軽巡ツ級とは、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する敵キャラクター(深海棲艦)である。
2014年9月12日のアップデートで実装された新ステージ「北方AL海域(通称3-5)」にて初登場した深海棲艦。
鬼・姫などのボスキャラクターを除けば、19番目に実装された深海棲艦となった。
見た目の特徴として、従来の軽巡洋艦以上に人間に近い容姿と、両腕と両肩へ階段状に搭載している新型の両用莢砲、という夕張のような軽巡らしからぬ重武装に定評がある。よく似ているが両腕の武装は左右対称ではなく、右腕側が連装砲(肩部)と魚雷発射管(二の腕)から成る構成で、左腕には連装砲が2門備わっている。
元々手が大きいのか艤装の大きさによるものかはともかく、グローブで覆われた両手はかなり大きく、少なくとも本人の頭部よりも巨大。
また頭部には、怪物の頭部や口を模した深海棲艦特有の形状をしたヘルメットバイザーをつけているが、空母ヲ級や輸送ワ級のようにバイザーの下に顔が存在するのかは不明(首元しか見えないので)。
両腕と頭部以外の部分に関しては露出が多く、胸回りや腰回りに布(?)を巻いているくらいである。
北方棲姫とほぼ同時期にデビューし、彼女の元へ派遣された増援部隊(護衛役)という位置づけからか二次創作ではよく北方棲姫と一緒に登場し、北方棲姫たちの執事・お守り役となっていたり大きな両手で彼女たちと遊んでいる場面を描かれる事が多い傾向にある。
また、普段見えない覆面の下の素顔を想像するのも楽しみの1つとなっているようで、こちらも絵師提督によって描かれ方は様々であるらしい。
軽巡洋艦ではあるが、北方海域へ派遣された増援という位置づけからか、ノーマルの時点で従来のflagship型軽巡と同等以上のスペックを持つ。
回避力や防御力も従来の軽巡以上に高めで、特に対空値が他の敵と比較しても目を見張る程に高く、88という数値は軽巡で現状トップクラスの対空力を持つ五十鈴改二(84)と同等以上という有様で、さしずめ「防空巡洋艦」とでも呼称できるほどの強力な防空力を持つ(装備の分を計上すれば恐らく実際の対空値は100以上と推測される)。そのため空母を含めた艦隊で挑んだ場合は2桁に上る艦載機のスロットが1戦だけで全滅していた、という事態も稀によくある。(詳細は後述)
自艦隊に潜水艦を含む場合攻撃を吸収させることも可能だが、ソナー(水中探信儀)を装備していることもあり、単縦陣・T字不利であっても中大破されることがこれまた稀によくある。
さらに3-5実装の2週間後となる9月26日のアップデートでは新海域の中部海域(6-1、6-2)が実装されたが、こちらにはelite型のツ級が出現。上記のノーマル型以上に対空値ほか各ステータスが強化されており、重巡相当のステータスに軽巡の回避力を備えた厄介な敵となった。
これにより、こちらの攻撃は回避し、艦載機は悉く撃墜され、雷撃戦や夜戦までしぶとく生存しては弾除けとして立ち塞がり続けるなど、戦艦や空母以上の強敵となる場合も珍しくない。
3-5の場合は、駆逐艦や軽巡洋艦がメインの水雷戦隊で挑めば、南回りの針路を進むため道中の脅威は(北回りの針路と比較すれば)割と少なめだが、戦艦や重巡、空母などを含めた艦隊で挑む場合は北回りの針路を進み、道中待ち受ける強力な敵艦隊や北方棲姫の攻撃を凌ぎながら進まなければならないのでリスクが高い。
(勿論、戦艦や重巡の火力であれば割とあっさり沈められる敵ではあるのだが。)
ここまでツ級が登場する海域は最深部、あるいはExtra Oparationであり、到達していなかったり手をつけていなかった提督も多かっただろう。よって、ツ級の恐ろしさを多くの提督が味わったのは同年の11月に実施された秋イベント「発動!渾作戦」だろう。
同イベント海域の「第二次渾作戦(E-2)」では道中Bマスの旗艦で出現しては駆逐艦隊の行く手に立ちはだかる。砲撃戦で中破させられ雷撃戦で大破させられたりと後期型駆逐艦以上に容赦がない。
さらにE-2ボス戦ではelite型のツ級が駆逐棲姫の随伴艦として出現し、駆逐棲姫への攻撃を阻む壁となったりこちらの艦を中破・大破させてきたりと、同海域ボスの駆逐棲姫を除けばおそらくはE-2で一番の曲者であっただろう。というのも上記の並外れたしぶとさ故に駆逐艦では中々に荷が重く、支援艦隊で排除できなかった場合は専ら雷撃戦や夜戦に持ち込んで倒す事になった。
その後もE-3以降にて道中出現したり、戦艦棲姫や空母水鬼の護衛として出現しては空母艦隊や水雷戦隊及び潜水艦の抑止力となったりと、ボスキャラ達と比較すると地味な活躍ぶりではあるが確かな存在感を示していった。
長らくflagship型の存在は確認されておらず、いずれ実装された場合はこちらの改二軽巡すら上回るスペックとなるのかもしれないと恐れられていたが、ついに19年春イベントにおいてflagship型が実装されてしまった。そのスペックは耐久130、火力126、装甲108、雷装98、対空127と軽巡の皮をかぶった何かであり、内実は火力以外はル級改flagshipとほぼ同等であり、さらに対潜先制爆雷攻撃まで可能になっている。お前のような軽巡がいるか!
初登場時はE-1甲のボス旗艦として登場したが、ボスとしては流石に力不足でたいした脅威にならなかったが、E-2甲におけるボスマスにランダム(ゲージ破壊段階は確定)だが早くも随伴で登場。さらにE-5甲ではボス前のマスで旗艦として登場し、随伴にレ級eliteを従えて出てきたため多くの提督からヘイトを集めまくった。更に2つあるボスマスもゲージ破壊段階に第二艦隊の旗艦として出現し、特に第二ボスではゲージ破壊段階だとツ級flagshipが第二艦隊に2隻登場。初登場ながら存在感を放ちまくっていた。
流石にル級改と同性能のツ級flagshipを軽巡枠に置きまくるのは問題があると認識したのか、19年秋イベントではあるテコ入れが入ったが、その調整が斜め上の方法であったため歓迎はされなかった。確かにツ級flagshipの数は減ったのだが、その穴を埋めるべく初登場したのは軽巡ヘ級改flagshipである。ただしこのへ級改もツ級flagshipの能力よりは下回るが、通常版はともかく甲作戦に出る強化版のヘ級改はツ級eliteよりは一回り上のステータスであることから普通に強い上、何より強化版の最大の特徴である耐久150はヲ級改に迫る数値であり、支援程度では早々に落ちない。しかもボスマスでは連合艦隊の第二艦隊旗艦となり、その随伴にツ級flagshipが出現するという鬼畜仕様でS勝利を妨害しまくる恐怖の存在と化した。特に19年秋のE-6甲のVマスでは友軍も来ないギミックマスでS勝利を要求されるにもかかわらずその編成であったため、本当の意味で悪夢と化した。そう意味でのバランス取りを期待してたわけじゃないと提督たちから怨嗟の声が上がったのは言うまでもない。
『フラツとフラへ改しぶとすぎだろ、どうにかしろよ……』という怨嗟の声に運営が応えたかは知れないが、21年春イベントからサービス開始8年もの沈黙を破って軽巡ト級elite(強化版)と軽巡ト級flagshipが出現。確かにフラツやフラへ改に比べればだいぶ弱く、せいぜいflagshipでもツ級eliteと誤差程度の能力に過ぎないのだが、特徴として素の状態でさえツ級やナ級後期型IIすら凌ぐ対空性能を持っている。しかも装備が防空巡棲姫と同じ組み合わせなので砲台小鬼同様に対空カットインまで使用する。こんなのが第2艦隊に居座って防空担当になろうものなら、射撃耐性の無い攻撃機や爆撃機は消し飛んでしまうだろう。しかも甲の場合はフラトが第二艦隊旗艦だとフラへ改の時と同様にフラツが随伴していることもあるのでそうなると完全に地獄である。『違う、そうじゃない』とは誰もが言いたくなったであろう。
その後、イベント海域にせよ通常海域にせよ艦娘たちに牙を剥き続けてきたツ級であったが、提督たちのツ級へのヘイトがいっそう高まったのが2015年夏イベント「反撃!第二次SN作戦」であった。
これには新システム「艦載機熟練度」が関係する。これは、艦載機を使い続けて経験値を溜めるとそれぞれの機種に応じた能力が強化されて最大Lv7まで上昇するもので、スロットに搭載した艦載機が全滅すると熟練度はリセット(一部のレア艦載機の場合Lv2)される。戦闘機の制空値が大幅上昇するため、5-5のような制空権と攻撃力の両立が難しかった海域での恩恵はかなり大きい。
一方、メリットとともにデメリットを負うのが攻撃機・爆撃機(以下まとめて攻撃機と表記)、そしてヘイトがそれまで以上に高まったのがツ級である。
艦これにおける艦載機運用において、一般的に搭載数が大きいスロットの艦載機は全滅しにくく、また、全滅のリスクが高い順に並べるとおおむね攻撃機>戦闘機>偵察機という順になる。
2014年春~2015年夏にかけてのオーソドックスな艦載機運用は、戦闘機を優先して積み、攻撃機は搭載数が少なめなスロットに積むことがであった。レア戦闘機であるほど、またその機数が多いほど制空権の確保に影響し、それが弾着観測射撃や被ダメージに影響するからである。また、スロットの搭載機数が影響するのは開幕攻撃のダメージだけで、砲撃戦では極端な話1機だけでも攻撃機が生き残っていれば空母は敵艦を攻撃できる。
よって、戦闘機を複数スロットに配し、攻撃機を搭載す薄くなめのスロットに入れる提督が多かった。そしてスロットの艦載機が全滅しても妖精さんのことなど気にかけず補給するだけでよかったのである。
ところが、手間暇かけて最大レベルまで育てた艦載機があっさり全滅してリセットされるとなったら話は別であろう。「リセットされても能力が今以上に下がるわけではない」とは運営から明言されているものの、それまで積み上げてきたものがなくなれれば悲しみ、怒るのは人情というもの。
そしてこのリセット制と悪い意味でかみ合ったのがツ級の防空効果なのである。空母に1スロット分しか攻撃機を搭載していない場合、運が悪いと1戦目でツ級のターゲットとなって攻撃手段を失い、以後ただのカカシとなりかねない。まだシステムの全容解明には至っていないものの、空母の中で最大の搭載数を誇る加賀の第3スロットですらツ級を前にしては絶対安心とは言えない。
かくして、提督たちのアドバイスは「戦闘機を搭載数の多いところに積め」から「攻撃機を積め」というものとなり、あまたの提督がこうつぶやき、あるいは叫ぶようになったのである……「ツ級市ね」、と。
掲示板
119 ななしのよっしん
2020/07/15(水) 08:23:52 ID: dbqPkhU1qv
耐久が控えめとかの弱点があったり、ヲ級やタ・ル級のように可愛いデザインなら良かった。
対空対潜砲撃雷撃回避高耐久全部できるってのが嫌だ。
120 ななしのよっしん
2023/05/27(土) 11:00:40 ID: IivKLEFWp/
しね
121 ななしのよっしん
2025/01/28(火) 19:56:00 ID: yzTHAtvOI6
アーケード版にから入った新米提督だけど、レイテでたっぷりと洗礼を受けたわ
200あった熟練艦載機が70台まで減ってて笑うしかなかったよ…
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最終更新:2025/04/10(木) 12:00
最終更新:2025/04/10(木) 11:00
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