重戦機エルガイム 単語

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ジュウセンキエルガイム

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重戦機エルガイムとは、日本サンライズ制作ロボットアニメである。

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概要

監督 富野由悠季
シリーズ
構成
渡邊由自
音楽
制作 日本サンライズ
製作 名古屋テレビ
創通エージェンシー
日本サンライズ
話数 54話

1984年から1985年にかけて放映された。監督富野由悠季永野護などスタッフに若手を多く起用している。
なお、人気は高かったようで、後に総集編2本と、まったくのオリジナル新作1本の計3本、OVAが発売された。

富野アニメの順番で言えば、聖戦士ダンバインの後で機動戦士Ζガンダムの前。
ただし、富野由悠季は翌年のΖガンダムの準備に追われたこともあり、この作品では若手スタッフにかなりの部分を任せていたらしく、特にキャラクターデザインメカニックデザイン世界設定を担当した永野護カラーが強く出た作品となっている。
そのため、現在では永野護の代表作となったファイブスター物語プロトタイプ的な作品と見る者も多い。

カモン王の末裔である主人公ダバ・マイロードが、ポセイダル軍に叛旗を翻しこれを打ち倒す物語コミカルな要素も多いが、特に中盤以降はシリアスな展開も多い。

2002年白石琴似によるコミカライズアンダー・ザ・サンズ』も出版。基本的設定は共通であるが、シナリオ及び結末が大幅に異なる(詳しくは後述)

主な登場人物

余談だが、本作のキャラ名前は基本的に日本人同様「姓」・「名」となっている。これはダバの本名がカモン・マイロードであることからも読み取れる。

ダバ・マイロード - 平松広和
主人公。アムとレッシイに二股をかける色男……と、当時のファンからも見られていたが、実際のところ二人が勝手に惚れて盛り上がっていた、という感が強い。というのも、彼にはそもそも義妹許嫁がいたからである。なにそのエロゲだが、その義妹は……。
さらに、実は亡王子だったという事実も判明し、後半ではおのために反乱軍トップとして戦う事になってしまう。
そして、ついに最後の敵を倒した後、彼が取った選択は、当時の視聴者衝撃を与えた。
な搭乗機はエルガイム、エルガイムMk-II
リリス・ファウ - 川村万梨阿
妖精フェラリオ少女。当初見世物小屋にいたところをダバに助けられて、以後一同と行動を共にする。
どう見てもダンバインのチャム・ファウである。も同じだし。
(当時のファンによると、チャムよりはやや平和主義寄りらしい)
ミラウー・キャオ - 大塚芳忠
金髪リーゼントのお調子メカニック。女好き。ダバ幼なじみ友というか悪友。メカニックの腕はかなり変態的(誉め言葉)で、エルガイムMk-II完成させたのも彼である。
後半では量産機ディザードで戦闘に参加することもあった。
ちなみに小説版では放射線障害死亡していたりする。
実はバイセクシャルという忘れられた設定がある。
ファンリア・アム - 本多知恵子
ダバに惚れてダバ一行に加わった少女。元盗賊で気が強く、後にレッシィがダバに惹かれて一同に加わってからは、しょっちゅう喧嘩していた。
ただし、ダバに対しては一途であり、彼の近くにいるために戦いに身を投じ、最終的には敵のエース級の相手を撃破するまでになっている。
搭乗機は最初は量産機のディザードだったが、ダバがMk-II乗り換えて余ったエルガイムに搭乗。最終戦ではこれが功を奏する。
ガウ・ハ・レッシイ - 川村万梨阿
ポセイダル十三人衆の一人。当初はガチガチの軍人だったが、ダバに惹かれて反乱軍に加わり、物語中盤ではアムとのさや当てを演じる。終盤ではダバ達から一歩引いて離れ、ホエールの艦長も務めた。
搭乗機はヌーベル・ディザードなど。
最初の軍人時、ダバに寝返ったとき、ダバから離れて以降と、3回もキャラデザが変わっている。ぶっちゃけ中盤レッシィが一番可愛いと思います。
ギャブレット・ギャブレー - 速水奨
元は食い詰めた下級貴族で、ポセイダル軍への仕官をしようとしていたところで、たまたまダバ一行とトラブルになってしまった。その後仕官はうのだが、なぜかダバ達とばかり戦うことになる。また、色々あってダバ義妹に惚れてしまったりもしている。
いわゆる主人公ライバルポジション。ちなみに最終的には、ポセイダル十三人衆入りを果たすまで昇格し、一艦を任されるまでになっている。
少々思い込みしいものの、いわゆる好青年の類であり、ポセイダルとの最後の戦いでは義によってダバに助太刀する。
乗機はバッシュアシュラ・テンプル、アトールなど。色々乗り換えているのもライバルポジションの宿命か。
戦闘メカ ザブングル」にはほぼ同姓同名の女性キャラクターミス・ギャブレット・ギャブレイ)が存在する。
オルドナ・ポセイダル - 島津冴子
色の瞳に銀色髪の毛というド手な姿の惑星ガストガルの統治者。
かつてペンゴナ統一戦争をテンプルナイツを率いて戦い勝利することで、現在絶対者としてペンゴナワールド全体に君臨。バイオリレーションにより永遠の若さを保っている。
なお、普段テレビに出ていた『オルドナ・ポセイダル』なる人物の正体はアマンダラ・カマンダラの愛人ミアン・クゥ・ハウ・アッシャー。
アマンダラ・カマンダラ - 豊田一(※TV版)
ペンゴナワールド有数の死の商人アマン商会総帥。ポセイダル軍と反乱軍双方に武器を供給している。
その正体はオルドナ・ポセイダル本人でありラスボス。この人もバイオリレーションで若さを保っていた。
ネットでは、サングラスが似ている(?)魁!!クロマティ高校山口ノボルのセリフ「そ・・それだよ 視聴者めていてるモノは!!」を発しているネタ画像が広まっている。

主なヘビーメタル

ヘビメタルHeavy Metal)は、エルガイムにおけるロボットの総称。モーターヘッドではない。
いわゆるカスタム機であるA級と、量産機であるB級があり、基本的にはB級は束になってもA級には勝てない、となっている(実際は束になってかかれば勝てることもある)。また、B級よりさらに作業機械に近い、マシンナリィと呼ばれるものもある。

A級よりさらに上位機となるオリジナルヘビメタルも存在するが、本編で登場したのは、オージとエルガイムのベース機となったガイラムのみ。

エルガイム
A級ヘビメタル。搭乗者はダバ→アム。前半の役機。
全身純な機体であり、元はヤーマン族が残した機体ガイラムを量産も可なようにデチューンした機体(ガイラム自体は後にフルフラットが乗ってくる)。ジャンプ時などに、足の装甲(ランダムスレート)が左右に開くのが印的。
武器パワーランチャーセイバーランサー、Sマイン等。FSSジュノーンのご先祖様(デザイン的な意味で)。
最後の戦いの最後を飾った機体でもある。
エルガイムMk-II
A級ヘビメタル。搭乗者はダバ。後半の役機。
元はポセイダル軍で開発された(未完成)機体アモンデュール・スタックだったものを、色々あってキャオが魔改造の末に完成させた。最大の特徴は飛行形態への変形を持つこと。
エルガイムと較べると、グレーがかった色合いと、鋭いつきから、より戦闘的なイメージがある。
武器パワーランチャーセイバーバスターランチャー等。
実はその頭部は最強のHMと名高いの機体・ブラッドテンプル(3号機)のもの。そしてその頭部には……。
グライア
ポセイダル軍で最も普遍的に使用されているB級ヘビメタル。いわゆるザクポジションの機体。
バッシュ
A級ヘビメタルFSSバッシュ・ザ・ブラックナイトのご先祖様(デザイン的な意味で)。いまいち活躍の印が薄い。最後にギャブレーが乗ってくることでは有名か。
本編中に出てくる機体はすべてコピーで、オリジナルはすでに失われているらしい。
オージェ
A級ヘビメタル色の肩バインダーから、ダバ達には「ピカ」と呼ばれていた。
このバインダー先端のパワーランチャーと、バインダーに内装していた30基以上のランサーを乱射する攻撃で、本編前半のボスキャラと言っても過言ではかった。オルドナ・ポセイダル自らによる設計とされ非常に高価。
勘違いされやすいが、13人衆が一人、ネイ・モー・ハン専用機というわけではない。作中では少なくとも彼女のを含めて二機存在している。
永野護のお気に入りであり、ファイブスター物語でも「オージェ」の名を冠する騎体が幾つも登場している。
なお、この機体はレプリカで、オリジナル機体は最終回のポセイダルが乗っていたあれ(オージorオリジナルオージェ)である。
アシュラテンプル
A級ヘビメタル。通常の腕とは別に、サークルバインダーという円形の楯+パワーランチャーを持つ副腕が一対、つまり腕が4本ある異形の機体。
カルバリーテンプル
A級ヘビメタルにポセイダル軍の衛隊が使用していた。スパロボで有名なレッシィの乗機は、本来はクワサン・オリビー専用機「ヘルミーネ」。
トール
A級ヘビメタル。終盤でギャブレーが乗っていたのと、変態的なごちゃ混ぜ機体アトールⅤ(マクトミン機)のせいで印深い機体。
ディザード
B級ヘビメタル反乱軍が作った、言わば量産型エルガイム。先行試作されたい機体(レッシィ専用機)と、量産されたい機体があり、い機体はレッシィ→アム→キャオと、常にダバのそばで使われていた。
キャオ搭乗時にはメカニックである彼のチューンが入りA級並の性になったという。
ヌーベル・ディザード
A級ヘビメタル。レッシィにアマンダラから贈られた機体で、ディザードと名前は付いているが、ディザードやエルガイムには余り似てない。
実は設定では変形機があるのだが、本編では変形したことがなかった。一説には永野護スタッフに説明しなかったとか。

主な楽曲

主題歌作曲筒美京平

エルガイム-Time for L-GAIM- - 前期オープニング
歌:MIO / 作詞:売野勇 / 作曲筒美京平 / 編曲松下
ノー・リプライ - 後期オープニング
歌:鮎川麻弥 / 作詞:売野勇 / 作曲筒美京平 / 編曲戸塚
スターライトシャワー - エンディング
歌:MIO / 作詞井荻麟 / 作曲筒美京平 / 編曲松下
傷ついたジェラシー - 挿入歌
歌:鮎川麻弥 / 作詞井荻麟 / 作曲筒美京平 / 編曲戸塚

アンダー・ザ・サンズ

2002年スタジオDNA(現・一迅社)より刊行。著者は白石琴似。

当初はTVアニメ版のダイジェストを描く予定が富野由悠季自らが白石琴似へ「自分のやりたいようにやりなさい」とアドバイスし、再構成されたオリジナルストーリーとして展開された。
劇中ダバ反乱軍を率いてポセイダルに挑む構図は変わらないが、其処に至る経緯が大幅に異なる。な相違点として……

……など、アニメ版と共通の部分が稀といっても過言ではない。当然結末も異なるので興味がある方は探してほしい。

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