路地裏

路地裏とは、建物の間のロマンある風景である。

裏路地と呼ばれる場合もある。
日本においては、時代に取り残された昭和の風景も珍しくない。

概要

路地裏とは…

• 表通りから入り込んだ道（路地）をさらに入り込んだもの。
• 建物や構造物が密集し、道が狭く、あまり整然とされていないイメージも多い。
• 通り抜けられるが、幅が狭いものを指す場合が多い。
  
  • 自動車はすれ違いはおろか、通行する事すらままならない幅も珍しくない。
  • バイクや自転車においても、転回する事が難しい場合もある。
• 都心部においても、繁華街の裏などによく見られる。
• 古い街並みや、再開発や区画整理されていない地域や時代においてはよくある。
• 民家や店の裏口や雑多な配管、室外機、普段使わない物品が置かれている場合も多い。
• お店が出ている場合もある。既に潰れている場合もあるが。
• あまり行政の管理の目が行き届かない環境。
  • 汚れていたり、時代に置き去りにされたような風景が残っている場合も多い。
  • 整列や整然がなく、傾いていたり倒れていたり雑多に置かれた物品や構造。
• 海外ではスラム（貧民街）の象徴として映されたり、付近の住宅街が同様の状態になっていたりする。
• どこか懐かしさを感じる。

※他にもあれば追加してください

「店が沢山ある路地裏もあるよね？」と思った方
幅の狭いものは、次項の 横丁 と一緒にされる場合もある。

似ているもの

• 路地
  • 建物と建物の間の狭い道。
  • 一般的な住宅街など。車が通れる場所も多い。
  • 場所によっては車が通れず、路地裏のように狭い地区もある。
  • 路地裏はこれのさらに裏、一本入ったところといった意味合いが大きい。
• 横丁
  • 表通りからひとつ横に入ったもの。
  • 人通りがあったり店などが並んでいる場合も多い。
  • 施設においては居酒屋や専門店街などを集めた通路を指す場合もある。
  • 車が通れない幅の場合、路地裏と一緒にされる場合もある。
    • 通りに面した路地裏もあるため、あまり神経質に区別する必要はないかもしれない。

問題点

• 規模の大きなものは初見で迷いやすい。目的地が小さな建物だと目印がなければ発見しづらい。
• 消防法改正前に建てられた建物などが密集している。
  • 火災時・災害時は延焼・倒壊によって広範囲に大きな被害を出す可能性もある。
  • 道が狭く消防車・救急車は入れないため、円滑な消防活動や避難の妨げになる。
• 人通りが少ないものは、道路や地下道などの補修などは優先度的に後回しになりがち。
  • 極論「人通りが多くないんだし、多少ボロボロな道路でも問題ないよね？」である。

問題点（防犯上）

• 人目に付きづらい場所は防犯上の不安がある。
• 落書きやゴミなどを放置しておくと、「割れ窓理論」によって犯罪を誘発する可能性もある。
• 治安の悪い国や地域においては、危険なため興味本位で入っていくのは推奨されない。
  • DQNのような住民が多い場合でも、人道的・コスト的・安全の問題から一掃する事は難しい。
  • 地元警察や国からも厄介な地域・連中といったレッテルが貼られている場合もある。
• 犯罪者に逃げ込まれると追跡が困難。
  • 昔から住んでいるなど、構造に精通している場合は飛躍的に追跡困難となる。
  • 下手に追いかければ犯罪者の仲間に囲まれてフルボッコにされる可能性もある。
• 銃の普及した地域においては、警察・軍隊であっても制圧は容易ではない。（市街戦）
  • 死角・物品や立体的な構造も多い事から危険度が高い。瞬間的な判断も必要となる。
  • ブービートラップや、味方や民間人を撃ってしまう（→フレンドリーファイア）危険も高い。
  • 完全制圧には相応の人数や装備、時間・被害・犠牲を覚悟しなくてはならず、費用対効果が悪い。
  • 特に地域を熟知した相手には苦戦を強いられる。

よくある（？）もの

散らかったゴミ ゴミ箱、ゴミ袋、ポリバケツ エアコンの室外機 ガスメーター、電気メーター 電線、配管、屋上からの排水管 壁の落書き 裏口、通用口 自転車、バイク ベランダ 鉢植え、プランター 建材・廃材・脚立 古い看板やポスター 野良猫 建物に切り取られた小さな空 日当たりが悪く、薄暗い雰囲気 つぎはぎな増築や補修跡の建物や地面

民家 洗濯物 物干し竿 玄関 店舗・業種 ビールケース、一斗缶 発泡スチロール 看板（点灯・廃棄品） 怪しいお店・露店 その他仕事道具 カラーコーン 工事現場の小物

※他にもあれば追加してください

魅力

• 昭和を置き忘れたような風景。たぶん１０年後も変わっていない。
• あまり人通りを目的としていないものは無機質だったり武骨なデザイン。だがそれがいい。
  • 高低差のある地域では、小さな階段や坂道といった立体的な構造も味があって良い。
  • 路地裏を出ても路地裏、地下道や鉄道や道路の高架下など新たな発見や構造が続く。
  • 後付けで取ってつけたようにつぎはぎ増築された建物や構造物。
  • どこからどこへ伸びているのか分からない、縦横の立体パズルのような電気配線や配管。
  • たまにある薄汚れた冷たい蛍光灯の光や、ちょっと傾いた店の看板もご愛敬。
  • 大雑把につぎはぎで補修されたアスファルト・コンクリートな地面もいい。いつ補修されたんだこれ。
  • 区画整理？何それ？道は曲がってるし土地は変形してるもんだよ？
• 切り取られた空、小さく張り出した窓やベランダ、建物をまたぐように干された洗濯物など上方向の景色も負けてはいない。建物の合間から見える高層ビルも良い対比になっていてまたいい。
• 路地裏の曲がり角や交差点、小さな広場といった道端も魅力の一つ。
• 海外では壁材や地面が土だったり石造りだったりとオシャレな所も。
• 駐車場などの奥に見える路地裏の入り口や、路地裏からそちらへ出た時の解放感。
• 廃墟ではないものの、特に古い路地裏はそのままポストアポカリプスの世界観になってもあまり変わらないかもしれない。
• 作品によっては下町の路地裏まで網羅しているおまわりさんもいる。細かい描き込みも見所である。

※他にもあれば追加してください、語ってください

フィクションにおける路地裏

アウトローな雰囲気も併せ持つため、様々なシチュエーションに用いられる。
現実、時代、ファンタジーといった世界観を問わず登場させやすい汎用性がある。

• 主要人物の出身、居住地。
• 近道、秘密の場所。
• 近隣の子供の遊び場。
• 人目に付きづらい環境を利用した展開。
  • 警察、犯罪者や不良からの逃走・潜伏。
    • 追跡者を逃れるため、建物に逃げ込んだり設置オブジェクトに隠れるなど。
    • 複数方向から大勢が追ってくる場合もある。
  • 犯罪、非合法な物品の取引や密売など。
  • 不用心なキャラクターが呼び込まれたり、連れ込まれ酷い目に合うもの。
  • 袋小路に追いつめられる。ただし助太刀が入る場合もある。
• 狭所での環境を利用した展開。
  • 不意打ち、待ち伏せ、近接戦闘（→CQB）、市街戦など。
    • 拳銃・短機関銃といった小型軽量な短射程の武器も輝く。
    • 見通しが悪いため、重火器や狙撃銃などの長物は射程が活かせず、取り回しが悪い。
    • 車両は侵入できず、ヘリであっても狭い路地裏の目標発見は容易ではない。
  • 狭い路地裏では戦闘を迂回できず余儀なくされたり、見通しが悪く囲まれてしまう。
  • 建物・上層階から敵が飛び出したり、狙われる場合もある。
    • 路地裏だけでなく建物の中を通行する展開も多い。
  • 周囲の物品を使用して戦闘を行う。（龍が如くなど）
  • 雰囲気があり死角も多い事から、FPSなど対戦マップとしても人気がある。
• 路地裏にて出会う不思議な人物や出来事、人間模様。
  • DQN、売人、売春婦、ホームレス、謎の人物など。
  • 主要人物が過去に悲惨な極貧生活を送っているなどの設定に使われることも。
  • 表では語られない社会問題や裏社会が垣間見えたり、それにスポットを当てた作品も。
• 興味本位に立ち寄る変な店、隠れた名店。
• バイオハザードなど、表通りが交通事故や崩落で塞がれている場合のよくある迂回路。
  • 薄暗く、狭さゆえに進路上のゾンビなどを容易に回避しづらい緊張感を演出できる。
  • 大通りで戦闘中、数が多すぎ対処しきれず路地裏に逃げ込む、追いやられる場合もある。

※他にもあれば追加してください

その他

厳密には路地裏ではないが

次々にダイナミック違法建築（増改築）を繰り返して内部がカオスな路地裏状態になった
香港の九龍城砦などの事例もある。Cod:BOで出てきたアレである。

1993年から取り壊しが始まり、現在は整備された広い公園となっている。
かつては飛行機が高層ビルスレスレを飛ぶ啓徳空港と共に名物となっていた。

• 九龍城砦 - Wikipedia
• 九龍城砦 - Google 検索

関連動画

路地裏に関するニコニコ動画の動画を紹介してください。

関連静画

関連項目

• 都市
• スラム（貧民街）
• シチュエーション
• 萌え仕草・シチュエーションの一覧
• 風景
• 昭和
• 建物