遊☆戯☆王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIP 単語

ユウギオウデュエルモンスターズワールドチャンピオンシップ

8.5千文字の記事

遊☆戯☆王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIPとは、コナミデジタルエンタテインメントより、ニンテンドーDSソフトとして2007年から発売されていたゲームシリーズである。略称WCS、またはWC
2011年リリースを最後にシリーズは停止状態。

2007から2008まではこの記事名と同じ名称で、2009から2011までは、「遊☆戯☆王ファイブディーズ WORLD CHAMPIONSHIP」の名称で発売されていた。

概要

遊☆戯☆王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIP
基本情報
ジャンル 対戦カードゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
開発 不明(2007-2008)
ィル[1](2009-2011)
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
発売日 2007年3月15日(2007)
~2011年224日(2011)
価格 5229円(2007-2008)
5250(2009-2011)
年齢 CERO:A
通信
その他
ゲームソフトテンプレート

毎年行われる世界大会の公式ソフトとして発売されていた。GBA世界大会公式ソフトとして発売された「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ エキスパート2006」の流れをシリーズ

PSP向けの「タッグフォースシリーズべると、ストーリーが薄い、アニメオリジナルカードもほぼ収録されておらず、さらに抜けが多いといったこともあり、アニメファンからの人気は劣る(アニメオリジナルに関しては、世界大会公式ソフトなので好き勝手できない側面もある)。
一方で、「タッグフォースシリーズの、ネット上のネタを積極的に取り入れたり、オリジナルキャラ(特に女性)に力を入れる、一部のキャラを露ネタ扱いするなど、良くも悪くも暴走した作を嫌うプレイヤーはこちらの作りを好むことも。

また、上で挙げた欠点自体もシリーズを経るごとに改善されており、特定キャラクターにスポットをあてる「タッグフォースシリーズとは違い、1つのストーリーを追う形式のストーリーモードが追加される、5D'sの新要素であるライディングデュエルを体験できるモードなど、差別化も図られている。

ニンテンドーWi-Fiコネクション」に対応しており、世界デュエリストたちとデュエルをしたり、ランキングを競ったりできるのは、WCSシリーズを通しての「タッグフォースシリーズに対する利点。また、アバターキャラメイクカードの日替わり配信などのちょっとしたおまけのような要素もある。
ただし、2014年5月ニンテンドーWi-Fiコネクションのサービスが終了したため、これを利用した対戦などは行えなくなってしまった。「遊戯王オンライン」のサービス終了もあり、ネット上でデュエルをするハードルは上がっている。

タッグフォースシリーズべるとは薄いが、5作も続いたことからもわかるように、なんだかんだでファンのいるシリーズであり、続編を望むも聞かれる。

上述の通り世界大会の公式ソフトとして発売されていた。そのため、ゲーム版の大会に出場したい場合、その年のWCSを購入する必要があった。
基本的なルールOCGと同様であるが、独自の禁止・制限リストが発行されており、直前のOCGの禁止・制限リストに、ゲーム中でバグがあるものや制限改訂後に強力であるとされるようになったカードなどをリストに追加されたもので大会が行われる。「自爆スイッチ」は毎年禁止定である。

毎回OCGで使用可な3枚のカードが付属している。また、攻略本も毎年発売されており、そこにも1枚のカードが付属する。環境する強力なカードが付くことも。

シリーズリスト

2007年2008年を除き、2011年まで毎年1本ずつ発売されていた。

遊☆戯☆王 ワールドチャンピオンシップ2006セット(遊☆戯☆王デュエルモンスターズ エキスパート2006)

ワールドチャンピオンシップ」の名を冠してはいるが、正確にはWCSシリーズではない。そもそもゲームソフトタイトルではない。

ゲームソフトとストラクチャデッキ2つと遊戯王ONLINEと限定カードセットになったな商品。WCSシリーズと直接は関係ないが、前述の「エキスパート2006」も収録されていたり、全く関連性がいわけではない。

遊戯王ONLINEサービスを終了しているため、それに関連するものは現在入手しても使いはない。

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エキスパート2006単体のデータは以下の通り。

2006年世界大会公式ソフト
カードは「SHADOW OF INFINITY」までをほぼ全て収録。総数は約2000枚。
過去作品にべてバグも少なく(世界大会公式ソフトバグが多いと大問題だが)、GBA遊戯王ソフトとしてはそこそこいい。

ストーリーモードは存在せず、デュエルシミュレータとしての色合いが強い。アニメキャラクターも登場しない。
詰めデュエルテーマデュエルなどのチャレンジモードを搭載している。

テーマデュエルバグがあり、クリア条件を達成してもクリアにならないものがある。そのため、達成率は100%にはならず、99が最高である。

大会参加には同梱の応募ハガキを送る必要があった。その中で抽選で選ばれた1500人だけが大会に参加できる。余談だが、このとき参加者には「ホーリーナイトドラゴン」の英語版が配布された。

世界大会の決勝では、「創造代行者 ヴィーナス」の効果の撃ちを利用して「大逆転クイズ」を使うデッキ優勝するという事態になってしまった。これは、当時のOCGではすでに不可能とされた(一時期は可だった)コンボなのだが、開発時期の都合か単なるミスか、ゲーム内では可になっており、ルールゲームプログラムに準拠するとされたため、このようなことになった。
同じ事態をスタッフが強く警したのか、WCS2007,2008の大会用禁止制限リストでは「大逆転クイズ」が禁止定を受けた。

ゲームボーイアドバンスで発売された最後の遊戯王ソフト

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遊☆戯☆王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIP 2007

2007年世界大会公式ソフトカードは「STRIKE OF NEOS」までのカード抜け収録。総数約1600枚。

公式でも「OCGデュエルシミュレータに特化したソフト」といわれている通り、ストーリーモードは存在しない。
ニンテンドーWi-Fiコネクション」に対応しており、世界デュエリストと対戦したり、日替わりで配信されるカードを受けとったりできる。

世界大会予選参加には、同梱されるハガキを送る必要があった。

遊☆戯☆王デュエルモンスターズ NIGHTMARE TROUBADOUR」「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX SPIRIT SUMMONER」との連動要素も存在する。

余談になるが、同梱カードの「D-HERO ディスクガイ」はその効果の優秀さからOCGで広く使用され、後に禁止カード定された。

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遊☆戯☆王デュエルモンスターズ WORLD CHAMPIONSHIP 2008

2008年世界大会公式ソフト
GLADIATOR'S ASSAULT」までのカード抜け収録。総数は約2000枚。また、当時日本未発売だったカードが4種類、日本語版として収録されている(後にOCGの現物にも日本語版が登場)。

タッグフォースシリーズべれば簡素だが、「デュエルワールド」というオリジナルストーリーモードを搭載している。
また、十代やヨハンユベルマルタンなど、アニメで登場したデュエリストたちとデュエルすることができる。

タッグフォースシリーズに倣ってか、タッグデュエルを搭載。Wi-Fi対戦、ワイレス対戦で、4人のプレイヤーで対戦することも可
発売前には「友達と組んでCPUタッグデュエルができる。」という情報公式サイトにあったが、実際には4人のプレイヤーければできない。現在は該当する記述が削除されている。

世界大会予選は、前年度までのハガキによる応募ではなく、開催日に会場に直接行くことで参加できる方式となった。

世界大会用禁止・制限リストでは、「パリィ」、「ディザーム」、「休息する剣闘獣」などにバグがあったため禁止定、他にもカード名を宣言する部分にバグがあったため「マインドクラッシュ」、「スナイパー」などのカード名を宣言する効果を持つカードが禁止定となっている。
だが、なぜか、宣言する効果を持つカードの中で一、「世紀の大泥棒」のみ禁止定を受けていない。スタッフに忘れられていたのだろうか。

同梱カードはどれもなかなか強力なものであり、カードがほしくてソフトを買ったという人も多いだろう。

2008年世界大会公式ソフトだが、発売されたのは2007年である。翌年にアニメOCG遊戯王5D'sに移行することも関係があったのだろうか。このため、2008年にはWCSシリーズは発売されていない。

遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」として発売された最後のWCSシリーズ

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遊☆戯☆王 ファイブディーズ STARDUST ACCELERATOR -WORLD CHAMPIONSHIP 2009

2009年世界大会公式ソフト。同梱カードは「CRIMSON CRISIS」までのカード抜け収録。総数は約2800枚。
OCGにあわせて、WCSも「マスタールール」準拠になった。

5D'sストーリー」として、アニメ5D'sの「デュエルオブフォーチュンカップ編」をベースとしたオリジナルストーリーがある。カードわない序盤から「聖なるバリア-ミラーフォース-」や「激流葬」、「奈落の落とし穴」などの強力カードぽんぽん飛び出してくるので、難易度は高め。
また、アニメ5D'sでのライディングデュエル再現したモードや、レースモードを搭載。ライディングデュエル限定として、Sp(スピードスペル)のオリジナルカードが多数登場した。
このライディングデュエルの登場で、「タッグフォースシリーズとの明確な差別化要素ができた。

世界大会予選は前年同様、事前応募は不要であった。
また、新型インフルエンザで一部の予選大会が中止されている。

作中で、本来、直接プレイヤーが所持することはないはずの「スピードワールド」や各種トークンカードが入手できて、デッキに組み込めてしまうというバグが存在する。そのため、世界大会用禁止・制限リストではそれらが全て禁止定を受けている。

前年にバグで禁止定を受けていた「パリィ」や宣言する効果を持つカードバグが修正されたために禁止リストから外れたが、今度は「異次元偵察機」や「王宮の弾圧」などにバグが起きていたために、そちらが禁止定を受けている。
当時、OCGで猛威を振るっていたが規制されていなかった「ダーク・ダイブ・ボンバー」なども制限定を受けている。また、裁定の関係で、OCGでは制限から外れた「ドル・ドラ」、「森の番人グリーン・バブーン」が制限に定されている。

同時発売されたWiiソフト遊☆戯☆王 5D's Wheelie Breakers」との連動要素があり、本作オリジナルのSpカードである「Sp-ウィーリーブイカー」が入手できる。

2009以降、サブタイトルがつくようになった。2009のみ、サブタイトルメインタイトルの位置が逆転している。

このころはタイトルの「遊☆戯☆王5D's」の表記法が固まっていなかったのか、公式サイトの商品紹介では「遊☆戯☆王」と「ファイブディーズ」の間に半角スペースがある。2009と同時発売されたウィーリーブイカーズでも、「遊☆戯☆王」と「5D's」の間に半角スペースがある。
2010以降はスペースのない表記で統一された。

実は前年までよりメーカー希望小売価格がほんの少し高くなっている。「5,250円」ということか。

同梱カードは「インフェルニティデッキで重宝するカードで、カード単体でも高値で取引されることがしばしば。

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遊☆戯☆王ファイブディーズ WORLD CHAMPIONSHIP 2010 -Reverse of Arcadia

2010年世界大会公式ソフト
ABSOLUTE POWERFORCE」までのカード抜け収録。総数は約3500枚。

5D'sストーリー」では、アニメ5D'sの「ダークシグナー編」をベースとしたオリジナルストーリーが展開。
主人公が「チーム・サティスファクション」の一員として行動したりするなど、ストーリータッグフォースほどではないが手の込んだものになっている。サブタイトル通り、アルカディアムーブメントも登場する。
オリジナルキャラとして、沖田リキッド、セリアが登場。

前作の難易度が高すぎたためか、今回はストーリーモードは易しくなっている。

前作で登場したライディングデュエルレースモードも健在。アニメに合わせて「スピード・ワールド2」が登場した。
地縛神 Ccapac Apu」の攻撃をかわす「地縛神レース」まである。

また、「デュエル計算機」が搭載された。2人分同時に計算できるライフ計算機や、サイコロコイントスタイマー機も搭載され、実際のOCGプレイする際にも役立つツールとなっている。

世界大会予選は、2007までと同じ、事前応募・抽選の形をとっている。

世界大会の禁止リストでは、裏側守備表示で特殊召喚する効果にバグが存在するため、該当するカードが禁止定を受けている。

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遊☆戯☆王ファイブディーズ WORLD CHAMPIONSHIP 2011 -OVER THE NEXUS

2011年世界大会公式ソフト
収録カードは「STORM OF RAGNAROK」、「DUEL TERMINALオメガの裁き!!-」までを抜けで、総数約4200枚収録。

5D'sストーリー」では、アニメ5D'sの「クラッシュタウン編」、「WRGP編」をベースにしたオリジナルストーリーが展開。「チーム・サティスファクション」なども登場し、ボリュームが大きくなっている。
オリジナルキャラクターとしてクラーゾ、トオルミサキが登場。また、前作に登場したセリアも再登場している。
ライディングデュエルレースモードももちろん健在。

自分のデッキを簡単に診断してくれる「デッキ診断」機や、デュエル中に迷ったときにコンピュータが次の一手を導いてくれる「次の一手ボタン」など、初心者でもプレイしやすいような機が追加されたほか、自分で「詰めデュエル」を作成し、Wi-Fiコネクションで世界中に配信したり、自分のカードの裏面を好きなものに変更できるなど、様々な機や要素が追加され、単なるデュエルシミュレータ以上のものとなった。
ストーリーキャラクターに特に力を入れ、それが受けている「タッグフォースシリーズとは異なり、あくまで「デュエル」の延長線上の機を搭載しているあたり、あくまで「デュエルシミュレータ」を作るという制作意図なのかもしれない。

一方で、収録カード数の増加やたくさんの新機の搭載によって容量が足りなくなったためか、3D演出などが削られ、トーナメントモード削除されている。しかし、純デュエルをしたい(演出などの要素をテンポをそぐものと見る)というプレイヤーにとっては、演出の削除はむしろすっきりしたとも。

世界大会予選は、これまでとは異なり「ニンテンドーWi-Fiコネクション」を利用して行われた。当初は3月19日から開催の予定だったが、東日本大震災で延期され、4月29日から開催された。

バグのある「ユニバード」、「連鎖旋」が禁止定となっている。

この作品を最後に、WCSシリーズの新作は現在のところ発表されておらず、ゲーム世界大会も行われなくなっている。マスタールール準拠なのでエクシーズ召喚ペンデュラム召喚はなく、現在では少々物足りないかもしれないが、WCSの集大成であり、完成度は低くないので機会があれば手に取ってみるのもいいだろう。

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遊☆戯☆王ゼアル 激突!デュエルカーニバル!

詳細は「遊☆戯☆王ゼアル 激突!デュエルカーニバル!」を参照。

ニンテンドー3DS向けに発売された、タッグフォース6以来約2年ぶりの遊戯王ゲーム作品。開発は「タッグフォースシリーズを手掛けてきたテンキーが担当。マスタールール2準拠で、存分にエクシーズ召喚を堪できる。
任天堂携帯機での発売ではあるが、ゲーム内容は対戦よりキャラクターが中心で、通信対戦未搭載など、対戦を的とした作りになっていない(デュエル部分の性自体は良いが)ため、世界大会公式ソフトデュエルシミュレーターとして作られたWCSシリーズの直系とは言い難い。

開発が同じということもあり、コナミ君の存在やキャラクター別に展開されるストーリーOCGに存在しないオリジナルカードの収録、ところどころに見られるおふざけなど、タッグフォースシリーズの流れをくんでいる部分が多い。しかし、フィールドカードプロクターカスタマイズ要素、デュエリストデバイスの搭載などは、WCSシリーズから引き継がれた要素であるため、両者を統合した形とも見られる。


開発担当などを見ても、タッグフォースの系譜と言ったほうが近い作品。「タッグフォースシリーズは「タッグフォーススペシャル」という形で2014年に一応の復活を見たが、WCSの続編(ないしはそれを受け継ぐ作品)が現れる日は来るだろうか。

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関連項目

脚注

  1. *参考exit
    名のアダルトゲームメーカーは無関係。
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