択肢を選ぶことで発生する。

事件の相が明らかにならぬまま日は流れ、主人公が稲羽から立つ前日、主人公足立の元を訪れ、彼に対して犯人だと気付いているが捕まえる気がないことを話し、彼のの前で拠である「脅迫状」を燃やしてしまう。ここで、足立との強い繋がりを感じ、「道化師コミュランクMAXとなる。卑屈な笑顔高笑いの後、足立は自分の携帯番号主人公に渡す。「番号を変えても駄だから」と念を押し、「共犯者さん」と呼び、取調室を去っていく。エンディングムービーは通常のバッドエンドに新規のアニメーションが追加されており、踏切を通り過ぎながら1人ほくそ笑む足立を、それを電車の内から見つけ微かに怯える主人公が描かれている。

さらに、P4Gでは前述の通り、条件を満たすことでコミュが「道化師」から「欲望」に変化する。これは、コミュレベルを一定まで上げ、犯人を突き止めた後、テレビ世界足立が犯行を動機をった12/7日の、「一人で足立のもとに行く」選択肢を選ぶことで発生する。

因みに、製作段階では「足立 保(たもつ)」という名前となる予定だったらしいが、「『保』という字って『ヤス』とも読めてしまうな…」との懸念から「」という名前に変更になったという裏話も存在する。ついでに言うと、足立透という人物設定の直接のモデルは、その言葉(懸念事項)の由来となった犯人真野康彦であるという。

あと、事件にまつわる真実を知った後に2周プレーしてみると、ストーリー冒頭で足立端で嘔吐している描写を見て「あの出ゲロ演技だったのか?」という疑念も多くのプレイヤーの頭に沸いてくるであろうが、「足立テレビに人を入れただけで直接殺した訳ではなく、そもそも人が死ぬという事すら想定していなかったはずだから、あれは素の反応だった(ガチで吐いてた)のではないか」とも言われており、発売から数年が経過した現在プレイヤーの間で様々な意見が出ているようである。

また、P4Gアニメ版である「Persona4 the Golden ANIMATION(P4GA)」では、P4Gで追加されたマリーと同じく、足立の性格が深く描写されている。

エリートとしての出自、仕事が上手くいかない苛立ち、そして「からもめられていない」という凄まじい孤独感が彼を狂気に追いやったことがよく解る。堂に心を開きかけていたが、である奈々子、番長の登場で堂でさえ自分よりも(当然だが)他の人間を優先する事にさえ絶望を重ねている。「結局でなくてもいいんじゃないか」というセリフが彼の孤独を表している。

楽しげなP4GAの雰囲気とは打って変わって、足立線の世界では堂宅以外では何もかもが色あせて見え、「くだらないもの」、「自分を必要としていない世界」として見えている様子。奈々子や番長への嫉妬山野アナへの潔さに対して、一方的に信頼を裏切られたという考え、(勘違いではあるが)小西紀に対しての欲望仕事が上手くいかないストレスも含め、同時期に稲羽へやってきて、仲間や知人とのコミュニティで明るくなっていった番長とは逆に何もかもが足立を追い詰めていったことが解る。

ゲームでは責任にも人を(結果として)殺す快楽殺人鬼のように描かれただけだったが、何故足立が今回の事件の犯行に至ったかが描かれている。ゲーム中の通り、他人を大事に思えないようになってしまい、山野アナ小西紀をせず殺し、「自分を必要としていない世界なんて滅びてしまえば良い」という考えに至っている。タダで他人の為に優しくできる番長と、人の優しさの裏を疑ってしまう足立の対照的な表現がなされている。

なお、P4GADVDブルーレイ第4巻では「Another End Episode」が収録されている。
内容は…おそらくサブタイトルで察することができるであろう…。

さらに、その後の物語である「ペルソナ4 ジ・アルティマックス ウルトラスープレックスホールド(P4U2)」において
DLCとして参戦。さらに、足立視点での「その後の物語」を垣間見ることも可となる。
因みに、P4U2に置いての彼の煽り文句は「相も変わらず世の中クソだな!自己中キャベツ刑事(デカ)」

「…世の中クソだな

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