近藤昭仁

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近藤昭仁（こんどう あきひと）とは、元プロ野球選手・監督である。故人。

概要

OB
近藤昭仁
基本情報
国籍	日本
出身地	香川県高松市
生年月日	1938年4月1日
没年月日	2019年3月27日
身長 体重	168cm 65kg
選手情報
投球･打撃	右投右打
守備位置	内野手
プロ入り	1960年
引退	1973年
経歴
選手歴 高松第一高等学校 早稲田大学 大洋ホエールズ(1960-年1973年) 監督・コーチ歴 大洋ホエールズ 横浜大洋ホエールズ(1973年-1978年) ヤクルトスワローズ(1979年-1981年) 西武ライオンズ(1982年-1986年) 読売ジャイアンツ(1989年-1991年) 横浜ベイスターズ(1993年-1995年) 千葉ロッテマリーンズ(1997年-1998年) 読売ジャイアンツ(2006年)
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1938年4月1日生まれ。香川県高松市出身。近所には中西太がおり一緒に遊ぶことも多いいわゆる幼馴染みであった。

高松第一高等学校に進学。3年時の県大会ベスト4が最高成績であり、甲子園大会出場は叶わなかった。

卒業後は早稲田大学に進学。在学中に2度のリーグ優勝を経験し、ベストナインにも2度選出されている。なお、大学の同期には後の首相となる森喜朗や、Jリーグ初代チェアマンの川淵三郎らがいた。

大学卒業後、1960年に大洋ホエールズに入団。

初年度からセカンドのレギュラーに定着し、1番打者として打率.226、4本塁打、40打点、17盗塁をマークし、チームの初優勝に貢献。迎えた日本シリーズでは4試合で3安打2打点ながら、勝利に直結する勝ち越し本塁打と先制タイムリーを放ち日本一に大きく貢献。2勝を挙げた秋山登を抑え日本シリーズMVPにも選出された。

以降は小技と堅守を武器に、10年以上大洋のセカンドのレギュラーを守り続ける。

1962年から1965年にかけて4年連続でセ・リーグ最多犠打をマークし、特に1965年には当時の日本記録である33犠打を大幅に更新する41犠打を記録するなどバントの名手として名を馳せた。

また1965年は犠打だけでなく、打率285、7本塁打、40打点、25盗塁、133安打はいずれもキャリアハイの成績であった。

1972年、ジョン・シピンの加入で出場機会が減少し、サードや外野手としての起用が増える。

1973年、コーチ兼任となったが、この年限りで現役を引退。通算239犠打は横浜の球団記録として残っている。

引退後は、古巣の大洋をはじめ、ヤクルトスワローズ・西武ライオンズ・読売ジャイアンツなどでコーチを務めた。

その後解説者を経て、1993年、横浜ベイスターズ初代監督に就任。バントやスクイズなどの小技を重視しながら、投手陣は佐々木主浩、盛田幸妃をリリーフエースとして起用、野手陣は石井琢朗や鈴木尚典、谷繁元信ら後のマシンガン打線の中心となる若手選手を積極的に起用したが、3年連続でBクラスに沈み1995年限りで退任。

その後、解説者を経て1997年に千葉ロッテマリーンズの監督に就任。伊良部秀輝・エリック・ヒルマンの移籍やストッパーの成本年秀の故障で戦力が低下した状態であったが、黒木知宏や福浦和也の台頭、新人の小坂誠の活躍もあり明るい材料もあった。

だが1998年、序盤戦こそ好調であったものの、ストッパーの河本育之らリリーフ陣が故障で続々と離脱し、壊滅状態に陥ってしまう。そして、6月13日から7月8日にかけてNPBワースト記録となる18連敗を記録。中でも16連敗で挑んだ7月7日のオリックス・ブルーウェーブ戦では、連敗脱出まで後1アウトまで迫ったところで、エースの黒木がサヨナラ本塁打を被弾する「七夕の悲劇」を経験、苦しい戦いが続いた。その後もシーズン終了まで指揮をとったが最下位から浮上できず、同年限りで監督を解任となった。

以降は解説者・評論家として活動した後、2006年には巨人のヘッドコーチを務め、退任後は1年のみだが統括プロデューサーとして巨人に残り、育成選手であった松本哲也の支配下登録を進言した。

晩年はパーキンソン病を患い、レビー小体型認知症も併発するなど病に苦しみ療養生活が続いた。

2019年2月に誤嚥性肺炎を発症して入院した後、3月27日に敗血症のため死去。享年80歳。

人物・エピソード

堅守とバントや進塁打など小技を武器に大洋のセカンドとして活躍した名脇役。

監督としてもバントやスクイズ、エンドランなどの小技を重視した采配が目立った。

テスト入団が内定していた馬場正平が大洋宿舎の風呂場で転倒し負傷した際の第一発見者であったりする。馬場はこの怪我で選手生命を絶たれた後プロレスラーに転身、「ジャイアント馬場」としてスター街道を歩んでいった。

通算成績

打撃成績

通算:14年	試合	打席	打数	得点	安打	本塁打	打点	盗塁	犠打	犠飛	四球	死球	三振	併殺打	打率	出塁率
NPB	1619	5462	4862	473	1183	65	360	148	239	21	327	13	649	93	.243	.292

監督成績

通算:5年	試合	勝利	敗戦	引分	勝率
NPB	660	302	353	5	.461	Bクラス5回

獲得タイトル・記録

• 日本シリーズMVP：1回（1960年）

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関連項目

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• 千葉ロッテマリーンズ
• 七夕の悲劇
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