酢

酢とは、穀物や果実を発酵させることで作られる調味料である。酒との関係が深い。

概要

酒の中に酢酸菌を混ぜてさらに発酵させることで作られる調味料。

食品に酸味をつけたり、味を調える目的で使用される。また、殺菌作用や疲労回復などの作用が注目されることも多い。

酢を使った料理としては寿司や酢豚などがあげられる。

酒との関連

もともとが酒を原料にして作られる調味料であるため、酒の保存状態が悪いと勝手に酢が作られてしまうことがある。いわゆるワインが酢になったといわれるのもこの状態を指す。

英語で酢を指すビネガーの語源も酢になったワインである。

俗説

サーカスの人間の体が柔らかいのは酢を大量に飲んでいるからといわれていたが、実際には酢と体の柔らかさは直接の関係はない。

ニコニコ動画において

酢単体では特に有名ではないと思われるが、一時期アニメ『らき☆すた』関連でバルサミコ酢が流行したことがあった。

食品以外の利用

沖縄・奄美などに生息するハブクラゲに刺された際には、刺胞発射を防ぐため患部に食酢をかけ、触手を丁寧に取るのが応急処置となる。

漢字として

常

酢

Unicode

U+9162

JIS X 0213

1-31-61

部首

酉部

画数

12画

音読み（常用）

サク

訓読み（常用）

す

意味

1. す、すっぱい、すっぱいもの
2. 返杯する、応える、むくいる

〔説文解字・巻十四〕に「醶なり。酉に从ひ乍聲」とある。醶は〔説文〕に「酢漿なり」とあり、お酢のこと。

字形

形声。声符は乍。

音訓

音読みは、1.の場合、ソ（漢音、呉音）、サク（慣用音）、2.の場合、サク（漢音）。訓読みは、す、すい、むくいる。

規格・区分

常用漢字である。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。JIS X 0213第一水準。

語彙

酢酸

異体字

• 醋は、通用の字。異体字とすることもある。→醋

関連動画

関連項目

• 食材の一覧
• バルサミコ酢
• 青酢
• 黒酢
• 林檎酢
• 梅酢
• 三杯酢
• 酢豚
• 酒
• お酢の人

調味料 - さ·し·す·せ·そ

砂糖(酒) - 塩 - 酢 - しょうゆ - 味噌(ソース)