金沢シーサイドラインとは (カナザワシーサイドラインとは) [単語記事]

金沢シーサイドラインとは、株式会社横浜シーサイドライン（2013年 9月30日まで「横浜新都市交通株式会社」）が保有・運行する神奈川県の鉄道路線である。

概要

1989年 7月5日、新杉田駅～金沢八景駅間開業。
駅数は14。そのうち有人駅は新杉田駅・並木中央駅・金沢八景駅の3つで他は無人駅である。無人駅は並木中央駅から一括集中管理されている。
駅番号は数字だけのシンプルなもので始点の新杉田駅を1とした駅順数がそのまま番号として付されている。

全駅フルスクリーン型ホームドアを備えている。列車運行は基本的に自動運転装置による無人運転である。
並木中央駅直近に車両基地があり、鉄道会社である株式会社横浜シーサイドラインの本社もここに存在する。

平日は主として工業団地・卸団地方面への通勤客輸送や並木・柴町等沿線住民の通勤客輸送、休日は商業施設や娯楽施設への買い物・観光客輸送がメインとなる。沿線の大型商業施設としては三井アウトレットパークやコストコホールセール、娯楽施設としては横浜・八景島シーパラダイスがある。

2019年に乗客を乗せた列車が車止めに激突する事故を起こした。方向転換のプログラムがうまくいかなかったこと、車止めの手前に列車を止める地上子がなかったことが原因だと思われる。（これにより全国の新交通システムで緊急点検が行われた。）

1983年 4月22日に横浜シーサイドラインの前身（改称前）である横浜新都市交通株式会社が設立された。
株式の約63%が横浜市、残りの約37%は京浜急行電鉄・西武鉄道・横浜銀行他37社が所有する第三セクターである。所在地は横浜市金沢区幸浦二丁目1番地1。

本来であれば開業時に京急本線金沢八景駅直上に当路線の金沢八景駅が作られるはずだった。
しかし、肝心の駅前再開発事業が諸事情により進まなかった。苦肉の策として本駅舎が完成するまで当面の間、仮駅・仮駅舎を使う事とした。

このためプラットホームを高架路面上の複線から1線を潰して作り1面1線の駅として運用することになった。結果として開業から全線複線となるはずであったが金沢八景駅（仮駅）プラットホーム部分のみ単線となる。仮駅ゆえに建物自体が非常に簡素で、プレハブ建築で作られたような駅舎であった。

仮駅の位置は京急本線金沢八景駅から約150m離れた路線高架上。間には国道16号が横切っている上に雨の日には傘をささねばならず乗り換えはすこぶる不便になってしまった。

2019年 3月31日。京急線金沢八景駅駅舎と直結する金沢シーサイドライン金沢八景駅の本駅舎ならびにプラットホームが営業開始した。開業からここに至るまで30年弱もの年月が経過していた。

2011年 2月26日から営業運転開始。2014年 5月までに全編成が2000形に置き換えられた。

基本は上の画像にあるデザインとなっている。
他にも赤・黒を基調としたデザインと青を基調としたデザインのものがそれぞれ一編成ずつある。

1000形編成図

1000形のうち一編成は、緑色を基調とした塗装になっていた。

基本的に全ての営業車両が各駅に停車する。
駅所在地は全て神奈川県横浜市。また、新杉田駅のみ磯子区だが他は金沢区にある。

駅番号	駅名	■乗り換え路線・○駅周辺施設
1	新杉田駅	■JR東日本　根岸線(JK 05) ○杉田駅(京急本線)、東芝横浜事業所、IHI 横浜工場
2	南部市場駅	○横浜市中央卸売市場南部市場、日本飛行機、富岡総合公園
3	鳥浜駅	○三井アウトレットパーク横浜ベイサイド、ヤマダ電機テックランド横浜金沢店、デニーズ金沢富岡店
4	並木北駅	○横浜市環境創造局金沢水再生センター
5	並木中央駅	○シーサイドライン車両基地・本社 ○コストコホールセール　金沢シーサイド倉庫店
6	幸浦駅	○金沢卸団地
7	産業振興センター駅	○横浜市工業技術支援センター
8	福浦駅	○福浦工業団地
9	市大医学部駅	○横浜市立大学医学部附属病院、日本発条株式会社本社、東洋電機製造株式会社･横浜製作所
10	八景島駅	○八景島シーパラダイス
11	海の公園柴口駅	○金沢海の公園なぎさ広場
12	海の公園南口駅	○海の公園
13	野島公園駅	○野島公園
14	金沢八景駅	■京浜急行電鉄　京急本線・逗子線(KK50) ○イオン金沢八景店、横浜市立大学金沢八景キャンパス