重賞とは、競馬のレースにおいて特定のグループのレースを指す呼び方である。
重賞とは、特別競走のうち歴史や伝統あるいは競走体系や賞金的に重要な意義をもつレースのこと。1930年代には重賞の中にも更に「最重賞」なるグループもあったようである。
日本の重賞には、アメリカよりグレード制(後述)が輸入された1984年以降、GⅠ、GⅡ、GⅢなどの格が設定されており、重賞競走≒グレード競走となっている[1]。格の高い競走に出走することや勝利することはステータスであり、格が高い競走ほど賞金も高額であることが多い。ただし国際的視点では必ずしも重賞やグレード競走が格付けのない競走より賞金が高いとは限らず、海外では格付けのない高額賞金レースも多数存在する[2]。
こうしたレースの格付けは各主催者ごとに独立して行われているが、競馬の国際化に伴い、取引や交流の円滑化を図る目的で各国間で互換性のある国際格付けの考え方が導入されている。国際格付けは専門の委員会(日本では日本グレード格付委員会、GIの昇格・降格やGⅡの降格など一部はアジアパターン委員会)の承認によって格付けされ、現在、日本の重賞が国際的な格付けを得るためには以下の条件をすべて満たす必要がある。
ただし、これらの条件を満たしても自動的な昇格や新規格付けは行われず、競馬番組における他のレースとの兼ね合いや既存の重賞数などを考慮して行われる。
なお、この国際格付けは継続的に確認が行われ、下記条件に該当すると降格される場合もある。
参考文献(2023年英語※PDF注意) Revised APC Ground Rules (01/10/2023)
参考文献(2019年英語※PDF注意) Revised APC Ground Rules (26/2/2019)
参考文献(2012年 日本語) https://marius.hatenadiary.jp/entry/20120922/1348326234
上記のルールはオーストラリア・香港・日本・ニュージーランド・南アフリカ・アラブ首長国連邦などが所属するアジアパターン委員会で決められたものであるが、ヨーロッパでも似たような基準でグループが決められているため[6]、降格基準など色々と異なる部分[7]があるものの概ね互換性は確保されている。一方、北米のパターン委員会では格付けの条件にレースレーティングがないなど異なる基準が採用されている。
例えばニュージーランドトロフィー(3歳GⅡ)は2019年の年間レーティングが106.75、2020年の年間レーティングが106.50と2年連続で降格基準値107よりも下回ったことにより、警告が発生した
。2021年は新型コロナウイルス感染症に伴い適用除外となったが、仮に2022年のレーティングが107を下回った場合には降格が審議されることになることになっていた[8]。
したがって、国際格付けなしの重賞や国際格付けとは異なる格付けを持つ重賞というものも存在する[9]。たとえば、葵ステークスは2018年から2021年までの4年間、国際格付けの基準を満たしていなかったため国際格付けなしの重賞として開催されていた[10]。
日本国内で格付けされているが国際格付けを取得していない重賞については、2007年以降は「G」の文字ではなく「Jpn」の文字を用いることとなっている。それ以前には国際競馬統括機関連盟の資料でも国際格付けを取得した重賞と区別されずに G1、G2、G3 の表記が用いられていた。なお、Jpnは「ジー」と読むため、例えばGⅠとJpnⅠはどちらも「ジーワン」である。
JRAのJpn格の競走は、国際セリ名簿基準書におけるパート1国への移行時には多く存在したが[11]、逐次移行し、2010年をもって基本的に全てG格に変更された。それ以後にJRAで開催されたJpn格の競走としては、2011年に東京競馬場で開催されたマイルチャンピオンシップ南部杯と2018年に京都競馬場で開催されたJBCクラシック・JBCレディスクラシック・JBCスプリントがある。前者は東日本大震災の関係でJRAと岩手競馬の利害関係が一致したこと、後者は地方競馬とJBCがJRAに要請し、JRAがこれを受諾したことにより実現したものである。
現在、地方競馬で行われるダートグレード競走のうち東京大賞典以外は全てJpn格の競走である。地方競馬で開催されるダートグレード競走でない重賞の場合は、各主催者独自の格付け表記が用いられている。ホッカイドウ競馬ではH1~H3、岩手競馬ではM1~M3、南関東競馬ではSⅠ~SⅢ、東海地区ではSPⅠ~SPⅢ、兵庫競馬では重賞Ⅰ、重賞Ⅱ、ばんえい競馬ではBG1~BG3という格付けがある。なお、金沢競馬と高知競馬では格付け未導入、佐賀競馬では一時導入されていた[12]ものの廃止され、全て同じ"重賞"として扱われる。
なお2022年11月28日に発表になったNARの案内によると、現在は地方競馬でのみ採用されているJpnの格付けは廃止の方向との事である。地方競馬でもパート1国としてグレード格付け(G)の取得を目指し2028年以降、厩舎や検疫など受け入れ態勢が整い次第順次変更申請の予定とのことである。
障害競走の格付けは賞金・負担重量・歴史と伝統・競争内容等により決定され、障害競走であることがわかるようにJ・GⅠ、J・GⅡ、J・GⅢとJumpの略である「J・」を付けた格付けを使用している。ただし、ブルーブック上では各国と同様にG1、G2、G3と表記される。なお、2022年時点で障害競走の格付けについて国際的な基準は存在しない。したがって平地で用いられる国際格付けや、各国が定める障害競争の格付けとの互換性はない。障害競走の形態が国によって多様であるため、障害競走の国際格付けは今後も制定されないと思われる。
かつては新設でGⅠを作成もできたが、現在は国際ルール上原則GⅢ、GⅡからGⅠとレースの価値を高めていく必要がある。ただし、サウジカップのように2年間施行後いきなり国際GⅠまで昇格するケースやコモンウェルスカップのように競走実績が無いにも関わらずレース新設と同時にGⅠ格付けとなった例外もある。
「G」は日本では「グレード」の略であるが、日本以外で平地競走の格付けにグレードを用いているのはアメリカ、カナダ、南アフリカ、韓国[13]で、それ以外の国では「グループ」の略である。一方で、障害競走では世界共通で「グレード」の略となっている。この「グレード」と「グループ」の違いは、1970年に「グループ」制をヨーロッパ内で基準を決めて統一運用を始め、1973年に「グレード」制を北米[14]で運用を始めたために起きている。これを統一することも合わせ、国際セリ名簿基準委員会(ICSC)が1981年に設立、国際セリ名簿基準書によって管理されている。
以後は統一的な基準によりこれらが扱われている。ブラックタイプ周りの整備はその後も続き、1990年頃には確立しているようだ。ただし、略表記にグレード制がローマ数字を、グループ制が算用数字を用いるなど、細かい違いは残っている。2007年6月まで国際セリ名簿基準委員会(ICSC)がメンテナンスを行っていたが、同月に国際格付番組企画諮問委員会(IRPAC)に移譲された。
なお、パート2国やパート3国であっても、申請を行い条件を満たすレースに限りパート1扱いの競走が存在する国もある。2025年時点では、以下の数存在する。なお、グループ制ではG1・G2・G3と表記するが、グレード制ではGⅠ・GⅡ・GⅢと表記する。グループ制を導入している国の方が多いため、本記事の次の表では前者に合わせて表記する。この表では、韓国がグレード制を導入している他は全てグループ制である。
| 国・地域 | G1 | G2 | G3 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| イタリア | 0 | 8 | 14 | 22 |
| 韓国 | 0 | 0 | 2 | 2 |
| スカンジナビア | 0 | 0 | 4 | 4 |
| トルコ | 0 | 0 | 2 | 2 |
| サウジアラビア | 1 | 4 | 2 | 7 |
| バーレーン | 0 | 1 | 1 | 2 |
| カタール | 0 | 0 | 1 | 1 |
以下は原則であり、年ごとに変更になることあり。また、月については、月末月初に関してはずれることがあるので注意。別定は2025年現在はすべて重賞勝ち鞍による増量。また、1着賞金は2021年時点の本賞金である。JRA主催の場合、2着から5着の賞金は1着賞金のそれぞれ40%・25%・15%・10%である。
国際格付けの得られていない重賞は国際的にはL(リステッド競走)である。2019年から一部のオープン特別競走がリステッド競走として指定されたが、国際的に見れば同一の扱いであり、ブルーブック上では両者の区別がつかない。
地方競馬の重賞のうち、JRA所属馬が出走可能なレースが下記の表の通り合計40競走あり、JRAで開催されるダート重賞とともに「ダートグレード競走」(交流重賞)と総称される。
そのうち44競走は外国調教馬が出走不可能であるため、国際的にはLR[15]の扱いであり、国際格付けと区別するため日本独自の格付けであることを表すJpnⅠ、JpnⅡ、JpnⅢの表記を使用している。[16]
東京大賞典および全日本2歳優駿は国際交流競走であり、外国調教馬も出走可能である。東京大賞典はGⅠ、全日本2歳優駿は国際的にはL(リステッド競走)格付けのため、日本独自格付けを表すJpnⅠの表記を用いている。
| 月 | レース名 | 格付け | 対象 | 競馬場 | コース | 負担重量 | 交流等 | 1着賞金(万円) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1月 | 日刊ゲンダイ賞ブルーバードカップ | JpnⅢ | 3歳 | 船橋 | ダ1800 | 別定(収得賞金) | 指定交流 | 2000 |
| 2月 | デイリー盃クイーン賞 | JpnⅢ | 4歳以上牝 | 船橋 | ダ1800 | ハンデキャップ | 指定交流 | 3000 |
| 農林水産大臣賞典佐賀記念 | JpnⅢ | 4歳以上 | 佐賀 | ダ2000 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3000 | |
| 雲取賞 | JpnⅢ | 3歳 | 大井 | ダ1800 | 別定(収得賞金) | 指定交流 | 2000 | |
| 中日新聞杯かきつばた記念 | JpnⅢ | 4歳以上 | 名古屋 | ダ1500 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 2800 | |
| 3月 | 農林水産大臣賞典ダイオライト記念 | JpnⅡ | 4歳以上 | 船橋 | ダ2400 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 4500 |
| 京急電鉄賞京浜盃 | JpnⅡ | 3歳 | 大井 | ダ1700 | 定量 | 指定交流 | 3000 | |
| 農林水産大臣賞典黒船賞 | JpnⅢ | 4歳以上 | 高知 | ダ1400 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3000 | |
| 4月 | 農林水産大臣賞典川崎記念 | JpnⅠ | 4歳以上 | 川崎 | ダ2100 | 定量 | 指定交流 | 10000 |
| 農林水産大臣賞典兵庫女王盃 | JpnⅢ | 4歳以上牝 | 園田 | ダ1870 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3000 | |
| 東京スプリント | JpnⅢ | 4歳以上 | 大井 | ダ1200 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3000 | |
| 農林水産大臣賞典羽田盃 | JpnⅠ | 3歳牡牝 | 大井 | ダ1800 | 定量 | 指定交流 | 5000 | |
| 5月 | 農林水産大臣賞典兵庫チャンピオンシップ | JpnⅡ | 3歳 | 園田 | ダ1870 | 定量 | 指定交流 | 5000 |
| 農林水産大臣賞典かしわ記念 | JpnⅠ | 4歳以上 | 船橋 | ダ1600 | 定量 | 指定交流 | 8000 | |
| 農林水産大臣賞典名古屋グランプリ | JpnⅡ | 4歳以上 | 名古屋 | ダ2100 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 4000 | |
| 農林水産大臣賞典エンプレス杯 | JpnⅡ | 4歳以上牝 | 川崎 | ダ2100 | 定量 | 指定交流 | 4000 | |
| 6月 | 農林水産大臣賞典東京ダービー | JpnⅠ | 3歳牡牝 | 大井 | ダ2000 | 定量 | 指定交流 | 10000 |
| 農林水産大臣賞典関東オークス | JpnⅡ | 3歳牝 | 川崎 | ダ2100 | 定量 | 指定交流 | 3500 | |
| 農林水産大臣賞典さきたま杯 | JpnⅠ | 3歳以上 | 浦和 | ダ1400 | 定量 | 指定交流 | 8000 | |
| 農林水産大臣賞典帝王賞 | JpnⅠ | 4歳以上 | 大井 | ダ2000 | 定量 | 指定交流 | 8000 | |
| 月 | レース名 | 格付け | 対象 | 競馬場 | コース | 負担重量 | 交流等 | 1着賞金(万円) |
| 7月 | スパーキングレディーカップ(ホクトベガメモリアル) | JpnⅢ | 3歳以上牝 | 川崎 | ダ1600 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3000 |
| 農林水産大臣賞典メイセイオペラ記念マーキュリーカップ | JpnⅢ | 3歳以上 | 盛岡 | ダ2000 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3000 | |
| 8月 | 農林水産大臣賞典クラスターカップ | JpnⅢ | 3歳以上 | 盛岡 | ダ1200 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3000 |
| 農林水産大臣賞典日刊スポーツ賞北海道スプリントカップ | JpnⅢ | 3歳 | 門別 | ダ1200 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 2400 | |
| JBC協会賞農林水産大臣賞典スポーツニッポン杯ブリーダーズゴールドカップ | JpnⅢ | 3歳以上牝 | 門別 | ダ2000 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3100 | |
| 9月 | 農林水産大臣賞典サマーチャンピオン | JpnⅢ | 3歳以上 | 佐賀 | ダ1400 | ハンデキャップ | 指定交流 | 3000 |
| 農林水産大臣賞典不来方賞 | JpnⅡ | 3歳 | 盛岡 | ダ2000 | 定量 | 指定交流 | 4000 | |
| テレ玉杯オーバルスプリント | JpnⅢ | 3歳以上 | 浦和 | ダ1400 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3000 | |
| 農林水産大臣賞典白山大賞典 | JpnⅢ | 3歳以上 | 金沢 | ダ2100 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 3000 | |
| Road to JBC 日本テレビ盃 | JpnⅡ | 3歳以上 | 船橋 | ダ1800 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 4000 | |
| Road to JBC サッポロビール盃マリーンカップ | JpnⅢ | 3歳牝 | 船橋 | ダ1800 | 定量 | 指定交流 | 3000 | |
| 10月 | レディスプレリュード | JpnⅡ | 3歳以上牝 | 大井 | ダ1800 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 4000 |
| 農林水産大臣賞典ジャパンダートクラシック | JpnⅠ | 3歳牡牝 | 大井 | ダ2000 | 定量 | 指定交流 | 7000 | |
| 東京盃 | JpnⅡ | 3歳以上 | 大井 | ダ1200 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 4000 | |
| 農林水産大臣賞典Road to JBCマイルチャンピオンシップ南部杯 | JpnⅠ | 3歳以上 | 盛岡 | ダ1600 | 定量 | 指定交流 | 7500 | |
| 農林水産大臣賞典報知新聞社杯エーデルワイス賞 | JpnⅢ | 2歳牝 | 門別 | ダ1200 | 定量 | 指定交流 | 2000 | |
| 11月 | 農林水産大臣賞典JBCレディスクラシック | JpnⅠ | 3歳以上牝 | 持ち回り | ダ1800(目安) | 定量 | 指定交流 | 6000 |
| 農林水産大臣賞典JBCスプリント | JpnⅠ | 3歳以上 | 持ち回り | ダ1200(目安) | 定量 | 指定交流 | 8000 | |
| 農林水産大臣賞典JBCクラシック | JpnⅠ | 3歳以上 | 持ち回り | ダ2000(目安) | 定量 | 指定交流 | 10000 | |
| 農林水産大臣賞典JBC2歳優駿 | JpnⅢ | 2歳 | 門別 | ダ1800 | 定量 | 指定交流 | 3500 | |
| 農林水産大臣賞典浦和記念 | JpnⅡ | 3歳以上 | 浦和 | ダ2000 | 別定(重賞勝利) | 指定交流 | 4000 | |
| 農林水産大臣賞典兵庫ジュニアグランプリ | JpnⅡ | 2歳 | 園田 | ダ1400 | 定量 | 指定交流 | 3000 | |
| 12月 | 農林水産大臣賞典全日本2歳優駿 | JpnⅠ | 2歳 | 川崎 | ダ1600 | 定量 | 国際 | 4200 |
| 農林水産大臣賞典名古屋大賞典 | JpnⅢ | 3歳以上 | 名古屋 | ダ2000 | ハンデキャップ | 指定交流 | 3000 | |
| 農林水産大臣賞典兵庫ゴールドトロフィー | JpnⅢ | 3歳以上 | 園田 | ダ1400 | ハンデキャップ | 指定交流 | 3000 | |
| 農林水産大臣賞典東京大賞典 | GⅠ | 3歳以上 | 大井 | ダ2000 | 定量 | 国際 | 10000 | |
| 月 | レース名 | 格付け | 対象 | 競馬場 | コース | 負担重量 | 交流等 | 1着賞金(万円) |
1973年にアメリカ合衆国で開始された制度で、ヨーロッパのグループ制(後述)を参考にして開発された。
アメリカ競馬は日本の中央競馬(JRA)のような一社開催ではなく各地の競馬場が主催者として開催権を持っており、日本でいえば地方競馬のような体制となっている。
各地に散らばる主催者を横断して最初の競走格付けを行うにあたり、その膨大な数の競走馬をコンピュータを用いて対戦成績によってランク分けし、出走馬に与えられた点数を基準として機械的に競走格付けを行う方式が採用された。
この「出走馬の点数を基準に競走を格付けする」という考え方はヨーロッパやアジア・オセアニアのパターン委員会における「レースレーティングによる競走格付け」の考え方の基となったものである。...のだが、ある意味で言い出しっぺであるはずの北米では今は格付けにレースレーティングを用いていない。
1970年にイギリス・フランス・アイルランドで導入された制度。
欧州競馬もアメリカ競馬と同じような競馬場ごとの独立開催であるが、これに加えて国境を跨いだ国際交流が盛んという特色がある。
それぞれの国の競馬人は自国の競走については伝統的価値観を概ね共有していたが、他の国々の競走までも熟知しているわけではないため国外競走の価値は概ね賞金額によって判断されていた。しかし賞金は各国の競馬制度によって大きく異なり、賞金が安い国で大レースを勝った馬が賞金の高い国では軽い斤量で下位競走に出走できるなど不公平感もあった。
そのような不公平感を緩和するため、当時の主要なパターン競走(後述)130レースをG1・G2・G3とグループ分けし、賞金額に拠らない「レースの価値」を示す新たな指標の導入を目指したものである。
パターン競走とは「毎年一定の時期に一定の条件で繰り返し行われるレース」のこと。
競馬の黎明期にはレース(対戦)はアドホックなもので、開催時期や開催条件について事前に確定していることはあまりなかった。しかしイギリスのセントレジャーステークスの成功を機にパターン競走が競馬において重要な地位を占める主流な開催形態となった。ただしこうした伝統的開催形態がパターン競走という用語で制度化されるのは1960年代半ばになってからのことである。
GⅠレベルのレースをするGⅡレースを指す日本での造語である。GⅠに出走した馬がそのレースに参戦させたり、これからのGⅠ馬がそこで研鑽するレースであるため、有力馬が集まりやすいのが特徴であり、下手すればGⅠ顔負けのレースレーティングになることもある。
例えば、毎日王冠は天皇賞(秋)、神戸新聞杯は菊花賞、金鯱賞は大阪杯[17]に向けた馬が登場することが多い。他にも夏競馬のメインレースでありつつも天皇賞(秋)の準備に向けた札幌記念や短距離、マイル向けの馬で香港遠征を回避した馬が集まる阪神カップもあり、スーパーGⅡと呼ばれるには様々な要因がある。
このため、多くのファンからスーパーGⅡからGⅠへの昇格を期待されているものの「下手に昇格することでGⅠレースの前哨戦と本戦という構図を崩したり、日程やレーティングを乱したくない」のような大幅変更を伴うケースが多いため、スーパーGⅡの昇格にはシビアな面もある。

掲示板
19 ななしのよっしん
2024/11/10(日) 12:14:13 ID: SRH6aF3t/c
”重賞の起源は、イギリスから始まった近代競馬で「毎年一定の時期に一定の条件で繰り返し行われるレース」を意味する英語の「パターンレース」である。”
”重賞の起源となった「パターンレース」”
と書いてありますが、イギリスでパターンレースの概念を使用することを本格的に検討されたのは1960年代であって、日本で「重賞」の言葉を使用され始めたのが1940年代であるため、時代関係より「パターンレース」が起源とはならないはずですが・・・
(これが重賞の単語説明ではなくグレード制についての単語説明ならば理解できます)
20 ななしのよっしん
2025/10/08(水) 19:16:22 ID: ItM5dEKumc
某所(ふたば)で結構詳しく資料の捜索がされてたけどパターンレース概念の誕生よりだいぶ前に重賞って語が作られてたり「最重賞」なる用語もあったりと、重賞とパターンレースは別概念であって、「重」ねる「賞」だから重賞っての俗語,民間語源の類っぽいねぇ。
最も現代においても重賞とパターンレースは全く別の概念だし、さもありなんというところだろうか。(条件戦でも特別戦はほぼパターンレースと言っていいが重賞ではないし、「単発重賞」とかもあるから)
21 ななしのよっしん
2025/11/17(月) 21:38:21 ID: IU+K/hxedS
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最終更新:2026/07/13(月) 00:00
最終更新:2026/07/12(日) 23:00
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