「史上最大の作戦」のような戦争映画が製作されることはもうないのではないか、と思われていた時代に公開されたのが「遠すぎた橋」である。オールスターキャストの布陣で上映時間3時間近い大作は、失敗に終わったマーケット・ガーデン作戦を描いた。第2次大戦を題材にした映画ではドイツ軍が敗れるのが定番であったが、連合軍が敗れるというところがまず珍しいのだ。
そもそも作戦に無理があった上に、ドイツ軍の強力な部隊に遭遇したことから、連合軍は目標地点であったオランダ・アーネムの橋を確保することができなかった。ライン川に架かる鉄橋が「遠すぎた橋」となったのである。
監督は俳優としても知られるイギリス人のリチャード・アッテンボロー。主な出演者はアメリカ軍にロバート・レッドフォード、ジェームズ・カーン。イギリス軍にショーン・コネリー、マイケル・ケイン、アンソニー・ホプキンス。ポーランド軍にジーン・ハックマン。ドイツ軍にマクシミリアン・シェル、ハーディー・クリューガーなど。オランダ人の医師役で名優ローレンス・オリヴィエも出演という大作に相応しい顔ぶれであった。
映画の冒頭で空挺部隊を乗せた輸送機の大編隊が空を埋め尽くすシーンや、戦車隊がドイツ軍の待ち伏せ攻撃に遭うシーンで観客はまずスクリーンに引き込まれる。あちこちで激しい戦闘が繰り広げられるようになると、いよいよ俳優たちの出番である。瀕死の上官を治療しようとしない軍医に拳銃を突き付けるジェームズ・カーンや、決死の渡河作戦を実行するロバート・レッドフォードなど、かっこいいのはやはりアメリカの俳優だったが、色々なエピソードを様々なスターが演じるのを楽しむ、というのがオールスターキャストによる大作映画の正しい鑑賞方法である。
掲示板
4 ななしのよっしん
2020/08/27(木) 16:12:08 ID: hwt6lqzDAX
中盤辺りショーンコネリーが屋根裏で立ち往生してた時に見えてたやつとか、アーネム橋(?)に反撃してたドイツの謎戦車ってあれ何だろう。
観てる時はⅢ号Ⅳ号役の中身パーシングかと漠然と思ってたが、ウィキペ見る限りパンター役のレオパルト?
5 ななしのよっしん
2020/11/01(日) 00:05:14 ID: DaY+EM18rh
6 ななしのよっしん
2023/07/30(日) 09:02:40 ID: IIyy+h1nhB
かっこいいのはアメリカの俳優とか書かれてるけど,美味しいところはジョン・フロスト中佐役のアンソニー・ホプキンスが全部持っていった(史実通り)映画という印象
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最終更新:2024/04/23(火) 19:00
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