近鉄21000系 単語

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近鉄21000系とは、近畿日本鉄道が保有する特急車両である。称は「アーバンライナーplus」。

なお、この記事では良形の21020系アーバンライナーnextについても解説する。

21000系「アーバンライナー」→「アーバンライナーplus」

新世代の名阪特急として、極秘裏に開発が進められ、先代の名阪特急である30000系ビスタ世」が登場してから10年が経過しようとしていた1988年3月に「アーバンライナー」(以下「改造前」とする)として営業運転を開始した。

登場から15年が経過した2003年から順次リニューアルが開始され「アーバンライナーplus」(以下「plus」とする)となった。同時期に登場した増備である21020系アーバンライナーnext」(以下「next」とする)とほぼ同等の設備(後述)に改造された。

登場から30年をえてなお近鉄特急の顔として活躍していたが、2020年3月に次代の名阪特急として80000系「ひのとり」が登場、80000系の製造予定数21000系の総数と同じ72両…後は分かるな?

…という訳で順次デビューする80000系と交代する形で徐々に名阪特急運用から退き、汎用特急が担当していた名阪特急伊勢方面への特急に転用され、老朽化した12200系を置き換える。
なお名阪特急の運用は2020年11月下旬以降平日1往復、土休日4往復にまで縮小し、2021年3月ダイヤ正で全撤退すると同時に、全ての名阪特急運用をアーバンライナーが担当することとなる。ついでに看板特急の重荷を下ろして肩の荷が軽くなったのか伊勢志摩へ向かう運用にも就くようになった。

2024年よりパンタグラフシングルアーム化された編成が現れた(バカ殿みたいと言う人も居るとか

メカニズム

6両(8両)125kwの電動機をすべての台車に搭載した全M編成。2両に1個三菱抵抗制御器を搭載しており、1つの制御装置で8個の電動機を制御する、近鉄伝統の1C8M方式を採用している。

最高速130km/h(当初は120km/h)、青山の33‰上り勾配を均衡速度110km/hで走行できる性を持つ。

編成表

第一次3編成は、閑散時に4両編成で運転できるように編成中間のモ21400-モ21300のユニットを運転台付きの貫通式先頭としていた。しかし運転開始後、予想を上回る好評のため4両で運転する必要がいと判断され、第4編成以降編成中間のユニットは中間に変更され、最初の3編成の中間ユニットはモ21800-モ21700に番し、新規に製造した中間ユニットと差し替えられて増結用ユニットとなった。多客期にはこの2両を挿入した8両で運転される。

パンタグラフはすべて下交差式。 
が富吉検区に所属する。 

近鉄名古屋
近鉄奈良
1号 2号 3号5号 4号(6号 5号(7号 6号8号 大阪難波
パンタグラフ
形式 21600
(M'c1)
21500
(M)
21404
(M')
21304
(M)
21200
(M')
21100
Mc1)
客室設備
(定員)
デラックスカー(36) レギュラーカー(56) レギュラーカー(56) レギュラーカー(56) レギュラーカー(54)
車いす対応席
(2席) 
レギュラーカー(48) 編成定員:306
展望デッキ 販準備室 化粧 入替用運転台 自動販売機
入替用運転台 
喫煙コーナー 化粧 化粧 喫煙ルー 展望デッキ
UL01 富吉 21601 21501 21401 21301 21201 21101
UL02 富吉 21602 21502 21402 21302 21202 21102
UL03 富吉 21603 21503 21403 21303 21203 21103
UL04 富吉 21604 21504 21404 21304 21204 21104
UL05 富吉 21605 21505 21405 21305 21205 21105
UL06 富吉 21606 21506 21406 21306 21206 21106
UL07 富吉 21607 21507 21407 21307 21207 21107
UL08 富吉 21608 21508 21408 21308 21208 21108
UL09 富吉 21609 21509 21409 21309 21209 21109
UL10 富吉 21610 21510 21410 21310 21210 21110
UL11 富吉 21611 21511 21411 21311 21211 21111

 

近鉄名古屋 増結用ユニット 大阪難波
3号 4号
パンタグラフ
形式 21800
(旧モ21400)
(M'c2)
21700
(旧モ21300)
Mc2)
客室設備
(定員) 
レギュラーカー
(52)
レギュラーカー
(56) 
8両編成定員:414名
中間運転台 喫煙コーナー 化粧 中間運転台
UB01 富吉 21801 21701
UB02 富吉 21802 21702
UB03 富吉 21803 21703

21020系「アーバンライナーnext」

21000系リニューアルにともなう車両不足対策のための増備である。21000系進化系であり、ゆりかごシートなどで快適性や利便性が向上した。ひのとりとplusの狭間に居る車両で、ちょっと不遇

メカニズム

編成の半数が付随となった(3M3T)が、plusとほぼ同等の性を持つ。IGBT素子のVVVFインバータ制御(三菱製)に変更され、1台の制御装置で2台の電動機を制御する(1C2M)。

plusと同じく、最高速130km/h、青山の33‰上り勾配を均衡速度118km/hで走行できる性を持つ。

編成表

増結用ユニットは存在しない。21000系23000系に設置されていた中間運転台は設置されていない。

が富吉検区に所属する。 

近鉄名古屋
近鉄奈良 
1号 2号 3号 4号 5号 6号 大阪難波
パンタグラフ
形式 21620
(Tc2)
21520
(M3)
21420
(T)
21320
(M2)
21220
M1)
21120
(Tc1)
客室設備
(定員)
デラックスカー(36)
 
レギュラーカー(56) レギュラーカー(56) レギュラーカー(52) レギュラーカー(54)
車いす対応席(2席) 
レギュラーカー(48) 編成定員:302人 
展望デッキ 販準備室 化粧室(女性用含む) 自動販売機 喫煙コーナー 化粧室(女性用含む) 化粧 喫煙コーナー 展望デッキ
UL21 富吉 21621 21521 21421 21321 21221 21121
UL22 富吉 21622 21522 21422 21322 21222 21122

車内設備(plus・next共通)

以下、特筆がない限りリニューアル「アーバンライナーplus」についてのものとする。
また、号番号は6両編成のものとする。 

デラックスカー

1号改造前は2号にも設定)。シートピッチ1050mm。近鉄初の全席1人掛けシート(1+(1+1)配置)を採用。リクライニングに連動して座面後方が沈み込む「ゆりかごシート」を導入した。
2018年からデラックスカーに限り、全座席に電コンセントの取り付けが行われた。

レギュラーカー

2号~6号シートピッチ1050mm。2+2配置であるが、デラックスカーと同じゆりかごシートとなっている。5号には車いす対応席が2席ある。

その他の設備

化粧室は2・4・5号にある。このうち4号の一部はnextのみ女性専用である。5号化粧室は車いすでも使用できる多機化粧室である。

全席禁煙であり、3号・6号喫煙コーナーが設置されている(かつては1号にも設置されていたが、車内販売復活に伴って車内販売準備室に転用された)。

3号にはソフトドリンク自動販売機がある。

車両の仕切り上部と喫煙コーナーには22液晶ディスプレイが装備され、客案内や運転台からの中継の前面展望を流している。

関連動画

21000系「アーバンライナー」→「アーバンライナーplus」

21020系「アーバンライナーnext」

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最終更新:2024/04/20(土) 08:00

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