逆光のフリューゲルとは、TVアニメ「戦姫絶唱シンフォギア」の劇中歌である。
戦姫絶唱シンフォギアの第1話、ツヴァイウィングのライブシーンにて歌われた楽曲。2曲目の「ORBITAL BEAT」の序盤にてノイズの襲撃を受けた為、作品中で唯一2人組で歌われた楽曲でもある。
それぞれのキャラのCVを担当した高山みなみと水樹奈々の個々の歌唱力の高さもあり、同作品の楽曲の中でも特に適合者からの人気が高い。
2期からはキャストのオーディションにおいて課題曲としても使われた。鬼か
「2人でなら翼になれる」など「2人」に関する言葉が多く、ユニット名である「ツヴァイウィング(zwei wing=2つの翼の意)」を強く意識した歌詞になっている。
ちなみに曲名のフリューゲル(Flugel)もドイツ語で「羽、翼」の意味がある。
1期「戦姫絶唱シンフォギア」キャラクターソング1のCDに収録。
スマホアプリ「戦姫絶唱シンフォギアXD UNLIMITED」のイベント「双翼のシリウス」でリアレンジされたバージョンが使用された。
「戦姫絶唱シンフォギアXD キャラクターソングアルバム2」に収録予定。
後に第2期シリーズである『戦姫絶唱シンフォギアG』の最終回にてリメイク曲である虹色のフリューゲルとして再臨。フルバージョンでは天羽奏役を務めた高山みなみも参加(2番以降)し、本編では叶わなかった新旧装者7人による夢の斉唱曲へと生まれ変わった。
第3期シリーズ『GX』第4期シリーズ『AXZ』でも最終回劇中歌として使われた。
シンフォギアライブ2013, 2016, 2018ではアンコールの最後を飾る曲として使われ、会場の適合者達に千の落涙を流させた。(高山みなみは音源のみでの参加)
2期「戦姫絶唱シンフォギアG」BD/DVD 6巻の特典CDに収録。
第5シリーズ『戦姫絶唱シンフォギアXV』最終回のラストで唄われた、シンフォギアTVシリーズ完結を飾った楽曲。「未来」は「あした」と読む。
唄い手から奏役の高山みなみが外れ、代わって未来役の井口裕香がシリーズ最後にして初めて加わった。
脚本の金子彰史と制作スタッフからのリクエストで歌詞が変更されている。元々この曲は歌詞あってのメロディー、しかも(最終回のタイトルになる)「神様も知らないヒカリで歴史を創ろう」だけは残して、ということで作詞・作曲かつ原作の片翼たる上松範康をもってしても「過酷な試練になった」とのこと。
劇中でも「逆光」「虹」「(小日向)未来」の全てが一枚絵に含まれるカットの中で流され、また、続くエンドロールでは装者7人がそれぞれ画像つき1カットでクレジットされるという破格の扱いで締めくくられる、TVシリーズ完結にふさわしいエンディングとなった。
5期「戦姫絶唱シンフォギアXV」BD/DVD 6巻の特典CDに収録。
『逆光のフリューゲル』『虹色のフリューゲル』、それぞれのネーミングがダブルミーニングとして用いられているのでは、と考察出来る。1点目は劇中の描写と合わせたそのままフリューゲル=翼という意味。もう1点は『バベルの塔』を描いた画家『ピーテル・ブリューゲル』からの引用である。
『バベルの塔』とは旧約聖書「創世記」中に登場する天へと至る為に建造された塔である。本編中では直接的な名前こそ出ないものの、荷電粒子砲カ・ディンギルという名称で登場している。
カ・ディンギルとはメソポタミアの都市、バビロン市のシュメル語での古代名で、「神の門」を意味しており、アッカド語での表記、「バーブ・イリ」がヘブライ語の「バラル(混乱の意)」と混同され、バベルの塔の語源となった。
本編中は『バラルの呪詛(統一言語を奪い、人類より相互理解を阻害する装置=月)』として言語が登場する。またカ・ディンギルは本編中『統一言語』を手に入れる為、月への破壊を試みる手段の一つである。
神話上の『バベルの塔』もまた、『人類が塔を作り、神に挑戦しようとした為に破壊された』とされている。そこからもシンフォギアは「創世記」の内容をかなり踏襲していると言える。
話を戻すが、ブリューゲルには『父』の意味であり、シンフォギア本編のフィーネは『恋心』故にカ・ディンギルを作り、創造主であるカストディアンの座へ昇ろうとした。その事からも創造主=男性=生み出す者として父と捉える事は突飛だろうか。
また『昇る』為の手段は、塔を作るだけではなく『翼』を得る事もまた至る道筋。故に、少々強引ではあるが二つの歌の『フリューゲル』には『父(創造主)へと至る翼』という解釈も、出来るのではないか、と考察する事が出来る。
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最終更新:2024/04/24(水) 04:00
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