鈴木(すずき)とは、日本の苗字、地名である。日本で2番目に多い苗字。
もともと鈴木は紀伊国(現在の和歌山県と三重県の一部)熊野地方で豊作祈願の祭礼の際に奉る神木のことをいう。稲藁を木の周りに積み上げたものを「スズキ(ススキ)」といい、これに当て字をした物である。スズキは「聖なる木」の意味とされる。古くより「穂積」を本姓とする熊野の神官が鈴木姓を称したと言われる。
歴史上では紀伊国藤白(現和歌山県海南市)に移住し、王子社(現在の藤白神社)の神官として勢力を持った藤白鈴木氏が知られる。現在も和歌山県海南市の藤白神社の境内には鈴木姓のルーツとして「鈴木屋敷」が現存している。
また、紀伊国北西部に勢力をもった武装集団、雑賀衆に鈴木氏があった。雑賀衆の頭領、鉄砲使い雑賀孫市も苗字は鈴木である。
三河国の武家鈴木氏は藤白鈴木氏の流れと伝わっている。鈴木重善が鎌倉時代から南北朝時代、奥州へ赴く途中足を患い、三河に土着したのが始まりとされる。三河鈴木氏は戦国時代、松平氏に仕えた。
鈴木姓は熊野信仰の広がりと共に東日本で多く広まり、現在は東海地方、関東地方に集中して分布する。特に静岡県では圧倒的に多く、静岡市、浜松市でぶっちぎりで1番多い苗字となっている。その他の市町村でもほとんどで1番多く、1番ではなくても軒数上位10位には必ず入っている。隣接する愛知県三河地方にも非常に多く集中する。関東地方では、鈴木が軒数1位にならないのは群馬県のみであり、かなり多い苗字ということがわかる。東海、関東ほどでないにしろ東北地方にもかなり多い。
反面西日本ではあまり多く見られない。鈴木姓発祥の地、和歌山県で多く見られる以外は比較的愛媛県、宮崎県で多めになっているというぐらいで東日本の圧倒ぶりが嘘のようである。
少し前まで日本で最も多い苗字とされていたが、これは歯科医佐久間英の作成した佐久間ランキングのデータである。佐久間ランキングのデータは抽出が不完全で関東に偏っていた。その為鈴木が日本一多い苗字と言われるようになった。
あ行 | か行 |
---|---|
|
|
さ行 | た行 |
|
|
な行 | は行 |
|
|
ま行 | や行 |
|
|
ら行 | わ行 |
|
この他にも近似の地名として鈴木内(福島県)、鈴木段(鹿児島県)などが存在している。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/10/04(金) 14:00
最終更新:2024/10/04(金) 14:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。