金色ラブリッチェとは (キンイロラブリッチェとは) [単語記事]

『金色ラブリッチェ』とは、SAGA PLANETSより2017年 12月22日に発売されたPC アドベンチャーゲームである。18歳未満は購入・プレイ不可。

概要

SAGA PLANETSの第21作目の作品である。ジャンルは「金色学園アドベンチャー」。前作『フローラル・フローラブ』から1年5か月ぶりの新作となる。

萌えゲーアワード 2017において準大賞、シナリオ賞を受賞した。

原画はほんたにかなえ、とらのすけ、ひさまくまこが担当し、SD原画はぴこぴこぐらむが担当する。シナリオ担当はさかき傘。
タイトルの通り「金色」がテーマになっている作品で、メインヒロイン4名が全員金髪という点が特徴。もっとも、その金髪という点にも作品の核心に迫る意味があるという。

また、本作ではSAGA PLANETS作品としては初めてフルHD 解像度に対応した。お気に入りボイス機能も引き続いて搭載し、システム面で一歩前進している。

定価は8800円（税別）。体験版が2017年 10月26日に公開されている。恒例のゆずソフトとの合同キャンペーンは、新作発売のタイミングがずれた（ゆずソフト新作『RIDDLE JOKER』は2018年 3月30日発売予定）ため、今回は合同予約ではなく「金リド✦バトンタッチキャンペーン」と銘打ち、本作品の購入＋RIDDLE JOKERの予約によって参加するものが行われた。

2019年 2月22日には、本作の続編となる『金色ラブリッチェ -Golden Time-』（以下GT）が発売された。SAGA PLANETSが続編作（ファンディスク）を発売するのは『恋愛CHU!』以来17年ぶりのことである。なお、GTも萌えゲーアワードで2019年 2月月間賞を受賞している。

あらすじ

主人公の市松央路は学校をさぼって街をうろついていたところ派手な格好をした美少女と遭遇する。彼女は追っ手に追われているようで、央路はとっさの判断で彼女との逃避行を敢行。そして彼女の案内でたどり着いたのは、超エリート校のノーブル学園だった。

なんと央路が助けてきたのは、北欧の小国「ソルティレージュ王国」の第九王女、シルヴィア・ル・クルスクラウン・ソルティレージュ・シスアだったのだ。しかも追っ手だと思っていた護衛たちからは誘拐犯だと認識され、警察も動きかねない事態になってしまったからさあ大変である。

程なくして央路は正門で待ち構えていた女騎士のエロイナ・ディ・カバリェロ・イスタに捕まり、学内の武道場に監禁されてしまった。危うく処刑されそうになるが、シルヴィアの機転により彼の立場は「今日ノーブル学園に転入予定のシルヴィアの友人」となり、難を逃れる。

こうしてノーブル学園に転入することになった央路。しかしノーブル学園は超・上流階級のための学校。庶民の彼にはなかなか厳しいところのようで……。

登場人物

主人公

市松央路（いちまつおうろ）: 本作の主人公となるさえない青年。学校にも行かず昼間から街をうろついているところをシルヴィに遭遇する。

メインキャラクター

シルヴィア・ル・クルスクラウン・ソルティレージュ・シスア - CV:猫村ゆき: 北欧にあって日本との交流も深いソルティレージュ王国の第九王女。愛称は「シルヴィ」。国賓級の待遇でノーブル学園に留学している。王位継承順位は9位で高くないが、人望は非常に厚い。
日本のメロンパンを気に入っており、それを買うために学園から抜け出すなどおてんばなお姫様である。
妃玲奈（きさきれいな） - CV:遥そら: ギャルという言葉が似合う少女。ノーブル学園にいながら庶民であり、央路ともごく自然に接する。ファッション業界を目指しており、そのための専門科目をとって勉強をしている。
普段は女友達と若者言葉で騒ぐキャラだが、専門の授業になると難解な用語を並べ立て高度なプレゼンをやってのけるハイスペック女子に変貌する。
エロイナ・ディ・カバリェロ・イスタ - CV:あじ秋刀魚: シルヴィアの近くについて護衛任務を担う女騎士。愛称は「エル」。
フェンシングをはじめとする武芸全般に強い。しかしながらシルヴィアと同じように純朴でだまされやすい一面も。名前についていじられるとかなり怒る。
僧間理亜（そうまりあ） - CV:小鳥居夕花: 喫煙癖のある不良少女。停学処分を何度もくらっており、学内では悪い意味で有名。
学園の屋上で、目の前に広がる浜松湖を眺めるのを好む。

サブキャラクター

栗生茜（くりゅうあかね） - CV:土屋粘: いつでも元気な陸上部員。体育会系で、新しく寮に入ってきた央路にも自ら進んであいさつに行く。他の生徒が央路に対し嫌悪感をあらわにする中、かなり好意的に接してくる。何事も、考えるよりもまず気合と根性で乗り切ろうという信条。
カミナル・ル・プルテア・ソルティレージュ・シスア - CV:秋野花: ソルティレージュ王国第十王女。愛称は「ミナ」。姉のシルヴィアと異なり、いかにも貴族然とした言葉づかいで話す。央路に対してはそのだらしなさに失望するが、姉のためにも何かと彼の世話を焼く。最近ソシャゲにはまっているらしい。
彼女のみ、ひさまくまこが原画を担当する（GTではプリンプリンが原画を担当）。
城ヶ崎絢華（じょうがさきあやか） - CV:風音: 黒髪ロングのお嬢様。あるテレビ局社長の令嬢で、口では謙遜するものの地位を鼻にかける感じが目に付く。庶民をかなり嫌っており、央路に対しても表面上は親切なようで手荒なことはしないが、態度は最悪であり、その有り様はまさに慇懃無礼という言葉がふさわしい。
マリア・ビショップ - CV:？: 世界中で人気の、日本出身の歌姫。央路も彼女の大ファンである。各国で数々の音楽賞を総なめにし、楽曲のダウンロード数は億を超えている。
事務所に所属しておらず、容姿や名前以外の一切の素性は不明。（ボイスを聴けばまるわかりだが……）
キュロちゃん - CV:？: 日本のポピュラーなお菓子「チョコボーロ」についているラブリッチェマーク（当たり）を集めるともらえる景品を、ソルティレージュ王国の科学技術を駆使して高性能な護衛ロボットに改造したもの。AIによる武力攻撃も可能。