近鉄23000系とは (キンテツニマンサンゼンケイとは) [単語記事]

近鉄23000系とは、近畿日本鉄道（近鉄）が保有する特急型電車である。愛称は「伊勢志摩ライナー」。

概要

1994年、近鉄は志摩線の沿線に「志摩スペイン村」を開発した。これにあわせて、大阪・名古屋から伊勢・志摩方面へ向かうリゾート特急として、1993年から1995年の間に6両編成×6本が製造された。

2012年より、翌年の伊勢神宮式年遷宮に向けてリニューアルが施工され、黄色+オレンジ帯と赤色+青帯へのカラーリング変更、全席禁煙化、木目調の内装への変更などが実施されている。2013年 7月頃に完了予定。

大阪上本町～賢島間の阪伊乙特急や近鉄名古屋～賢島間の名伊乙特急のほか、京都～賢島間の京伊特急、奈良～賢島間の奈伊特急や、間合いで京都～奈良間の京奈特急でも運転されている。

1994年、優れた鉄道のデザインに贈られるブルネル賞の奨励賞を受賞した。

1号車。シートピッチ 1050mmの座席が2＋1列で展開する。各席1個コンセントがある。
シート表地にはベージュの織物を使用している。（リニューアル前はレッド）

また、客室内には、伊勢志摩産真珠の装飾品が設置されている。

2号車。グループ向けボックスシートであり、2＋2人用・サロンシートと1＋1人用・ツインシートが各3区画設けられている。どちらもシートピッチは2250ｍｍであり、各ボックスに2個コンセントが、ボックス間には荷物置き場がある。他の車両より窓が上下方向に大きい。シート表地はピンクのブロックパターン。（リニューアル前はベージュ地に虹色（レインボーモザイクと呼ばれる））

使用には大人2人・4人分の特急料金と同額の「サロン料金」が必要。2013年 3月20日までは、大人2人・4人の場合追加料金不要で使用できる。

1号車・6号車の運転室直後のデッキは「パノラマデッキ」となっており、前面展望が楽しめる。

3号車の大阪寄り（大阪上本町発着列車）には「シーサイドカフェ」と呼ばれる車内販売カウンターが設置されている。

大阪上本町発着列車と近鉄名古屋発着列車では編成の向きが逆転する。
編成表部分の背景色はリニューアル車の塗装色である。白色はリニューアル未施工車（2013年 1月20日現在の情報。出典）。
パンタグラフはすべて下枠交差式。
全編成が高安検車区に所属する。