鉄板焼き(Teppanyaki)とは、焼き物料理の一種で、鉄板や平底の鉄鍋など金属製の調理器の上に材料を載せ加熱調理したものである。
直火を用いる網焼きやグリル、熱した空気や熱を持った窯が発する赤外線を利用するオーブンに対して、熱した鉄板を通して材料を加熱するという調理法であるという点が大きな特徴。類似の調理法に石焼き(石板焼き)がある。
ホットプレートのように電熱器の上に金属板を載せて一定温度まで加熱し、火によるものと同様の鉄板焼き料理を作れる電化製品も販売されている。
飲食店で「鉄板焼き」を売りにしている場合、「カウンター席の向こうに鉄板があり、料理人が鉄板で調理する様子を客に見せる」というタイプ、もしくは「各テーブルに鉄板があり、客がそれぞれで焼くことができる」というタイプのどちらかになっていることが多い。
前者のタイプではステーキや魚介類が主となっており比較的高価、後者のタイプではお好み焼き・もんじゃ焼き・ホルモン焼き・焼きそばなどが主たるメニューになっており比較的安価、という傾向にある。
後者のタイプでは「お好み焼き店」「ホルモン焼き店」「居酒屋」との区別があいまいとなるためか、どちらかと言えば「鉄板焼き店」と言ってイメージされるのは前者の高級志向の店の方が多いようだ(Google画像検索での「鉄板焼き」「鉄板焼き店」での検索結果からの推測)。
「ステーキや魚介類を主にしたタイプ」の形式の飲食店は、日本国外でも「Teppanyaki」の名称で比較的よく知られている。
これは1960年代にニューヨークに開店した日本料理店「Benihana」などがこの形式を採用しており、これらの飲食店が成功したことによるという。
台湾にも「鐵板燒」(鉄板焼)の文化が存在する。比較的高級志向な店は上記の日本の「鉄板焼き」のうちステーキや海鮮を主としたものに近い。
一方、「平價鐵板燒」(平価鉄板焼)という看板を掲げる店も多数存在している。「平價」(平価)とはつまり安価という意味で、その名の通りリーズナブルな価格で料理を提供しており、「大埔鉄板焼」などのチェーン店も営業している。安価と言っても日本の「お好み焼き」「ホルモン焼き」的な店舗とは異なり、あくまで高級志向の「鉄板焼き」店舗をベースとしてそれを大衆化したような独特の食文化となっている。
高級志向な方も「平價」な方も、店名の「鐵板燒」をローマ字表記するときに「Teppanyaki」とすることがある(中国語発音ならtiě bǎn shāoなどとなるはず)。また高級志向な方の店舗では、「日式鐵板燒」と店舗説明に記載している場合もある。そのため、どちらの「鐵板燒」も日本の「鉄板焼き」に由来するとみられる。
日本の「鉄板焼き」店舗のうちステーキや海鮮を売りとする高級志向な方が台湾にまず流入し、その後そのリーズナブルな派生形として「平價鐵板燒」が広まったという経緯かと推測される。
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最終更新:2024/04/20(土) 12:00
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