釣

釣とは、日本の姓である。

釣（つり）姓は、漁師・漁業関係者が名乗った職業姓と見られ、富山県射水市・高岡市に集中している。珍姓が多い旧新湊市を代表する苗字であり、旧新湊市では最多姓となっていた。射水市となった現在でも苗字軒数ベスト20に入っている。

その他では兵庫県姫路市にも多めに分布している。

著名な人物、記事のある人物を以下に挙げる。

• 釣常雄 - 戦前のプロ野球選手

漢字として

常

釣

Unicode

U+91E3

JIS X 0213

1-36-64

部首

金部

画数

11画

音読み（常用）

チョウ

訓読み（常用）

つる

魡

Unicode

U+9B61

JIS X 0212

72-34

部首

魚部

画数

14画

鈟

Unicode

U+921F

部首

金部

画数

12画

意味

魚などをつる、釣り針、引っ掛ける、誘う、求める、取る、という意味がある。日本語だと、釣り銭、吊るす、意味がある。

〔説文解字・巻十四〕に「魚を鉤するなり」とある。〔呂氏春秋〕に「太公、滋泉に釣し、以って文王に遇ふ」とある。

字形

形声で声符は勺。刁が変じたとする説もある。

音訓

音読みはチョウ（漢音）、訓読みは、つる。

規格・区分

常用漢字である。JIS X 0213第一水準。当用漢字にはなく1981年に常用漢字に採用された。

語彙

釣翁・釣竿・釣磯・釣魚・釣鉤・釣餌・釣人・釣台・釣徒・釣名・釣弋

異体字

• 鈟は、〔字彙〕に釣と同じとある異体字。
• 魡は、〔玉篇〕に「亦た釣に作る。餌もて魚取るなり」とある字。〔康煕字典〕にはテキと読んで魚の名のこと、また魚を繫ぐという意味があるとある。𦉹はその意味の異体。JIS X 0212補助漢字。
• 簡体字は钓。

関連項目

• 日本の苗字（名字）の一覧