本記事は、銃器関連の用語をまとめた記事である。
目次
銃身~機関部
- 銃身/バレル(Barrel)
装薬の燃焼により銃弾を加速させる為の筒。発射後は必ずこの筒を通って発射される。
動作機構にも因るが、発射される銃弾の精度(集弾率)とは、ほぼこの部品の精度によると言ってもよい。
- 用途や弾薬との相性によって様々な長さの物が用いられているが、基本的に長いほど加速時間が増え初速(=威力、射程)が伸び、集弾性が増す。しかし何事にも頭打ちというのはあり、伸ばせば伸ばしただけ顕著に性能が上昇するわけではない。
- 連続的に射撃するごとに過熱が累積していく。あまりに長いこと使いすぎると、鉄が赤白く光るほど。こうなると歪みが生じ、集弾性が大きく狂っていく。
- 大抵の機関銃では、過熱した銃身を予備銃身と短時間で交換できるようになっている。
- 銃口/マズル(Muzzle)
- 銃弾が飛び出す場所。
先端に発射炎や反動抑制用、消音装置などのマズルアタッチメント(後述)をつける場合もある。現用の軍用銃ではそうしたアタッチメントを手早く脱着できるよう、何らかの機構を仕込んでいることが多い。
- 軍隊や警察、狩猟免許では銃口の向きに注意するよう厳しく指導される。これを読んでいるあなたも海外の射撃場では銃口を的以外に向けて遊ばないように。即時拘束の上、通報されます(ガチで)。
- 発射された弾丸は一直線ではなく緩やかな非対称の放物線弾道を描くため、特に長距離射撃においては銃口の延長線上=着弾とは限らない。
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弾薬
いわゆる弾(たま)。これがないと銃器はただの棒になり、観賞用かこけおどしに成り果てる。銃剣で突くか銃床で殴るといった攻撃もできなくはないが、銃撃戦においては99.99%くらい戦闘力を喪失する。
飛んでいく弾頭、発射薬、発射薬を密封し保護する薬莢(やっきょう)が主な構成となる。昔の火縄銃などは弾丸も火薬も別々で密閉されていなかったため、湿気ると撃てなかった。
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撃発装置・機関部・作動方式
弾丸のケツを叩いて発射を行うものやその周辺。
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銃口部
「銃口」に関しては前述。
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照準
正確に素早く命中させるために必要なもの。
長距離はもちろん、夜間・暗所においても相手を視認できなければ窮地に陥る。
電池・バッテリーを使用する光学機器もある。暗視スコープなどのハイテクなものも。
レーザーサイト、フラッシュライトは構えたまま任意でon/offできるよう、手元に伸びたスイッチを取り付ける場合もある。またライトは銃ではなくヘルメットや衣服に取り付ける場合もある。
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安全装置
意図しない発砲、暴発。これは字面以上に問題となる行為である。
自分が負傷するのはまだマシな方で、味方、第三者、民間人を誤射しては目も当てられない。
(→フレンドリーファイア)
戦場なら暴発によって敵に存在がバレてしまうし、民間でもよくて近所迷惑、悪くて脅迫と誤認され訴訟、最悪の場合は民族・国際問題、暴動のきっかけに……あぁ恐ろしい。
射撃前であっても、薬室に弾丸を装填したままでは常に発砲の危険が付きまとう。どうにかして発砲を停止しておかないと、携帯時に不安である。
- 安全装置/セフティ、セイフティ、セーフティ(Safety)
撃発を不能にする仕組み。薬室に装填したまま不用意な発砲を防ぎ、安全な運搬携行が可能となる。
使用者が操作するスイッチ式の物、正しい使い方以外では動かないようにするもの、銃を落としたなどの不意の事故に対応したものなど、様々な形式がある。構造面でも、引き金が固定されて動かなくなる物、撃針をロックするものなど、やっぱりさまざまな形式がある。
トカレフ拳銃(輸出型を除く)には無い事で有名。
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携帯・収納・取付
銃という重たい長い棒を、常に両手で持ち続けるのは重労働である。
銃以外にも装具や大型のリュックサックなど様々な物品を運搬しなくてはならない。道は平坦ではないし、山道、崖、ロープによる懸垂降下(ラペリング)する場合もある。服のポケットでは大量の弾倉入りきらないし、蓋が無く落ちたり面や角が当たって痛く動きづらい。
- キャリングハンドル(Carrying handle)
機関銃や対物ライフル(対物狙撃銃)といった大型火器の移動運搬を容易にするもの。
片手が塞がるため、長距離運搬や両手が自由になる点では後述の負い紐のほうが有利。
M16など一部の小銃にもついているが外せるものは外して光学機器と載せ替える場合も多い。
- 負い紐/スリングベルト(Sling belt)
単純に「スリング」とも呼ばれる。銃を背負ったり、カバンのように肩から吊り下げて携行する際に用いられる幅広の紐。これが無いと戦闘時以外の安全地帯や作業中、昇り降りの最中でも常に重い銃を手で持ち続ける必要があり面倒(両手・片手が塞がってしまう)。
銃をよく見るとベルトを取り付ける部分、リング、金具などがついているが、小型の短機関銃では一つしかないものもある。射撃時は紐を掴み引き寄せるようにして銃を安定させる方法もある。
- ランヤード(Lanyard)
カールコード(Curl code)
拳銃の落失・紛失防止のためにベルトや弾帯と繋いでおく、コイル状の伸縮自在の紐。
拳銃を携帯する兵士はもちろん、日本の警察官なども装備している(細い針金が入っておりナイフ等で切断して強奪できないようになっている)。
- ホルスター(Holster)
拳銃を携行・収納するための入れ物。警察官などが装備しているのを見たことがあるはず。
脇の下、胸、腰、太腿など様々な位置に装着できるタイプがある。
- マガジンポーチ(Magazine pouch)
予備の弾倉を入れておくための入れ物。兵士の胸や腰回りについている。
「マグポーチ」「弾薬ポーチ」「弾丸ポーチ」「弾倉ポーチ」とも呼ばれることも。
- 近年は自在な位置にポーチを取り付けられる「モールシステム」などがあり便利。
- ちなみにサバイバルゲームなど、金欠でマグポーチ類がないからと予備弾倉をポケットに入れておくと角ばっていて痛かったり、痛くないゆるゆるな物は落失するデメリットがあるため、マグポーチをひとつ持っておくだけでもだいぶ楽になる。(私物や小物入れとしても使える)
- 携行弾数(一例)
一般兵士の即応弾としては(大まかに)6本分の弾倉を所持している場合が多い。7.62mmNATO弾20発×6本=120発、5.56mmNATO弾30発×6本=180発。(リュック等に予備弾倉が入っている場合もあり、状況によって絶対とはいえないため目安)
- 敵地で行動し、長期的に補給の受けられない特殊部隊などは現場へさらに大量に持って行く場合がある。
- 重すぎるので見つからない場所へ隠しておくか、協力者の家・隠れ家などへ隠しておく。
- ダンプポーチ(Dump pouch)
使用済みの空っぽの弾倉を入れる大きな袋。
よく腰の側面後方につけてる姿が見られる。(Dump:捨てる・投棄する)
- 元のマグポーチにいちいち戻すのは面倒。
- 元に戻してもいいが、どれが空っぽの弾倉か分からなくなる。
- これがあると「撃ち終わったのでとりあえずここにポイ」が可能。
- 撃ち終わったからと、弾倉を使い捨てにするのはもったいない(緊急時を除く)
- 戦闘が終わり安全になったら中身を整理し、必要に応じてまた弾薬を詰めなおし再利用する。
- 大雑把に言えば「大きな袋」なので、小物入れとしても使用できる。
ポーチ類をたくさん取り付けるもの
マガジンポーチその他を多数取り付け、胴体に着用するもの。
必要な時にさっと着用し、休憩時はそのまま脱げる。映画等で見たことがあるはず。
イラストやコスプレでも着せておけば結構それっぽくなる。
これがないと「どこにそんな沢山弾入れて持ち運んでるんだ?」という不思議な状態になる。
私服の上に着ると民間軍事会社(PMC)や極秘ミッション、テロリスト風にもなる。
銃自体に取り付ける汎用システム
マウントレール(マウントレイル)(Mount rail)
各種照準装置やフォアグリップ、フラッシュライト、暗視装置、グレネードランチャーといったオプションパーツの着脱を容易にする機構。銃の上や被筒(ハンドガード)の側面・下についてるギザギザっぽい部分や、同じ形の穴が等間隔に空いている部分。
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射撃安定
照準の動揺を軽減する。携帯性重視の拳銃には一部を除き付いていない。
立ったままの射撃から遠距離の狙撃まで、安定した照準を維持するためのもの。
また、長時間の待ち伏せでも体力消費が少ないのも魅力。
- 銃床(じゅうしょう)/ストック(Stock)
銃の最後端の部位で、頬付け+肩付けすることによって射撃姿勢の安定度を大幅に安定させるもの。
- 二脚/バイポッド(Bipod)
銃の先端付近に付属し、ハの字に開くことで伏せ撃ちや依託射撃時に支える重量負担を軽減し、精度を大幅に上昇させるもの。機関銃や狙撃銃のほとんどに装備されている。国の運用思想によっては小銃に装備される場合もあるが重量やコスト増になるため取り付けられないか、必要時のみ後付けされるものも多い。良いものでは地形に合わせ、左右で独立して脚の長さを変えられるものもある。
- 三脚/トライポッド(Trypod)
機関銃などの大型火器に付属し、二脚以上に重量負担を軽減し精度を上昇させるもの。
- 三脚自体が大きく重いため頻繁な移動運用には全く向いておらず、固定銃座として陣地防衛等に用いられる。元より携帯不可能なサイズ・重量の重機関銃や自動擲弾発射機に限ってはこれがないとまともに射撃できない。
- 立射・座射・伏せ撃ちなど状況に合わせて開脚範囲を変えられるものもある。
- 狙撃銃において使用されることもあるが、木の枝を縛って組み合わせ即席の三脚にする場合もある。
- 前方握把/フォアグリップ(Foregrip)
銃の前方、被筒(ハンドガード)等の下面に装備されるグリップ。射撃安定・反動軽減・取り回しの上昇に効果がある。銃によっては最初から固定式で付いているものもある。
依託射撃(後述)によっても飛躍的に照準の動揺を抑えられる。
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オプション(武器)
銃自体で殴る手もあるが、固定銃床以外は照準が狂ったり負担が大きいなどデメリットが多い。
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指標・機能
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トラブル
- 作動不良/ジャム(Jam)
作動不良、動作不良、回転不良、装填不良、弾詰まり、発火不良、排莢不良……呼び方・原因はいろいろ。難しい事は割愛するが、どのみち原因は何であれ戦闘中に起きれば一大事、パニックになる。冷静に原因を取り除かなければ射撃を再開できない(→ジャムるの項目も参照)。
- 不発(Unexploded)
雷管(プライマー)を叩いたが点火しなかったもの。不発弾。ごく稀にある。
- おもに弾薬側の不具合で起こる。銃弾が不良品だったり、保管状況が悪かったりと理由は様々。使用期限を過ぎると確率が上がっていく…ただし火薬は薬莢内で密閉されているため、大昔の銃弾なら絶対安全という訳ではない。
- 回転式拳銃(ダブルアクション方式の場合)はもう一度引き金を引けば次弾が撃てる。
- 遅発(ちはつ)(Hang Fire)
一見不発に思えるが、実は炸薬が点火(引火)しており、時間差で弾丸が発射されること。不発よりたちが悪く恐ろしいこと。
- うっかり自分や変な方向に向けていると大惨事に。しばらく(30秒ほど)待って、点火しない事を確認してから弾丸を取り出すといった手順が必要。
- 弾頭に炸薬を詰めたロケット弾、ミサイル、砲弾などでは信管(≒起爆装置)が起動している危険性があるため取り出しや処理が怖い。
- 暴発
使用者の意図しない形で発砲すること。主に3パターンある。
- 引くつもりがないのに、うっかり引き金を引いてしまうもの
- 驚いたり、ストレスや緊張で引き絞ってしまうなど。「撃つ時以外に引き金に指をかけるな!」と言われる理由がこれである。
- 部品等の劣化摩耗で、内部で引き金を引いたのと同じ状態になるもの(シアーなど)
- 薬室の異常過熱によって勝手に点火&発射されるもの(次項)
- コックオフ(Cook off)
- 薬室の異常過熱により、薬室に装填された弾薬が熱で勝手に点火&発射されるもの。
…薬室が開けっ放しのオープンボルト方式では起こる危険性が一気に下がる。
※厳密には弾薬庫の火災などで勝手に弾薬が爆発するものも含める。
高温で点火するため誘爆とは異なる(結果的に周囲に誘爆する可能性はある)。
- 誤射(Friendly fire)
撃ってはいけないもの(民間人、味方、友軍など)を撃ってしまうこと。
緊張状態・視界不良・夜戦などで射線をうっかり横切る・目の前に飛び出してくると起きやすい。
かといって相手を悠長に確認していれば、敵だった場合に撃たれてしまうジレンマがある。
(→フレンドリーファイア)(→誤射)
- 跳弾(Ricochet)
命中した弾丸が着弾時に貫通したり砕けたりせず、危険な威力を保ったまま跳ね返るもの。
硬いものを撃った際や、命中した角度によって起こりうる。室内など特に危険。
エアソフトガンで使用するBB弾などでは日常茶飯事である。曳光弾だとよく見える。
(→跳弾)
- 聴覚障害・難聴
銃の機関部は火薬を目の前or耳の真横に存在する。そこで弾丸を撃発するため、一瞬でも非常に大きな音が耳に入る。サイレンサーや専用の弱装弾を使用した場合はある程度軽減できるが、長く射撃音に晒されていると一時的・継続的に難聴になる場合がある。敵の存在(足音や物音・エンジン音)や味方の肉声や無線通話が聞こえない・聞こえづらいのは困るし、それ以前に日常生活に戻った後に大変苦労する。
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おまけ
- 銃を撃つのって難しいの?
- 射撃 の百科項目を参照。
- 引き金を引くだけなら幼稚園児の力でも可能であるが、邪魔をする要素が沢山ある。(→狙撃手)
- 引き金はその引き方ひとつでも弾着がズレるなど、割と重要な要素である。
- 超超超至近距離のでかい的を狙う場合を除き、「言うは易く行うは難し」である。
- 趣味における射撃、競技射撃・実戦における射撃といった種類がある。サバゲは割愛。
- 当然ながら、実戦における射撃のほうが過酷。
- 疲れていたり興奮・動揺していれば照準は揺れまくる。二脚があっても長距離狙撃などでは致命的。
- 暑い・寒い・悪天候・眠い・空腹や喉の渇き・蚊などの害虫なども盛大にあなたを邪魔してくる。
- もちろん相手はあなたに殺意満々の銃弾や砲弾をビシバシ撃ち込んでくる。慈悲はない。
- ぶっちゃけ相手によっては無意味で、専用の兵器が必要となる。
- 意外と防弾になるもの
※ただし、重機関銃弾などはさらに厚みが必要になる。
- 銃のお手入れ
- 「分解清掃」「分解組立」「分解整備」「メンテナンス」「クリーニング」とも呼ばれる。
(※銃によって異なるので大雑把に説明する)
- ほとんどの部品を分解して・ウエス等で汚れをふき取り・錆止め/潤滑兼用のオイルを塗って・元通り組み立てる。(軍隊限定の特殊なオイルという訳ではないらしい)
- 銃身の中にはウエスを取り付けた長い棒(クリーニングロッド)を差し込んで前後させる。
- その他、細かい場所用につまようじや綿棒、金属製のブラシを使うこともある。
- 通常分解と完全分解があり、通常は前者のみ(通常動作する上では問題ない)。
- 特に清掃道具は「クリーニングキット」と呼ばれ一緒に持ち歩く。
- 固定式の銃床(ストック)など、内部が空洞なものはそこに格納される場合が多い。
- クリーニングロッド等の長物は複数本を組み合わせて一本にするといった工夫がなされる。
- 完全分解部分を除き、簡単に着脱できるようネジが使われていない銃も多い。
- 特別な工具なしで分解できる銃が多い。未使用の銃弾を使って固定ピンを押し抜くものもある。
- 「元に戻せない!」「部品がどっか行った!」「部品が余った!」という事がないように、分解した順番に部品を並べていくといったルールもある。
- 試射などの再調整が必要となるため、基本的に照準器類は外さない。
- サボると動作不良を起こし撃てない。最悪目の前で銃身や機関部が爆発することもある。
- 顔面をズタズタにされればもはや戦闘どころではない。
- ベトナム戦争で皆がM16の整備をサボって動作不良が起きまくったのは黒歴史有名。
- 在庫処理のためにメーカー指定外の火薬を使っていたという理由もある。
- サボってもちゃんと動くのはAK-47くらい。(いつもの)
- 夜間の整備を想定して、目隠しをした状態で分解組み立てを行う訓練もある。
- 手慣れた様子で銃を手入れしている様子はプロっぽくてカッコイイのだが、映画などでは尺の都合からあまり描写されない。分解組立する動画はニコ動やYoutubeなどにもうpされていので、「プロっぽく描きたい!」という方は挑戦してみてはいかがだろうか。
- フィールドストリップ(Fieldstrip)
フィールドストリッピング(Fieldstriping)
通常分解の別の呼び方。室内で行われるものも指せるが
屋外や戦場におけるお手入れは大抵これ。もちろん机や椅子などはない。
- バネや細かい部品を無くしたり飛ばしたり、土や泥がつかないよう注意する。
- 銃を分解している間は使用できず無防備なため、順番に行う。
- 射撃後はもちろん、大事な作戦開始前などにも念のため行われる。
- 銃器の安全な取り扱い
簡易的に。だいたいエアソフトガンの説明書と同じ。
- 射撃時以外は引き金に指を掛けない。
- 弾薬が常に装填されているものとして扱う。
- 銃口の向きとその先にある物に注意する。
- 標的の手前・後ろにある物に注意する。
- 使用時以外は弾を抜いておく。(抜弾)
- きちんと手入れしておく。摩耗した部品は交換する。
- 銃・弾薬に変形や汚れ等の異常が無いかチェックする。
- 銃・弾薬は温度・湿度など適正な場所に保管する。
- 不発時は遅発の可能性があるため安全な方向へ向けて30秒ほど待つ。
- 回転式拳銃/リボルバー(Revolver)
- 猟銃(Hunting gun / Hunting rifle / Shotgun)
- 射撃姿勢
- 依託射撃
- 銃を地形や地物、物品に軽く押し付ける・もたれるようにして安定させるもの。
- 射撃場所によっては伏射では干渉してしまうため、必然的に依託射撃になる場合もある。
- 拳銃レベルでも凄まじく銃が安定するため、エアソフトガンでも試してみると分かる。
- 二脚・三脚があれば依託させるものが何もなくとも、同様の機能とする事も可能。
- スプリング(広義)
ばね。かなり大雑把な言い方で申し訳ないが、銃のあちこちに使われている。
大抵は「~スプリング」のような名前が付いているが割愛。
- 引き金、遊底(ボルト)、スライド、撃針、ピストン、マグキャッチが元の位置に戻るのに使われる。
- 遊底・スライドや撃針のバネは速やかに元の位置に前進させる必要があるため、とても長く強力。
- 遊底・スライドと撃針のバネは独立している。排莢口は閉じていてもが撃針は射撃のために下がった位置でずっと待機している。(射撃可能状態)
- 弾倉においては、中の弾薬を遊底が抜き出しやすいよう速やかに押し上げる。やや強力。
- 弾薬を弾倉に込めはじめは良いが、終盤はキツくなってくる。
- 各種スプリングが圧縮された状態で保管すると、ヘタってしまい作動不良・装填不良の原因となる可能性がため推奨されない。
- ターゲット(Target)
- 射撃訓練に使われる標的全般。広義には対戦車用や射爆用の巨大な物も含める。
- 同心円状のものと人型のものがある。(両方を兼ねたものもある)
- 穴が開くたびに全部張り替えるのは大変なため、穴を塞いで(治痕)しばらく使うことも。
- 射撃後に数百m先まで見に行くのは大変なので、治痕役が大きめのシールを張り、双眼鏡で確認する手法もある。標的の起立や上げ下げ、採点、張り替え等の雑務も行う。(軍隊などで多い)
- 中にはカメラとモニターを設置し確認しやすいものもある。
- 比較的近距離の射撃場の場合はレールに沿って自動で戻ってきてくれるものもある。
- 遠隔操作で起立するものや、レールに沿って左右へ移動するものもある。(移動標的)
- ペーパーターゲット(Paper target)
- マンターゲット(Man target)
- ラバーガン(Rubber gun)
- ゴムでできた銃。形状と重さが同じ。一応芯は入っている物が多い。
- 拳銃や、短機関銃、各種突撃銃といった形がある。
- 射撃はできないが内部構造の無いハリボテのため、投げても落としても振り回しても大丈夫。
- 銃の破損や劣化が予想される格闘訓練・上陸訓練・映画撮影でも安心して使用できる。
- 形状が同じだがよく見るとどこかハリボテっぽい形をしている事が多い。
- 「これは訓練ですよ、偽物ですよ」と強調した鮮やかな青色やオレンジ色をしたものもある。
- 実銃ではないため民間人でも購入できる。興味のある方はおひとつどうぞ。
- 「模擬銃」とも呼ばれるが、そちらはゴム以外の無可動実銃なども含める。
- プロップガン(Prop gun)
- 無可動実銃
- 日本国内で所持できる「実銃」 見た目がリアル(というより本物)
- ただし機関部は破壊され、銃身内がガッツリ塞がれる(溶接)など完全に使用不可能な状態にされる。
- 万が一にも改造できないよう本来可動できる部分すら溶接・固定されている事が多い。
- 銃の免許は必要ないが、購入できてもかなり高額と前述の要素も含めて癖が強い。
- レーザー交戦装置
バトラー(自衛隊での呼称)
- 銃眼/ガンポート(Gunport)
銃の部位ではないが、建物や装甲車といった内部から外部を銃で射撃する小さな穴。
割と歴史があり、城壁から鉄砲や弓矢で敵を狙い撃つのにも用いられた。
- 装甲車などの小さな穴から銃を突き出して射撃を行うため、比較的安全。
- 敵からすれば小さな穴をピンポイントで狙わねばならず、反撃を受ける可能性もある。
- 基本的に不要な際は閉じておけるため、不意に撃たれて死ぬ心配はない。
- 防弾の外部視察窓がついている場合もあり、外を安全に確認できるものも。
陸自では73式装甲車、89式装甲戦闘車に付属している。
- 側面はもちろん、一番の死角となりがちな後部にも銃眼が付属している場合も多い。
- 車両としても、射手や外部視察要因が増えるので心強い。
- 欠点として、銃眼の穴に敵弾が入れば最悪死ぬし、毒ガス・生物兵器・核汚染といったNBC環境下では侵入してしまうし防御力も落ちるため近代に設計された軍用装甲車にはあまりついていない。視察窓のみついている場合は多い。警察や現金輸送車の装甲車には、現在でも銃眼がついている場合もある。
- 撃つ側は走行中の車内から敵を撃たねばならない場合、威嚇・牽制はできても命中は難しかったり、銃床を折り曲げられない場合は邪魔になる欠点もある。
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意外と購入できるもの
実物であっても、銃刀法に引っかからない部分は購入できる場合もある。
(それだけあっても悪用できないといった脅威とならないもの)
本物っぽいもの
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身近(?)なもの
その他、ミリタリーショップなども見ていて楽しい。
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本物の銃を撃ってみたい
エアソフトガンでも形だけは一定の満足感は得られるが…
本物を撃つなら海外の射撃場へ行くか、警察や自衛隊に入るという手もある。
というより、自衛隊など滅茶苦茶フレンドリーに絶賛募集中である。 → 自衛隊
「体力が無い人(運動部以外)は自衛隊に入れないだろ!」
…という質問に対しては、文化部・帰宅部でも体力は新隊員教育でつくとのこと(一応聞いてきた)[5]
+(公式)令和元年度 自衛官広報動画「自衛隊の ソレ、誤解ですから!」篇 Vol.1 - YouTube
当たり前だが猟銃を持っている親戚などに「ちょっと撃たせて」…は銃刀法違反になるのでダメです。
※猟銃免許を持っていない人に持たせるだけでも違反である
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他
軍事関連項目一覧 においても様々な兵器・用語が羅列されている。
ミリタリーとか詳しくないけど、記事を読んでたら気分が乗ってきた方は
兵站(後方支援)・諸兵科連合などの百科項目も面白い。
…というより兵站は軽視するとそのままリアル死亡フラグ立つなど非常に重要どころではない。
非常に多くの物資や人手が必要となるなど奥が深いが、ここに書くとパンクする程の量がある。
前述の基地・駐屯地イベントなどもオススメである。
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関連項目
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脚注
- *「銃の科学 知られざるファイア・アームズの秘密」かのよしのり SBクリエイティブ 2012 p.146
- *IR:InfraRed=赤外線
- *戦闘機に搭載される20mmバルカン砲弾の初速。
- *ただし爆音のせいで鼓膜が破れたり、強烈すぎる衝撃などの理由から生きていても精神をやられる可能性も高いため、心身ともに無傷とは限らない。
- *ただし前期教育(3か月間)は割と自由が少ないので耐えて欲しいとのことのこと。