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逆噴射(Retrograde rocket)または逆推(Thrust reversal)とは、推装置を逆向きにして、速度や方向を制御すること。

曖昧さ回避

  1. ロケットエンジンを進行方向とは逆向きに噴射し、速度や方向を制御すること。
  2. ジェットエンジンの推を後ろ向きに変換し、速度や方向を制御すること。
    1. 日航機逆噴射事故(日本航空350便墜落事故/日航羽田墜落事故) - 1982年羽田で起こった事故。機長による異常な逆推装置の操作によるもので、クルーメンタル管理に教訓を残した。
      1. 事故の機長の動きから転じて、「不可解な言動」「精錯乱」などの意。
        1. 逆噴射家族 - 1984年映画石井(現・石井)監督小林よしのり脚本。
        2. 公営競技で、選手・騎手競走馬などが通常ではあり得ない動きをすること。
  3. 1.2.より転じて、順調に競技を進めていたものが突然失速・連敗すること。

概要(ロケットエンジン)

「進行方向と逆向きに噴射する」という文字通りの意味で使われるのは、これぐらい。

宇宙船には姿勢制御用のロケットエンジンが搭載されており、これを進行方向と逆向きに操作することで減速をする。大気圏突入の際、逆噴射をかけることで第一宇宙速度を下回らせ、地上に落下させる。

英語ではretrograde rocket、略してretrorocketという。このジェットエンジンには用いられない。retroとは「逆方向に向かって」を意味する接頭辞であり、「懐古調の」という意味はretrospectiveの略である。

着陸船などは、着陸の際に地面に向かってロケットを噴射し、落下速度を緩めるが、これは「逆噴射」ではなく「下降推進(Descent propulsion system)」と呼ぶ。

概要(ジェットエンジン)

ジェットエンジンは、周りの「殻」のような部分が一部パカッと開くようになっており、これが後ろへ蓋をすると共に、空気の流れを斜め前方に変えることで減速をする。この機構を「スラストバーサー」という。

この機構は強な制動がかかるため、よほど特殊な事情がない限りは着陸後にしか使わない。飛行時に減速をしたければ、の一部を下向きにすることで揚を下げる「リフトスポイラー」という装置が使われる。

ジェットエンジンは、前の空気を後ろに流しているのであって「噴射」をしているのではない。したがって現在では公式には「逆推(装置)」と呼ぶ。

プロペラ機では、ピッチを逆向きにして逆推をかける。これを「逆噴射」ということは素人にもないだろう。

流行語

日本航空350便墜落事故では、精分裂病(現統合失調症)と診断されていた機長が、着陸前にスラストバーサーを作動させるという異常行動を取ったことにより上に墜落した。

当時は統合失調症ほか精神疾患に対する理解が薄かったこともあり、「精神障害」「精錯乱」といった意味で「逆噴射」が使われることになった。詳しくは当該事故の記事を参照。

当該事故記憶が薄れてからは、精神疾患に対する理解やケアが浸透するようになり、このような疾患を揶揄すること自体がはばかられるようになったこと、はばからない者の間でも「精神疾患」「異常行動」の隠語には別の言葉があてがわれることが多くなったことにより、現在では死語と化している。

競馬

競馬における「逆噴射」は、現在下記「競技」の項の意味で使われるが、上記事故と同年に行われたスプリングステークスにおいては、サルキング田原成貴騎手をめぐる疑惑において「田原の逆噴射」のが使われた。

サルキングが(関東競馬ファンからすると)不可解な後方待機策をとったことを八百長と疑われたことによるものであるが、のちにレース中重度の折をしたことが判明し、次第に沈静化した。

競技

レースにおいて、逃げ/先行を打っていた者が失速すること。レースに限らず、首位となっていたチームが連敗して下位に転落することもす。

上記の「逆噴射」の意味が死語となり、90年代伝説の大逃げツインターボが登場したことにより一般的となった用法。

になってからのツインターボレース前半でペース配分を視した大逃げを打ち、第4コーナーではスタミナ切れで下位に沈んで惨敗するのが定番となっていたことから、その名前と相まって「逆噴射」という通称が浸透した。

ただし、「ツインターボ」とは「圧縮空気エンジンに送り込む装置(ターボチャージャー、詳しくはリンク先参照)」であって、逆噴射するものは何もない

レースにおける失速の原因は様々だが、このは原因が明らかにスタミナ切れや戦意喪失の場合に使われる。怪病気の疑いがある場合、命に関わることもあるので揶揄している場合ではない。

同じくスタミナ切れの概念がある競輪でも使われる用法。競艇オートレースには存在しない概念のはずだが、検索してみると「操縦ミスで下位に転落」「1番人気なのに惨敗した」「期待して買ったのにはずした」など「負けた」の誇表現でちらほら使われている。

野球などプロリーグでは、当初首位であったチームが、ある時期をに連敗して転落するさまを「逆噴射」とする例がある(参考exit)。

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最終更新:2021/12/05(日) 17:00

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