重複区間

重複区間とは、２本以上の街道（道）の重複している区間のこと。国道や県道でよく見られる「この道路は「国道○号線でもあり、県道○○号線でもある」みたいなやつ。「重用区間（じゅうようくかん）」ともいう。

概要

日本では昔から「街道とは、都市と都市を結ぶものである」という考え方がある。たとえば東海道は江戸と京都を結ぶ目的であり、日光街道は江戸と日光を結ぶ目的である。

その考え方は今でも受け継がれ、県道や国道にはかならず「起点」と「終点」と「重要な経過地」という３つが法律で決められている。

たとえば、国道14号（千葉街道）の場合、

• 起点：東京都中央区
• 終点：千葉県千葉市中央区
• 重要な経過地：東京都墨田区、江東区、江戸川区、千葉県市川市、船橋市、習志野市

と決まっている。つまり「国道14号が将来的にいくら形が変わったとしても、起点と終点と経由地、これは守らないとはいけないですよ」ということである。そして、都市間を行き来する目的である以上、街道は1本の途切れない線で結ばれている必要がある。（あくまでも原則で、やむなくそうなってない道もけっこうある） 

さて、いま街道で結ばれた２都市が２組があったとする。（都市Ａと都市Ｂを結ぶ街道と、都市Ｃと都市Ｄを結ぶ街道とする）　この２本がそれぞれ独立した道でつながれていればよいのだが、現実的にはそうは行かない。土地の問題であったり、途中に山や川があったりして道を引けないなど、どうしても1本の道をＡＢを行き来する人も、ＣＤを行き来する人も両方使わないといけない場合がある。そこが重複区間となるのだ。

これは昔の街道であっても、現在の国道・県道についても同じ理由である。 

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